こちらからシェアできます!

採用試験を敢えて受験すると言う事は、当然ですがその会社に就職したいという思いが強いはず。ですが、筆記試験はまだしも会社の人事担当者と対面して行う必要がある面接を苦手とする方は、ある程度の社会経験を身につけた第2新卒者の方にも多いようですね。
では、どんな点に注意すれば面接をパスできるのか?この記事では、現役で面接官を勤める私が、面接官の関心を掴む意外なポイントについて、こっそりご紹介します。

面接官がチェックする3つのポイント

言葉遣いと想定外なシーンでの対応能力

面接官を勤める人事担当の方も、当然ながら新卒の時期を経験している元就活生だった時期があり、多くの面接官は新卒で就職を希望する方に対し、面接の際に自分の過去を照らし合わせながらその人物の善し悪しを判断しようとします。このとき、面接官が最も気にするポイントと言えるのが、面接を受ける就職希望者の言葉遣いなんです。

会社に就職して仕事を任されると言う事は、当然ですが会社内に存在する諸先輩方や上司となる目上の方とも頻繁に接すると言う事。

また、配属される業務によっては会社の大切な取引先となる外部の方との接点も多くなりますから、相手が不快に感じないような言葉遣いや対応ができるかどうかは、面接の際に必ずチェックされるポイントの1つです。

また、意外なポイントとして是非言葉遣いやマナーとともに自己チェックシテおいてほしいのが、想定外なシーンでも安定した対応ととることができるかどうか?をという点。

 

よく、面接で目にする場面として、想定問答集に記載されているような内容から大きくかけ離れた話題や質問を投げかけるシーンがありますが、当然ながらこれも人事担当が新卒者を採用するにふさわしい人物であるかチェックする用いる方法の1つなんです。

具体例としては、およそ面接の場にはそぐわないようなプライベートな質問や答えが複数想定されるような質問を投げかけることで、それに新卒者がどのような回答や対応を示すかチェックします。

これに対し、当たり障りの無い社会人の常識に沿った答えを回答するのがベストな対応で、敢えて奇抜な回答をするのは決して賢い対応とは言えません。

なぜなら、面接官は個性的な人物よりも場の空気を読んだり喫緊の場面でも常識的な対応や回答ができる安定した人柄の人物を採用したがるからで、一見すると「奇抜な回答の方が受けがよさそう」と思いがちですが、多くの場面でこれは避ける方が無難でしょう。

相手の目を見て話せるかどうか

特に、SNSなど相手と対面せずとも会話やコミュニケーションが図れる便利なツールが広く普及した弊害の1つとして、最近の若者には会話の際に相手の顔や目を直視して離すことができないという方が急増しており、これは社会人として仕事を任される上で決して良い評価を受けないポイントに当たります。

日本のビジネスシーンでは、相手とコミュニケーションを図る際、必ず相手の目を見て話す事で相手の信頼を勝ち取ることができるという考え方が基本として存在しており、

目を見て話せない=どこかやましいところがある

 

という風に見なされる可能性も低くありません。

特に、ビジネスにおける礼儀を重視する一定年齢以上の方にこうした考え方を持つ方が依然として多く、取引先や重要な顧客に対して目を見ずに会話すると言う事は、最悪、大切な商談の機会を失ってしまうことにもつながりかねないのです。

こうしたリスクをできるだけ回避するという考えのもと、人事担当は面接の際にこのポイントを最重要チェックポイントと据えて確認しています。

面接の最初から最後まで、特段の理由もないのに面接官の目をほとんど見ず自分の考えを述べる就職希望者は、面接官の目から見てもコミュニケーション能力に欠点があるとみなされがち。これでは、どれだけ模範解答的な形で質問に答えることができたとしても意味がありません。それほどまでに、コミュニケーションが正しく図れるかどうか、人物を評価する面接の場面において最も重要な要素であるということを、面接を受けるがわが正しく理解しておくのが重要であり、必ず、面接を受ける際には面接官すべての目を見て会話するよう心がけておきましょう。

面接官への適切な対応ができているかどうか

外見やマナーではなく純粋に相手との意思疎通を図る上で重要なポイントとなるのが、会話です。面接官は新卒者に対し、会話の面でも様々なチェックポイントを設けており、それに新卒者が一定以上の対応ができているかどうかをつぶさに確認しています。

中でも、ちょっと意外なポイントとしてご紹介しておきたいのが、話している相手の発言に対して適切な対応が執れているかどうか?をという点です。

これは、例えば

面接官が話している最中、新卒者は相手を不快にさせないような適切な相づちなどの対応がとれているかどうか?

を別の面接官は虎視眈々とチェックしており、これができている方は問題ありませんが、ただ単に無言で相手の会話を聞いているだけだったり、相手が不快に感じるような形で会話を遮ったり目線をそらしたりする行為はマイナスポイントとして判断されています。

このことから、面接を受ける側はただ単に自分の発言や行動、表情や外見などが判断されていると安易に判断するのではなく、面接官が会話をしているときの自らの行動や言動にも詳細なチェックが入っていることを理解しておくのが肝要。

「沈黙は金なり」といいますが、面接の場面では決してこの格言は当てはまらないという事を覚えておいてください。

面接での受け答えと模範解答

当社以外で受験されている企業様はおありですか?

御社を含め、自らが求める業務を担うことができると思った企業様を○社受験しております。ただ、御社については私が以前より是非担当したいと思っております業務を積極的に実行している魅力的な企業であり、採用された暁には是非そのプランに参加できるよう全力を持って挑みたいと思い、エントリーさせていただきました。

自らの力を発揮できる環境を求めた結果複数の企業様にエントリーしましたが、御社で自身の限界を確認できたらと思っております。

まとめ

面接は、ごくわずかな時間の中で、その人物の様々な魅力を見つけ出し、さらには欠点となり得るポイントを掘り下げていくという、面接官にとって難題な場面といって過言ではありません。

だからこそ、面接官も時には意地の悪く聞こえる質問を投げかけることもあるのですが、これは決して嫌味や就職への思いを挫くためではなく、受験される方の真剣な思いを確認するためであるということをご理解頂ければ幸いです。

こうした理由から、面接を希望する新卒者の方も、様々なシーンを想定した上で適切な対応をとるべく、常に冷静で落ち着いた対応での実践と、それを可能にするための日頃の練習をおすすめします。

教科書的な対応や回答も良いのですが、できれば面接官が「是非この人物を採用したい!」と思わせられるような魅力的な対応を実践してみてはいかがでしょう。

皆様の就職への思いが成就することを願いながら、今回の解説が少しでも参考になれば幸いです。

関連記事


こちらからシェアできます!