グループディスカッションは苦手な人にとっては徹底的に苦手な項目でしょう。
一見高いコミュニケーション能力や積極性が必要に思えるので、話すのが不得意な人には高い壁に感じてしまいます。
しかし話すのが苦手でもグループディスカッションの突破は可能です。
会話を苦手としている人にこそ覚えて欲しい攻略法をお伝えします。
目次
コツは意見は何か言うこと
グループディスカッションに参加しているからには何かしら意見を発信することが重要になります。
意見を出さずにその場にいるだけでは意欲がないと思われてしまい、評価は落ちてしまいます。
ただわかっていても発言は苦手という人も多いでしょう。
自ら発言するのが難しい人は次の方法を試してください。
同意することも意見になる
意見を持つと聞くと、人に先んじてどんどん自分の意見を言わなければならないと思ってしまいます。
そういった面があるのは望ましくはありますが、他の人が出した意見に同意を示すことも立派な意見の発信となります。
グループディスカッションは討議だからといって意見をぶつけ合わないといけないわけではありません。
予めルールを決められている場合は別ですが、苦手なのであれば誰かが発言するのを待ってみましょう。
同意を示す時のコツは補足の一言を加えることです。
そのまま同意してしまうとあまり考えていないように見えてしまうことがありますが、例えば直前の人が言った意見に一言理由を足すだけでも違います。
さらに言えば、相手の意見の言い替えでも大丈夫です。
どうしても意見が出てこない場合は、同じことを自分の言葉に替えるだけでもディスカッションに参加していることにできます。
乱発できる方法ではありませんが、苦しい時には試してみてください。
一歩引いた視点も必要とされる
グループディスカッションが得意な人が集まっていくと議論は活発になり意見が飛び交うようになってきます。
そうすると発言が苦手な人は参加する機会を失ってしまいますが、そんな時は冷静にその議論を分析するようにしましょう。
熱くなると本題からずれてしまったり、大事な点を見逃してしまうことがよくあります。
それではディスカッションのメンバー全員がピンチになってしまいますので、それを避けるためにも一歩引いた状態での視点を持つようにしましょう。
他人任せで恐縮ですが、そこまで活発な意見を言い合えるようなグループであれば、発言の機会を失っているあなたに気がついて話を振ってくる優秀な人がいるものです。
その発言の機会の時に少し今までとは違う意見を投じてみると、チェックしている試験官も「おっ」と思うものです。
ディスカッションはとにかく発言だけをすれば良いというものでもありません。
冷静に状況を見極めて適切なことを発言していれば、発言数が少なくても内容の濃さで評価されます。
実際の仕事でも客観的な意見や別視点からの意見が言える人は重宝されますので、焦らなくて大丈夫です。
参加しきれていないと心配になった時にこそ、違った視点を持ってください。
自分の役割に集中する
グループディスカッションを始める際に、自然と何かしらの役割の設定が行われることになります。
司会進行のリーダー役は積極的なタイプの人がやるとして、それ以外のタイムキーパーや書記に立候補してみましょう。
役割を担うことであなたがやらなければならないことが確定しますので、何を話そうかと迷う必要がなくなります。
タイムキーパーであればペース配分についてのリード、書記であればこれまで出た意見を整理することで存在感を発揮することができます。
厳密に言えばそれぞれの役割にもテクニックがありますが、まずは自分の仕事をきちんとこなすことでアピールに繋げましょう。
立候補も勇気がいるとは思いますが、ここは思い切ってみてください。
グループディスカッションを受ける際の心得
グループディスカッションが苦手だとしても採用試験の中にあるからには対応はしなければなりません。
その会社で働く上で必要な能力を見極めるために組み込んでいますので、対応できなければその会社にふさわしくなかったことになります。
グループディスカッションを苦手と感じている人向けの心得をご紹介します。
仕事と割り切る
人にはそれぞれ個性がありますので人と話すことが苦手でも何も悪いことはありません。
ですが仕事になれば逃げてばかりもいられず、人と話す能力が必要となる場面が出てきます。
それがまさに今直面しているグループディスカッションです。
採用試験の項目として組み込まれているからにはある意味仕事として割りきって考えてみてください。
普段のあなたを知っている人がいることは滅多にないので、思いきっていつもの自分とは違う人物になる気持ちが大事です。
無理に愛想を振り撒く必要もなく、的確に与えられた課題に向かえばいいので、話すべきことも決まっています。
考えかたによっては日常会話よりも楽なくらいです。
仕事とプライベートで人格が違うという社会人は珍しくありません。
あなたもプライベートと仕事は切り離して、必要なこととして割り切って考えることで乗り切ってください。
他人の意見を聞く
グループディスカッションでは話をすることと同じくらいに聞く姿勢を重要視されます。
他人の意見をまったく受け入れることができない、そもそも聞いていないという人はどんなに話がうまくても落ちます。
逆に言えば他人の意見にも熱心に耳を傾けている人は評価されます。
仮に相手の意見に反対であったとしても、頭ごなしに否定するのではなく一度意見として受け止めたうえで反論をするのが正しい討論です。
姿勢もただぼんやり聞いているのではなく、適度に相槌を打つなど相手が話し易い雰囲気を作ることも大切です。
相手の意見をよく理解していれば話の内容を整理することができるので同じグループの人も助かります。
話すことが苦手であれば聞く姿勢を徹底的に磨いて存在感を発揮するのも良いでしょう。
否定的な意見は控える
意見を出す時に気をつけなければならないのが、建設的な発言が出来ているかどうかです。
自分の主張をしようとすると、つい相手を否定してしまう人は注意が必要です。
議論は積み上げが大切ですので、相手の意見をバッサリと切り捨てても何も生みません。
相手を打ち負かして気持ちが良いのは本人だけで、周りは白けてしまいます。
口癖も要注意です。
話しをするときに、「でも」や「いや」と言ってしまう人は意識して直しましょう。
まとめ
グループディスカッションは自ら動かないと発言の機会を失ってしまうので、人と話すのが苦手だとハードルが高く感じます。
ですが話すことだけが全てではありませんので、聞く姿勢など他の部分でカバーは可能です。
あなたが難問を突破して希望の会社に就職できることを祈っています。