就職を果たす際に最も最初の難関となるのが、履歴書を用いた書類選考であり、とある企業では就職希望者の実の半数以上が書類選考の段階で落とされているほど。
それほどまでに、書類選考は最も重要なチェックポイントの1つといっても過言ではないのです。この際に用いられるのが履歴書ですが、採用担当者の心をつかめる履歴書とは、どのような内容で記せば良いのでしょうか?その書き方と注意すべきポイントについて解説します。
目次
書類選考は面接よりも難しい関門
人材を求める企業にとって、採用する人物がその企業にどのような利益をもたらすのか?というポイントは、就職を希望する側が考える以上に重要なポイントといえるでしょう。
また、昨今見られる従業員による不始末やトラブルの急増などから人材を採用する企業は就職希望者に対し、問題行動を起こす人物かどうかという点でも厳しい視点を向け始めており、就職を希望するのであれば、企業側が求めるこうした条件をもクリアする事が求められています。
実際、人材を確保する企業側にとって見れば、できるだけリスクを減らした状態で優秀な人材を人選したいのが当然の思い。
このことから、実際に採用担当者が新卒などの就職希望者を対峙して行う面接の事前段階として、履歴書を用いた種類選考が行われるわけです。
そして、この書類選考は面接よりも厳しく難しい関門とも言われており、各企業によっても区々ながら、中には書類選考の段階で半分以上の希望者をふるいにかけるところもあるなど、就職を希望する側は面接以上に書類選考に力を割く必要があるといっても良いでしょう。
履歴書の善し悪しが書類選考の合否を決める!
では、企業側は書類選考という作業を通じてどのようなことを実際に行っているのでしょうか?
皆さんもご存じのように、書類選考の中で実際に人材を評価する素材として用いられているのが、履歴書やエントリーシートといった書類です。
書類というとちょっと軽い存在のように思えますが、人材を求める企業側にとってみれば、これらの書類はその人物の善し悪しを評価する上で最も重要なツールと行っても決してお過言ではありません。
あくまでも、企業側は即戦力となり得る人材を求めているのであり、マニュアル人間だけを求めているというわけではないのです。
そして、履歴書とは単なる書類ではなく、いわばその人物を表し他人による評価を求める作品といっても良いでしょう。
こうした点をしっかりと踏まえた上で、読み手に対しどれだけこの就職に思いを賭けているかを訴えることができるかどうかが、書類選考をパスする重要なポイントとなります。
基本を抑えた上で個性を出す内容に
実際に履歴書を作成する上で、どのようなポイントに注すべきなのか?当然ながら、履歴書の内容が読み手側から見て「つまらない」という印象を与えるような内容であれば元も子もありません。
短い内容ながらも、履歴書は小説や物語と同じように、読み手に対していかに「興味」や「関心」を植え付けられるかがポイントであり、こうした要素をしっかりと抑えた内容を記載することができれば、たとえ経験不足とみられがちな新卒の方や第2新卒の方でも十分に勝機を得られるでしょう。
ただし、履歴書の模範的な例文を用いることが決して悪というわけではなく、例えば学歴・経歴欄や職歴欄の部分では、例文に沿った読みやすい内容で記載するのが良いですし、個性を発揮出来る趣味・特技や志望動機の欄では、短い内容でも読み手に魅力が伝わるよう嫌味の無い内容で記載することをおすすめします。
特に、採用担当者は履歴書という短い内容の中でも個性を感じられる部分を重点的にチェックする傾向にあり、やる気や採用を希望する企業への思いが伝わってくる履歴書ほど、強く印象に残しやすくなります。
いかに、採用を担当する方への印象を強くもたせられるかどうかが、書類選考をパスする最も大きな要点なのです。
自己PR・志望動機のサンプル例
自己PR
大学を卒業後は、以前から自身がやりたかった事にチャレンジするべく様々な業務に携わって参りました。
こうした経験は、学生時代に思い描いておりました様々な幻想を良い意味で打破する刺激となり、また社会経験を通じて業務を担当する難しさや重要さ、更には同じ環境に属する仲間とのチーム感や連携の重要さを学ぶことができました。
現在担当している業務については○年○ヶ月程度になりますが、これらの期間を通じて獲得した経験や知識、ノウハウを御社での活動に活かしていきたいと思っております。
志望動機
御社が、現在の主力事業として邁進しておられる○○について、学生時代より是非自らも参画し業務に携わりたいと願っておりました。
業務を感性へと導く上で欠かせないコミュニケーション能力や事務処理能力については、学生時代より実践していた部活動などを通じて少なからず培ってきたと自負しており、こうした経験が必ず役立つよう、環境や時代の変化に対応し常に新たな要素を加えつつチャレンジして参りたいと思っております。
趣味・特技欄
幼少期より身体を動かすことに喜びを感じており、学生時代からは部活として○○○(競技名)に邁進しておりました。
○○○では、個人としての運動能力や身体能力はもちろんのこと、状況に応じて適切な対応をとるためにかかせない判断能力や反射神経をも必要としており、こうした能力を協議を通じて養うことができました。また、単独ではなくチームとして活動する協議という特性上、周りの仲間とのチームワークや協調性の重要性についても併せて学ぶ事ができ、これらの考え方については、多くの諸先輩方が在籍する企業内での業務においても様々な部分で良好な関係を築く上でも欠かせない要素として寄与すると考えております。