就活中の面接で問われた質問に対して、的確な受け答えができるかどうかといった部分を重要視している方が少なくありませんが、じつはそれ以外の部分も多分に合格を左右することについてお話させていただきたいと思います。
就職内定を取りたい人必見です!
目次
面接で人事採用がみているポイント
企業の人事担当者というのは、おおよそどういった人を採用するか、したかによって、自社にとってどのような影響があったのかということを、常に分析しています。というのも、企業は社員や従業員といった人財によって、良くも悪くも最大限影響があることが最近の分析で分かっているからです。そのため、新卒や第二新卒の方を採用するときの面接試験でも、どうしても従順でまじめで、ステレオタイプな回答ができたからといってすなわち即採用ということにはつながることはありません。
完璧な受け答えができたのに、どうして不合格だったのだろうと理解に苦しんでいる方は、企業の求めている人材像というものについて、より深く調べておく必要があると言えます。
色々な理由で採用内定者を決めている
具体的には、大学など学歴を一切カウントすることなく採用を行う企業があったり、さまざまなタイプの人を採用することで、社内のカラーを雑多なものとし、リスクに強い事業展開を望んでいる企業もあります。
ですから、一流企業であるから、知的でスキルや資格のある人が有利であるというのは短絡的な考えであると言わざるを得ません。
第一印象で決められていることもある
ほかにも、とくによく聞くのは、人事担当者は、面接の第一印象で、合否を決めてしまうという話です。
確かに、第一印象というのは、その人を採用したあと、実際に対外的な場面に出ていくこととなったとき、すなわちその人が企業の顔となるわけですので、あまりにも印象が良くない人というのは、やはりマイナスの評価がなされてしまいます。
たとえばのお話ですが、普通就職面接というのは、黒や紺のベーシックなタイプのスーツを着用することが一般的ですが、そういった周りに合わせることのできる、TPOをわきまえることのできるような人が欲しい会社であれば、第一印象としてクリアすることができますが、逆に、個性的な人材が欲しかったり、奇をてらったような、人との違いをアピールできる人材を求めている会社であれば、一人だけ目立つようなインパクトを与えることが有利に働くことになるといった具合です。
また、集団グループ面接などのときには、積極的に司会者を申し出て、進行役に徹するようなタイプの方もいらっしゃれば、そうではなく、しっかりと周囲の意見に耳を傾けて、要所要所で柔軟性と説得力のある意見を述べる人もいます。
ここまで、面接会場や実際の面接がはじまってからのお話をさせていただいておりますが、じつは、面接の前や終わった後も気を抜くことがないように心がけることをおすすめします。たとえば、面接場所の周囲には、人事担当者やそれ以外の社員がうろうろしていることもありますので、何を見られているかわからないからです。
今日面接に来たあの人が、こんなことをしていたとか言ったことが、世間話のようにして人事担当者の耳に入ることがないわけではありません。そういったとき、やはり面接のときには得られなかったその人の側面が垣間見ることになりますので、当然、人間の心情として、試験の結果に影響を与えることとなります。
変な話ですが、社長と接触する可能性だってあるわけです。最終面接は社長面接であるといった企業もありますが、その前段階で社長に遭遇することだってあり得るのです。
企業研究と自己分析がとても重要になる
実際に、面接で聞かれる内容というのは、その企業を研究しておくこと、また自己分析をしっかりしておくこと、心理テストのようなものについての対策を施しておくことと、だいたいの人が事前準備をされていますので、あまりそこでの差がつくことはないかと思います。
ですが、突拍子もない質問をされたり、世間話のような話になったり、予想外の出来事に直面して、真っ青になる人がいたりします。日々、企業で働いていれば、そういったトラブルにも似た、機転を利かせることでしか乗り越えることのできないシチュエーションというのは、誰にでも起こりうるものですので、そういったところでポイントを稼ぐようにすると、より合格が近づいてくるはずです。
普段から、自分の専門以外の物事や出来事、時事問題などに精通していることもアドバンテージとなる要素の1つです。
この人は、どんな話をふっても、よく理解しているし、自分の言葉で語ることができるというだけで、やはり企業人事としては、大変その人に興味を持ちますし、惹かれてしまいます。
最後に、最低限度というところでもありながら、ついやってしまいがち、忘れてしまうこととして挙げておきますと、
- 日頃から「字」を丁寧に書く
- 忘れ物をしない
- 緊張しすぎることがないよう自分なりのリラックス方法を身に着けておく
- 遅刻をしない
- しっかりとおなかから声を出す
といったことは、求職者としてだけでなく社会人・ビジネスパーソンとして実践できるよう、日頃から鍛錬しておくと良いかと思われます。
こういったことが、無駄なく、要領よく、そつなくできる人は。やはり人事の記憶に残りやすいです。