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一口にエンジニアといっても、その業種・業態は様々です。就職活動をするうえではどうしても「こんな業界で働きたい」という希望が先行するものですが、意外と大切なのは、自分が本当にやりたいことは、どの立場ならできるのかを考えることです。

業界としては希望の業界でも、立場が違えば自分の思う通りの仕事はできないかもしれません。

今回は採用後に働く姿をイメージした企業の選び方について説明します。

ユーザーかメーカーか?

ベンチャー企業

エンジニアとして就職活動をするとまず、目に入るのが大手のメーカーやシステム会社ではないでしょうか?エンジニア向けには多種多様な業界のメーカーが募集を出しており、業界から選択する人も多いことでしょう。

しかし、入社後にアンマッチが起こりやすいのもこの部分です。

業界を決める前にまずは、自分のやりたい仕事はユーザー側でできる仕事なのか、メーカー側でできる仕事なのかをしっかりと考えてみましょう。

ではユーザー側で出来る仕事、メーカー側で出来る仕事とはどのような仕事でしょうか?

ユーザー側企業のエンジニア

エンジニアといえばメーカーと思いがちですが、ユーザー側企業に一定数のエンジニアがいます。これは様々な施策を実行する際に、周辺知識を持った人材がいなければうまく進めることができないうえ、コストの透明性も無くなってしまう恐れがあるためです。

しかし、ユーザー側企業のエンジニアですから、自分自身で製品を設計し開発するというわけではありません。ではどんな仕事をしているのでしょうか?

ユーザー側企業のエンジニアは主にやりたいことを要件に落とし込むことを仕事としています。

会社が求める施策があり、そのためには、どのような製品やシステムが必要か。この部分を明確にし、メーカーやベンダーに要件を定義するのがこの人たちの役割です。

メーカー側企業のエンジニア

メーカー側企業のエンジニアはとてもイメージがわきやすいと思います。

ゴリゴリに設計して、開発して、という仕事をするのがメーカー側企業のエンジニアです。

実際には、設計や製造といった分野は分業されていますが、それでもより製品に近いところで仕事をし、ユーザーが必要とする製品・システムを生み出すのがこの人たちの役割です。

どちらがいいとかある?

ユーザー側でエンジニアをするのか、メーカー側でエンジニアをするのか、どちらがいいのか一概に言えるということはありません。

ただ、双方を比較すると、求められることが大きく違うということを知っておく必要があるのです。また、自分のやりたいことがどちらにあっているのか、というところも確認しておくと、就職後のミスマッチが減ります。

ユーザー側企業を選ぶべき人のタイプ

ユーザー側企業を選ぶべき人のタイプとしては「狭く深く」物事を考える人よりも、「広く浅く」物事を考える人の方がおすすめだと言えるでしょう。

また、エンジニアとはいえ、経営や経理など他の分野にも広く興味がある人にもおススメです。

企業で発生する問題を解決するために、既存の仕組みをどのように変えていけばいいのか、そしてそれはどのような製品・システムがあれば実現できるのか、ということを考えながら仕事をしたいはユーザー側企業を選択するべきです。

間違ってはいけないのが、自分自身でがっつり開発をするわけではないことです。

エンジニアだからとその点を期待しすぎてしまうと働くイメージが思ったものからどんどん離れていきます。

メーカー側企業を選ぶべき人のタイプ

ユーザー側企業を選ぶべき人のタイプが「広く浅く」なのに対し、メーカー側企業を選ぶべき人は「狭く深く」物事を考える人でしょう。

既存の製品よりも少しでもいいものをユーザーに提供するためには、膨大な知識と開発に対するエネルギーが必要ですので、狭い分野を突き詰めていくことの出来る人はメーカー側の企業に向いています。

ユーザーや世の中が求める製品像に対し、それをよりよく実現するために突き詰めて考え・実行していきたいと考える人はメーカー側の企業を選択するべきです。

メーカー側を希望する人の注意点は、基本的に要件はユーザーが決めているという点です。

「こんな製品作りたい」「こんなものがあったらいいな」といくら考えてもユーザーや世の中が必要としなければ作ることはできません。

要件を決めてそれを製品化させることがやりたいのであれば、ユーザー側の企業の方が実現できる可能性が高くなるのです。

まとめ

今回は働く上での「立場」をポイントにどのような企業を選んでいくべきかということを説明しました。
就職して、「やっぱり違った」というミスマッチができるだけ起こらないように自分はどんな立場で仕事をしたいのか、をしっかりと考えておくことが大切です。
エンジニアといえばメーカー、となりがちですが、ユーザー側にもエンジニアの活躍の場はたくさんあります。
自分がやりたいことはどちらの方が実現できるのか、この点をしっかり考えて企業を選択しましょう。

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