コンプライアンスも厳しくなっている昨今は減っていますが、就活をしていると圧迫面接に遭遇することがあります。
精神的に追い詰めてくる圧迫面接は就活生にとっては恐怖でしかありませんが、万が一の時に慌てない心構えは持っておきましょう。
圧迫面接の意図とその対策についてまとめましたのでもしもの時に備えておきましょう。
目次
圧迫面接とは
そもそも圧迫面接とはどのようなものを指すのでしょうか。
圧迫されたと感じる境目は人それぞれですが、一般的な圧迫面接とそのような面接が存在する理由を挙げます。
就活生に対してあり得ない態度をとる面接
面接は採用する側と志望する側という立場の違いはあるものの、本来面接は相手のことを知る場ですので対等な目線で話すことが基本とされています。
しかし中には採用側が上に立って、就活生に対してビジネスの常識ではあり得ない態度を示してくることがあります。
- 横柄な態度で話を聞く
- 上から目線で否定する
- 怒鳴ってくる
- プライバシーに踏み込む
例を挙げると以上のようなものが当てはまりますが、こんなことをされたらとてもじゃないですがその人と話したいとは思えないですよね。
ですが就職のためならと逃げることができない就活生は我慢を選択することになりやすいです。
そんな相手の弱い立場を利用した社会人としての常識を疑うような行為が圧迫面接なのです。
ストレス耐性を確かめるという口実
圧迫面接をする担当者が口を揃えて言うのが「理不尽な状況に置かれた時のストレス耐性を確かめるために敢えてやっている」とした理由です。
仕事をしていれば理不尽な目に遭うことは少なくありませんので、一理ありそうな意見ではありますがだからと言って圧迫面接が正しい方法とは言えません。
理不尽な状況に対応する方法は就職してから研修で学ぶこともできますので面接の段階で圧力をかける理由にはなりません。
企業としてその方法が正しいと考えているようであれば本当に就職するかは少し考えなければなりません。
それは本当に圧迫面接?
圧迫面接の感じ方は人それぞれではあるもために、実際には圧迫する気がなくても就活生は圧迫されたと感じてしまうことがあります。
特に面接官と就活生は立場も年齢もまったく違います。
ビジネスとして大人と付き合うのも初めてですのでうまくコミュニケーションが取れないと面接官の立場はひどく冷たいものに感じてしまいます。
質問の連発は圧迫しているわけではない
圧迫と感じてしまうパターンで多いのが「なぜ?」や「もっと具体的に」という質問の連続です。
自分の話に対して質問を重ねられると意地悪をされているように思えてしまいますが、面接官は本当に疑問を持って質問をしているだけの可能性は十分考えられます。
少しでも多くのあなたの情報を引き出すのが面接官の仕事ですので、例えばサークル活動の話を取っても何故そのサークルを選んだか、実際にどんなことを考えて活動したかを知りたいと思っています。
「なぜ?」だけでは言葉足らずなので面接官にも問題はありますが、もっと話を詳しく聞きたいという姿勢の表れですのでわかりやすく話すように心掛ければ問題ありません。
真剣な表情をしているだけ
特に年配の面接官に多いですが、真剣な表情をしてると気難しい顔になってしまい怒っているように見えます。
また面接官が複数いると若い担当ばかりが話をしてベテランは黙って聞いているだけということもありますので、威圧感たっぷりに感じられてしまいます。
ただそれも役割に過ぎないので面接官は至って真剣に面接に取り組んでいるだけですので気にする必要はありません。
むしろ誠実な対応と言えるので好ましくさえあると言って良いでしょう。
担当者の力量不足
本人に圧迫の意思がなくてもこちらが圧迫されていると感じるのであればそれは担当者の力量不足と言えます。
誤解を生むような言動をしてしまっていることに問題があるので、それは面接官が改善しなければなりません。
中には会社の意図とは関係なしに、自分が偉くなったと勘違いして圧迫面接をしてしまう人がいます。
次の面接ではいなくなっている可能性が高いので、運が悪かったと思って気持ちを切り替えるようにしましょう。
圧迫面接に遭遇したら
圧迫面接に遭うかどうかは運によるところが大きいです。
もしも遭遇してしまった場合は落ち着いて対処するようにしましょう。
いつも通りに振舞うことを心掛ける
圧迫面接がこちらのストレス耐性を試しているというのであれば、面接官の挑発に近い言動に乗ってはいけません。
動じず自分らしさを失わないことを意識していつも通りの面接をしましょう。
ある意味図太くマイペースを貫くことが正しい選択となりますので、淡々としているくらいで丁度良いです。
適当に切り上げる
意地悪な質問や態度の悪い面接官に対してまともに取り合っても仕方がありません。
何かを言われても相槌だけ打って適当なところで切り上げてしまった方が良いです。
面接官の失礼な態度や悪意のある質問に対して言いくるめてやりたいと思うこともあるでしょうが、難癖をつけてくる相手とはそもそも議論にはなりません。
何を言っても勝ち目はないので我を失って熱くなるよりはうまくあしらってしまうことの方が面接官も求めている対応です。
我慢できないなら退室もやむなし
面接とは本来対等な立場で採用する側とされる側がお互いのことを知り合うことが理想です。
そのため圧迫面接はあってはならないものですのでもしも我慢できないほどの苦痛であれば退室してしまうのも一つの手です。
圧迫面接は理不尽に心を傷つけられますので相手にしない方がマシです。
面接の途中で退室するなど普通であれば考えられないでしょうが、圧迫面接は普通ではないので止めてしまえばいいのです。
その方が却って度胸があるとされて合格になる場合すらあります。
その会社をそれでも志望するのか考える
圧迫面接を受けたものの試験を突破して次のステップに進んだ場合、どうするべきか悩むところです。
せっかく次に進んだならそのまま続けたい気持ちにもなるでしょうが、果たして不快な想いをさせられた会社で今後も働きたいでしょうか?
自分の感じ方次第ですので正解はありませんが、入社したくない会社の面接を無理に続ける必要はありませんし、入社してからも同じように振るわれたなら堪りません。
まとめ
圧迫面接は考えただけで憂欝になりますが、遭遇してしまった時は運が悪かったとある程度は割り切った方がいいです。
面接官の言うことも難癖をつけているだけですので真に受ける必要もありません。
どんな時でも自分を見失わないようにういつも通りに振舞いましょう。
ですが面接官の態度を全て圧迫だと受け止めていたら何も進まなくなってしまいますので、普通に緊張感があった面接まで混同させてしまわないようには気をつけてくださいね。