就職活動を開始するにあたって、まず決めなければならないのは、どの業界を志望するかということでしょう。
どうしてもこの企業に入社したいということで、業界ではなく特定の企業のみを志望するケースもありますが、多くの場合はその業界内で働きたいと考える人が多いからです。
今回は業界を決めていくためのプロセスやポイントについて解説していきます。
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やっぱり好きな業界を選ぶ
業界を選ぶことにに迷ったら、まずは自分が一番好きな業界を選んでみることでしょう。「好きこそものの上手なれ」という言葉もあるように、好きなことでなければ中々長く続けることはできませんし、業務スキルも向上していきません。
もしこんな業界で働きたいと思っていた、というような考えがあれば、その業界の企業分析や会社説明会、インターンに参加してみるべきです。
好きなだけでは仕事にはできないことも多いので、自分なりに分析してその結果、好きな業界を志望することになれば、これが一番自分の中で納得できますし、ブレなく就職活動を展開することができるでしょう。
一点だけ注意が必要なのは、あまりにその業界を愛しすぎているような場合です。あまりに業界を愛するあまり、周りが見えないようだと企業は敬遠しますので、そのような方は、その業界に外から関わることの出来るような業界を選んだ方がいいです。
持っているイメージを大切にする
まだどんな業界で働きたいかも漠然としているが就職活動はスタートしていかないといけない、という方もいるかもしれません。
そのような場合は、まず自分が持っているその業界に対する勝手なイメージを基に業界選択してみるのもいいと思います。
昨今ではいろんな情報があふれていますので、みなさんが持っているイメージと、業界の内部がかけ離れているということはまずありません。割とイメージに近いものだという前提で就職活動をスタートしても問題ないのです。
この業界は体育会系っぽいなぁ、とか、この業界はガテン系だし、とか、きっかけはなんでも構いません。まずはその程度のイメージからどのような業界に進みたいかを考え、調査を開始すればいいのです。
もし、その後調べた結果、思ったものと違えば別の業界に切り替えていけばいいので、まずは最初に調査するところを決めてみましょう。
一番ダメなのは、なんのイメージもなく、その業界がどんなものかという仮説もなく、ただひたすら会社説明会等に参加することです。
参加する前からのイメージや仮説がなければ参加した結果「ふーん」と終わってしまう可能性が高いのです。また、それでは他業界との比較が難しくなります。
まずは自分なりの勝手なイメージでもいいので、その業界がどんなところか考え、そこから調査し、比較していくことで、志望業界が定まってくるでしょう。
自分はどの立ち位置で仕事をしたいか考える
なんとなく、業界はどこでもいいけど…という場合は、自分がどの立ち位置で仕事をしかいか考えてみるのもいいと思います。
たとえばよくあるのが「モノづくりにたずさわりたい!」という人です。モノづくりは分解して考えると、どんな製品を作るのかという要件整理から、基本計画をつくり、基本仕様をつくり、詳細仕様をつくり、その後、製品を作るというようなフローになります。
さらに完成すればテストをし、その結果をフィードバックし、製品の改良をすることになります。このような一連の流れの中で自分はどの立ち位置で働きたいのかで、志望する企業・業界は大きく変わってくるのです。
BtoCを生業とする企業であれば、これらのほとんどの流れをメーカーが担います。しかし、その実態として実際に手を動かし製品を作り上げるのはメーカー内のグループ企業であったりもします。
せっかく入社したのに、私がやりたかったのはこの部分ではないという理由でやめてしまう人も多いのです。
志望業界は曖昧でも自分はこの立ち位置で働きたいという考えがあるのであれば、その立ち位置に立てる企業群を選択していくのも一つの方法なのです。
最後は説明会やインターン
業界を決める決め手になるのはやはり説明会やインターンへの参加だと思います。なにも考えなしにこれらに参加することよりも、上に書いたようなことを自分なりに考えてから参加することで、より志望業界を絞りやすくなり、その後の就職活動が進めやすくなるのです。
私はこの業界で決めているから、という理由で各種説明会等に参加しないのは絶対に反対です。これらの会からは生きた情報を得ることができますし、一緒に参加した就活生からも生きた情報を得ることができます。
自分なりに考えた上で会社説明会やインターンシップに参加し、細部を詰めていくといいでしょう。