よく面接に本番のみに自分の命運をかけている人を見かけます。しかし実際は応募書類、問い合わせ電話の時点から面接はスタートしているのです。
履歴書・職務経歴書を包んだ封筒は何色か、きちんと担当者の名前を書けているのか、そもそも電話で聞けているのか・・・・
細かいチェックポイントをおさらいしていきましょう。
目次
採用面接は応募時から始まっている!
私は人事担当として、応募される方の面接を「する」側の人間です。昨今はどこも深刻な人材不足とあり、常日頃から良き将来の仲間として
巡り合えるよう採用面接を行っています。
どれだけ皆様が準備をされるのか、心構えで来るのかは人に寄り切りですが、今一度考えてほしいのは面接は応募スタート時から始まっているという事です。
問い合わせの電話をかけるもしくはこちらからかけた際に
- きちんと会話ができているのか?
- こちらの名前は確認しているのか?
- アポイントの日時は?
- 連絡先は?
とわずかな間の時間の電話だけでもこちらはあなたの性格を読み取ります。そしておおよそ判断通りの方がやって来ます。
面接を希望される側の方からすれば弊社は数ある希望のうち一つに過ぎませんが、一つの面接で出来なかった事は他の企業でも出来てない事が多く、人事担当者の目は誤魔化しが利きません。
お手元に準備した履歴書・職務経歴書に誤字、脱字はありませんか?
特に履歴書・職務経歴書は近年手書きでなくパソコンによるPC入力の仕様が多くなってきており、想像以上に誤字が多いのです。こちらが初めて見るあなたの人生に汚点を残さないで下さい。自分の人生を誇らしく、輝かせて私たちに見せてください。
面接の緊張を糧に落ち着いて行動する
面接当日では他の担当者は分かりませんが、私は落とすための面接はしません。あなたの長所、夢、希望、抱負を聞き取ります。
しかしやはり実際にあってお話する以上はあなたはかなりの緊張をしている事でしょう。何回もロールプレイングされている事と思います。
数をこなせば慣れてくる人、何回やってもうまく伝えられない・喋れない方もいらっしゃいますがどれも皆様の長所です。
そこで落とそうとは思いません。自身で入室から退室までのイメージを持っていただけると良いかと思います。
扉を開けて入室される際、弊社の場合は全従業員の視線があなたへと向きます。そこでプレッシャーに感じたり心折れてしまったらお終いです。ぜひ元気な声で、何よりも「明るく」扉を開いていただけたらと思います。
そんな時にズボンが腰パンであったり革靴が汚れていたり、ネクタイが曲がっていたり、Yシャツに皺があると喋る前からあなたの印象は「ん?」となってしまいます。お金もかかる事なので大変ですが新卒らしいフレッシュさをアピールするにも容姿は大切です。
髭が生えている、寝癖がついているは論外です。身だしなみには細心の注意を払って下さい。
窮地に立たされた時の状況を判断している
さて、面接と一言で言っても1対1、2対1、グループ等様々な形態があり、おおよそあなたが少数に属する事が多くなってしまいます。
しかし、先ほども言ったように落とすための面接をしている方は少ないと思います。逆境に立たされた時のあなた、窮地のあなた、リーダーのあなた、といった様々な状況下での判断力を見ていますので、どうせ落ちるから、嫌な事ばかりしやがってと思わずにあなたの本来の姿を見ている事を忘れずに覚えておいて下さい。
素を出しすぎるのもNG!
なるべく私は緊張を解くように会社概要、応募概要をお伝えし終わりましたら、志望動機など聞かずにあなたの事に付け込んで話題を振っていきます。そうした事でキャッチボールの返し方、かわし方を見させていただきます。
あまりリラックスしすぎて言葉使い等に「素」が出ないように気を付けてください。この場では最大限自分のアピールとなるわけですが、ここで一番解っていただきたいのは
という事です。あたかも知ったかぶり、分かったふりをしてこちらは話を進めていきますが、
結局1回の面接であなたの100%を引き出せる人事担当者などいるはずもなく、終わった後にはお互いしまった!あれを聞き忘れたorしまった!あれをアピールしそびれたといった事が必ずあると思います。
なので、所詮どちらもお互い人間です。人がやる以上はロボットのように100%という事はないのでどこかに隙やチャンスが落ちてしまっているのです。普段のあなたを見せるだけではなく必ず120%のあなたでぶつかってきて下さい。
そして何よりも面接は1次のみならず2次、3次と続く場合もある事でしょう。
同じ事を聞く担当者、全く違う事を聞く担当者、実は内定が決まっていて細かい打ち合わせで呼ばれた場合等色々ケースがあります。
2次で終了の場合は絶対に気を抜かないでください。ゴールが近づいたと分かると、人はどう変わるのか?見られています。
思っている以上にあなたは浮かれています。
ただ、こちらは困っているから来てほしい、お願いしている側です。あくまで落とすための面接ではない事、忘れないで下さいね。
最後に強面だったこちらの担当者は晴れて採用になれば最後は180度態度が変わり「おめでとう」の謝意を伝える事でしょう。