履歴書を書いていて「ちゃんとやっておけばよかった」と後悔するのが資格の取得です。
まだ就活本番まで時間があるなら、すぐに勉強を始めて資格を取得しておくと就活時の自信にも繋がります。
ですが資格も何でも良いというわけではありません。
就活で役に立つのはどんな資格なのか、取っておくべき資格をご紹介します。
目次
資格があると有利な理由
就職活動は資格を取得していなくても問題なく内定をもらうことはできますが、資格があることは高評価に繋がります。
学生の間に資格を取るのは簡単なことではありませんが、だからこそ価値があるのです。
即戦力になれる
企業は採用した新卒はあまり即戦力とは考えていないもので、一定の時間をかけて育てるつもりでいます。
ただ実際には1年目からの活躍を期待するのは酷なので我慢しているだけです。
なので即戦力であるに越したことはありません。
特に新卒の人数が限られているような中小企業であれば、すぐに計算が立つ人材はありがたいものです。
資格を所得しているということは特別な仕事を任せることもできますし、資格試験を通して知識も持っていることになりますので重宝されるのです。
計画性が評価される
資格を取得するには資格の種類にもよりますがそれなりに時間がかかります。
大学の単位取得やサークル活動などで忙しい合間を縫って勉強をするのは簡単なことではありません。
なにより実務の経験がないので既に仕事をしている人よりも勉強が必要になります。
そんな難しい状況で資格の取得に成功したということは資格そのもの以上に計画的な行動力を評価されることになります。
自己PRでも資格試験を頑張ったということは過程を追って説明できれば有効になります。
業種によっては必須
業種によっては資格がなければ仕事にならないというものもあります。
そういった分野を選ぶなら資格の勉強は必須となります。
入社後の取得でも問題ないとしている企業は多いですが、それでも入社後数年以内の取得が義務付けられていますので早く取得しておけば後が楽です。
年に1回しかないような試験であればチャンスも少ないので、1回でも多くチャレンジすべきです。
就活におすすめの資格
それでは実際に就活で役に立つ資格を紹介していきましょう。
今回ご紹介するのは多くの企業で使える資格ですので、自分の志望する企業が必要としている資格があればそちらを優先するようにしてください。
TOEIC
英語力をスコアにしてわかりやすく評価しているTOEICですが、高得点を獲得していると就活で武器になります。
言うまでもなく英語は世界共通の言語であり、今後はどの企業も国際化を意識しないわけにはいきません。
既に海外にも進出している企業であればなおさらで、英語力はあって当たり前のものとされる可能性はあります。
TOEICを資格として履歴書に書くのであれば最低でも650点を越えていなければなりません。
英語が得意で海外勤務も希望しているのであれば730点が一つの目安になります。
TOEICと同様の英語力アピールには実用英語技能検定、いわゆる英検がありますがこちらは履歴書に書くには最低でも2級からです。
1級は難関と言える試験ですので持っていると強力なアピールになります。
日商簿記
金融系の就職先や経理の仕事を希望しているのであれば押さえておきたいのが日商簿記です。
一般的には「簿記」と呼ばれているこの資格ですが、企業にとってはもっていてくれると非常に使い勝手が良いので有利になる資格です。
また、簿記の勉強をしておくことで自分自身も企業の財務状況を読みとることができて堅実な就職先を選べるという隠れメリットもある資格です。
ただし、簿記は初級からありますが就活で資格として認められるのは2級からです。
それ以下ですとそれほど難しくないので価値は落ちてしまいます。
ステップを踏まないといけないので時間はややかかってしまいますが、就職先の幅を広げるためにも欲しい資格です。
宅地建物取引士
通称「宅建」と呼ばれる宅地建物取引主任士の資格は不動産の取引に必須の資格ですので、不動産業界を志望しているなら取っておきたい資格です。
不動産業以外でも銀行などの金融系でも宅建は重宝される資格ですので、持っておくと何かと潰しが効きます。
宅建の試験範囲は不動産業に限らず民法などの割合も高いので、最終的に他の業界に進むことになったとしても勉強しておいて損はありません。
運転免許
持っている人は就活に関係なく当たり前のようにもっている運転免許ですが、意外と就活で役に立つ資格でもあるのです。
特に営業職であれば、車で移動する機会が多くある企業の場合は免許がないと仕事になりません。
大きな商材を取り扱っていたり、営業範囲が広い仕事の場合は運転免許を必須項目にしていることもあります。
面接時点で持っていなくても入社まで猶予をくれる企業も多いですが、早めに取っておいた方が無難です。
資格は重視はしてないから安心して
ここまで読んでもらって恐縮ですが、実際に企業が資格の有無だけで採用をするか否かを決めることはありません。
就活が優位になると言っても最優先している項目ではないので、資格を持たないまま就活をしなければならなくなっている人もご安心ください。
資格はあとからでも取得できる
資格は仕事に必要なものではありますが、だからこそ就職後でも取得をすることができます。
企業によっては資格取得のための支援をしているところもありますので、入社後に取得が決して遅いわけではありません。
「新卒は育てるもの」という前提でいる企業であれば、資格を持っていないことが大きなマイナスになることはありません。
資格よりも見ているところはある
新卒を採用をする際に人事担当は資格をチェックはしますが、それだけで大歓迎で採用するというわけではありません。
やはり新卒採用は人柄や意欲を重視していますので、資格の有無で結果は左右されません。
資格をアピールするなら取得している事実ではなく、どういった過程で取得したかが大切です。
うまくアピール出来なければせっかくの資格も効果が薄れてしまいます。
まとめ
資格を取得することは就活をスムーズに進めるためのポイントになりますので、可能な限り持っておいた方が良いです。
ですが、資格を持っていれば無条件に採用されるわけではないということは覚えておきましょう。
大事なのは資格ではなく、どういった努力をして資格を取得したかです。
それは面接でも役に立ちますし、あなた自身の今後の成長のための自信にも繋がります。
資格取得には手間暇がかかりますので残り時間と相談になりますが、まだ間に合うなら是非チャレンジしてみてください。