親しい人が亡くなるのはいつだって悲しいことですが、それが就活中ですとまた他の悩みも出てきますよね。
私も経験がありますが、面接と葬儀の日程が被ってしまうのは珍しい話ではありません。
少し気分が悪くなる内容かもしれませんが、混乱してしまう状況だからこそ、そんな時にどうしたら良いかを説明させていただきます。
目次
身内の不幸に企業は冷たい?
身内の不幸は言うまでもなく不測の事態ではありますが、それに対する企業の対応は分かれます。
少なくとも「不測の事態だったのだから面接日程の変更は当たり前」という考えは通じません。
企業はしっかりとスケジュールを立てて採用活動をしていますので、あなただけのために別の日程を調整するというのは簡単ではないからです。
例えば面接が何日かに分けられていれば、そこに割り当てられるなどもあり得ますし、最終面接などであれば事情があれば配慮してくれる可能性はあります。
しかし、理由はどうであろうとも当日参加できなければ終わりというケースも少なくありませんので、そのことで企業を恨むのは筋違いです。
これについては運がなかったとしか言いようがありませんので、これも縁だと思って諦めた方が良いです。
一刻も早く連絡をすることが最優先
身内の不幸という不測の事態があるとバタバタと忙しくなってしまいますが、面接などをキャンセルしなければならない場合はとにかく速やかに一報を入れることです。
キャンセルの場合は連絡するのは社会人の常識で、「忙しかったから」など何の言い訳にもなりません。
連絡をしていればもしかすると再チャレンジの機会も与えてもらえるかもしれませんが、無断でキャンセルした場合はそこで終わってしまいます。
電話とメールを使い分ける
キャンセルの連絡で最も良いのは電話で話をすることです。
メールの場合ですと見逃してしまう可能性もありますし、こちらの申し訳ない気持ちが伝わりきらない恐れがあります。
また、「メールで済ませるつもりか」と気分を害する人も少なからず存在します。
ですが、いつでも担当者が電話に出てくれるかはわかりませんし、キャンセルをしなければならないことがわかるのが就業時間外であることも多々あります。
そういった場合も考慮してメールで一報を入れてから電話をすることをおすすめします。
万が一電話が繋がらなくてもメールを確認してもらいたいことを伝言できますし、文章で残しておくことで情報の齟齬を避けることができるようになります。
日程を調整して欲しい意志は伝える
日程を再調整してくれるかは企業次第であるとはお伝えしましたが、自分としては機会をもらいたいという意思は言葉にして示すべきです。
それで無理だと言われたら仕方がありませんが、言わなければその話すら出てこないのでそれまでになってしまいます。
やる気を見せれば予定にはなくても考え直してくれることもあり得ますので、ダメ元でいいので自分の意志を伝えてください。
キャンセルの理由はきちんと伝えるべき
身内の不幸でキャンセルをする場合、少し言いにくいと感じている人もいらっしゃるでしょう。
ですがこの理由についてはきちんと伝えなければなりません。
身内の不幸は言い訳に使われやすい
身内の不幸というのは残念ながらドタキャンの言い訳に使われやすいので、本当にそうだったとしても嘘だと疑われてしまうという悲しいことになりかねません。
本当に身内に不幸があって悲しんでいるのにそんな扱いをされるのは悔しいですよね。
そうならないためにはどんな関係の人が亡くなったかまで説明しておいた方が無難です。
そこまで言いたくはない場合でも、キャンセルの理由は濁すべきではありません。
濁してしまうと尚更適当な理由をつけているように思われてしまいますので、あまり良いことはありませんので、事実はしっかりと伝えましょう。
理解を得られなかった場合は諦める
理由を言ったところで理解をしてくれるかはその企業次第ですので、理解を得られないならその時は諦めた方が良いです。
わかってくれないような企業では働けないというくらいの気持ちでいた方が引きずらなくて済みます。
あまりに理解がない企業ですと、就職してから同じような状況になった時にも納得のいかない扱いをされる可能性があります。
面接と葬儀はどちらが大切か
面接などをキャンセルすると決めれば企業に連絡をするしかありませんが、そもそも葬儀と面接はどちらが重要なのかで悩むケースもありますよね。
正直なところ答えとしてはあなた次第という無責任なものになってしまうのですが、その判断の下し方について少しアドバイスをさせていただきます。
どちらが良いか正解はない
葬儀と面接ではどちらが大切かなど決めることはできませんので正解などありません。
仮にどちらを選んでも後悔する可能性があるからです。
私もちょうど就活中に祖父が亡くなったのですが、面接と葬儀が被っていたので面接をキャンセルしました。
亡くなった知らせを聞いた翌日も朝から別の企業の面接だったのですが、上の空でまったく集中できなかったからです。
そこが本命であればまた違った判断をしたかもしれませんが、集中できないのであれば面接に行ってもあまり意味がないですからね。
両親も祖母も面接を優先して良いと言ってくれましたが自己判断でした。
余談ですが、私は葬儀の翌日に気持ちを切り替えて臨んだ企業に新卒採用されています。
その身内との関係性や親戚付き合いによっても状況は変わるでしょうが、就活を優先させても理解のある人であれば問題ないはずです。
自分の気持ちを優先して判断するのが良いと思います。
関係性によっては理解してもらえないことも
身内の不幸と言っても、その関係性によっては企業側に理解を示してもらえないことも残念ながらあります。
例えば親戚の叔母さんが亡くなったとして、すごくその叔母さんにお世話になっていたとしても叔母さんは祖父母などよりも遠い扱いをされることもあり得ます。
個別の関係性など担当者にはわかりませんので、親戚の一人くらいでキャンセルするのかという考えが出ないとは言い切れないのです。
とても理不尽な話に思えますが、そうした扱いもあり得ると言うことは頭に入れておきましょう。
まとめ
身内の不幸というのは精神的にもデリケートな話題ですが、就活中でも起こり得る可能性は十分にあり得るものです。
場合によっては納得のいかない形になることもあるでしょうが、そうした場合でも動揺し過ぎないようにしてください。
もしものことがあっても、気持ちを切り替えて就活を続けていただければと思います。