新卒から数か月ですぐに会社を辞めてしまった方の場合、不安になるのが面接での「退職理由」。
すぐに会社を辞めてしまった方には、人事担当も退職理由をシビアに見てきますので、入念に練る必要があります。
本記事では、新卒ですぐ会社を辞めてしまった第2新卒の方に向け、転職面接での退職理由の伝え方や注意点について解説していきます。
目次
新卒ですぐ会社を辞めてしまった場合、面接での「退職理由」はどう伝える?
なぜ面接で退職理由を聞くのか?
一度会社を辞めた方を面接する際には、ほとんどの会社の人事担当者は「なぜ前職を辞めたのですか?」と退職理由を問います。さてなぜ退職理由を聞くのか。これは「採用後に自分たちの会社を辞めないか」を見定めるためです。
人を雇用すると企業側はコストが発生します。特にまだ若い新卒・第2新卒の人材を雇用すると、多大なコストが発生します。したがって、採用後に直ぐ辞められると企業側としては大きな痛手となってしまいます。
そのため前職の退職理由を聞き
- この人はどういう状況になると会社を辞めてしまうのか
- 自分たちの会社にその要素となる部分はあるか
を考えていきます。また、退職理由にはその人の性格や仕事に対する価値観も現れます。同時にあなたがどんな人物であるかも、退職理由の中から探っています。
特に新卒数か月で会社を辞めてしまった方の場合、採用後に退職するリスクがやはり高いため、退職理由を必要以上に重点的に聞きます。どんなに優秀であっても、退職しそうな素振りが見られる場合、不採用とすることもあります。
人事担当者が退職理由を聞くのは、退職した事実を責めているわけではありません。退職されるリスクを回避するために聞いています。
退職理由を面接で伝える際のポイント
退職理由は、そのまま思うがままに伝えるとマイナスに捉えられることが多いです。ここでは面接で退職理由を伝える際に、覚えて起きたいポイントや注意したいポイントを解説していきます。
働くことを否定する理由はNG
新卒数か月で会社を辞めた方の中には、
- 仕事がやりたくなかった
- 働きたくなかった
- 学生生活のような楽な生活に戻りたかった
- 遊びたかった
こんな理由で辞めた方もやはり多いでしょう。
こういった働くことそのものを否定する退職理由は大きく警戒されます。
前職の文句やネガティブな理由を語り続けるのはやめよう
- 前職では、新人教育もなく現場に放り出され、新人であるのに難易な仕事を任され続け大変苦労しました。
- 前職の会社は残業が月に〇〇時間もあり、毎日が終電帰り、休日もなくハードな毎日を過ごしていました。
といったような苦労話を面接で語る方もいます。
前職が厳しい職場環境であった方の場合、こういった事を語りたくなってしまうのはわかりますが、面接で前職の文句や苦労話などネガティブな話を語られて好感や同情してくれる人事担当者は少ないです。
ポジティブで一貫性のある理由として伝えよう
退職理由は、出来る限りポジティブで前向きなものとして伝えることがポイントです。
たとえば
「前職の仕事が合わないからやめました。」
ではネガティブで印象が悪いですが、
「もともとやりたかった仕事を目指したかった」
であればポジティブで将来が期待できます。
物は言いようであり、ほとんどの退職理由はネガティブ→ポジティブに言い換えることが可能です。
多少色付けしても構いませんので、出来る限りポジティブに、入社後も辞めずに活躍が期待できる人材であると印象付けられる理由として語っていくことが大切です。
また退職理由と志望理由に一貫性があることも重要です。
たとえばですが、デザイン系の学校を出た訳でもなくデザインの勉強をしていた訳でもない方が
「もともとやりたかった仕事を目指したかった」
と前職を退職し、デザイン系の会社の門を叩いても一貫性が感じられません。
若い方であればそれでも採用されるケースもありますが、やはり退職理由に疑惑が持たれます。出来る限り退職理由と志望理由は、一貫性を持たせ説得力のあるものとして伝えることが大切です。
以上のようなポイントを抑えつつ、退職理由を工夫してみて下さい。
退職理由は嘘を付いてもいい?
新卒ですぐに会社を辞めた方の場合、その多くは「自己都合退職」であるかと思います。
自己都合退職の範囲であれば、嘘というか多少の色付けは問題ありません。
どちらも同じ自己都合退職に分類されますので詐称にならず、前職の会社に詳しい理由を探る人事担当者もほぼいないでしょう。
一方、リストラなどの「会社都合退職」として退職した場合、問題などを起こし「懲戒解雇」として退職した場合は、自己都合退職の理由として伝えてしまうと経歴詐称として後々トラブルになる恐れもあります。
退職の”区分”にあった理由として伝えることがポイントとなり、その範囲であれば多少の色付けは問題ありません。