人事担当者は無数のエントリーシートをチェックします。そんな中でも人事担当者の目にとまるようなエントリーシートの書き方についてポイントをお伝えします。自分の思いを相手に伝えられるESが勝ち抜くポイント!?
目次
エントリーシートにどんなことを書く?
エントリーシートのテーマについては各社様々ですが、最近では正解のない抽象的な質問で、学生の考え方を問うようなものが多くなっています。
しかし、エントリーシートは学生の自己アピールの場であることにかわりはありません。
どんな質問であっても最終的には自分がどんな人間か、どんなところが優れているのかというところをしっかりアピールする必要があります。
そのために頑張ったことなどは正直なんでも構いません。研究を頑張った人、サークルを頑張った人、バイトを頑張った人、それぞれ学生時代に頑張ったことは違って当然ですので、そこから自分は何を得たのか、しっかりと自分の言葉で伝えられればいいのです。
エントリーシートは必ず第3者のチェックを!
エントリーシートでよくあるのは何をいいたい文章なのかよく伝わらないことです。
それも当然で、新卒で採用試験を受けようとする学生には社会人としての経験が圧倒的に不足していますし、これまでの人生経験からも語彙力が少なくて当然なのです。
エントリーシートを読む側の立場としては第3者に読んでもらったであろうチェックシートはとても読みやすくすぐに分かります。
ただし、注意も必要です。
いわゆる教科書的な文章はエントリーシートを毎年大量に読んでいる担当者の目には止まらないからです。あぁ、またこんな感じか、で終わってしまいます。
例文から参考にするのはあくまでストーリーの描き方です。新卒の自分には不足していると思われる点を補うだけにしておくといいでしょう。
自分の思いをESに込める
エントリーシートに記入した内容はその後の面接等で使用されることがほとんどだと思います。
その時にとりあえず書類選考を切り抜けるためだけに書いたエントリーシートでは面接担当者にすぐにバレてしまいます。
先にも書きましたがエントリーシートは自己アピールの場です。その後の面接でも面接官が思わず聞いてしまいたくなるようなことを自分の言葉で伝えなければなりません。
特に私がいいエントリーシートだと感じるのは、客観的な物事を通して、自分なりの考えや思いでそれをどう改善したり解決したりしたのか、さらにはそこから何を学び人生に活かしているのかということを分かりやすく簡潔にかいた文章です。
という目線で評価することになります。
そのような人はどこにいっても仕事ができますし、人事担当者にとっても惜しい人材に思えてくるのです。
ESの書き方の模範回答
自分が学生時代に最も力を入れたこと
私が学生時代にもっとも力を入れてとりくんできたことは研究です。私はディープラーニングを用いて自動制御を最適化する研究をしてきました。ディープラーニングは現在とても注目されている技術ではありますが、たくさんの学習パターンの入力や制御器のチューニングを必要としますのでとても地味な作業も伴います。そんな中私は以下の2点に注意して研究を進めてきました。
1点目は可能な限りの自動化です。手作業で全ての学習パターンを入力することはとても非効率なのは明らかでした。
そこで私は学習パターンの入力をシミュレーションプログラムを作成することで自動化し、ディープラーニングの精度向上に取り組みました。結果として、手作業ではとてもできない件数を学習させることができました。
2点目は仲間の協力を得るということです。
研究を続けていくとどうしても自分の主観のみで作業を進めてしまい、偏った考えに陥ってしまいます。特に私は熱中すると周りが見えなくなるタイプですので、研究室の仲間から不定期にアドバイスをもらうようにしました。その結果、研究中も一旦冷静さを取り戻すことができたうえ、自分にはなかった視点を得られ、さらに精度を向上させることにつながりました。
私は研究から、常により効率的に作業を進めるために意識し続け、それを行動にうつしていくことの大切さを学び、そして客観的な目で評価してくれる仲間とチームワークを持って物事に取り組む重要性を学びました。