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その会社の職場環境がどうなっているかは就職してみないとわからないとお思いでしょうが、採用活動中の企業姿勢でもその会社の傾向は読みとることはできます。

ポイントを押さえて注意しておけばブラック企業かどうかを見抜くことは十分に可能です。

採用担当の目線で、段階ごとの注目すべき部分を挙げていきます。

ブラック企業の見抜き方

大きな夢を抱いて就職をしたは良いものの、入社するとその会社は所謂ブラック企業であったり、職場環境が非常に悪かったりすることはよくあります。
そんな会社に就職するとすぐに転職する必要に迫られ貴重な時間と新卒の価値を失うことになってしまいます。
職場環境が良くない会社を入社前に見抜くポイントは採用活動の段階ごとに少しずつ違ってきます。
人事担当をしていると少し申し訳ないと思いつつも、自社の悪い部分は隠してしまうものです。

新卒や転職の方は特に次のことに気をつけてください。

募集要項でブラックかを見抜くコツ

まず募集要項を見ればその会社がどのような会社かはある程度見抜くことができます。あまり良くなさそうな雰囲気の会社であれば関わらずにいることが一番です。

募集要項で確認して欲しいのは次の点です。

  • 社員の平均年齢
  • 常に中途採用をしていないか
  • 「若くして昇進している人がいる」などの記載
  • 曖昧な求める人物像

その企業の創業年や業態によっても変わっては来ますが、社員の平均年齢は高過ぎても若過ぎても危険です。

どちらかに偏っているといことは本来は主力になるべき中堅社員が少ないことを表します。純粋に続かなくて辞める場合もありますが、このまま残っても仕方が無いと考えて転職している可能性が高いです。

職場環境が悪い、給料が増えない、将来性がないなどの理由が考えられます。

社員の平均年齢が高い場合は、社内が上の世代で占められていて代謝ができていないということですし、若過ぎる場合は長続きせずに新卒や若い社員を使いまわして続けているということです。

 

全体の社員数に対して募集人数が多い場合は若手を使い捨てにしていることが予測されます。また、転職活動中の人は、いつ見ても中途入社を募集をしている会社には気が付くはずです。

人数の多い会社ならあり得ますが、それほどの規模ではないにも関わらず常に中途採用をしているということは、常に社員が辞めていて人手不足ということです。

同様の傾向は20代で責任者になっている人がいるなどの若手の活躍を必要以上に強調している記載からも読みとれます。

実際にそんなケースは稀なものを徹底的に祀り上げている場合か、ベテランが少ないので若い人をどんどん上げていくしかないパターンです。

実力主義で一見風通しの良い会社に見えますが採用側の人事担当は就職や転職活動をしている人に対して自社をよく見せることに長けていますので鵜呑みにしてはいけません。

「採用条件はやる気のある人」「やりがいのある仕事です」などの非常に曖昧な言葉がある会社は採用担当すらまともに機能していない恐れがあります。曖昧な表現は具体的に説明することができない会社ということの裏返しなのでご注意ください。

説明会で察する職場環境の悪い会社の特徴

説明会に参加すると募集要項だけではわからなかった会社の雰囲気がわかってきます。
もちろん良いことを中心に話をしてくるのですが、その内容や会場の空気で職場環境については窺えるので気になる会社の説明会は出席するべきです。

精神論や理想論が多い

どの企業にも企業理念というものがあり、就職をする時にはその理念に共感することができるかは一つのポイントになります。

しかし説明会で理念についての話ばかりをされて、具体的な仕事内容に触れていないようであれば、仕事内容を説明できないためと考えられます。
やりがいなどの精神論も多く「お客様に喜んでもらうために」や「社会貢献として」という耳当たりの良い言葉を並べて、何をしてその理念を達成するかを述べないようであれば隠していると言われても仕方ありません。

社員同士の仲良しアピールが多い

職場環境が悪い会社は自覚があるのでそう思われないために必要以上にアットホームな雰囲気をアピールしてきます。

社内行事の紹介に時間を割いたり、休日に社員で集まった写真を見せるなど、もはや何の説明会かわからない状態になっているようですと危険です。
特に若い人たちには魅力的に映るかもしれませんが、これはあくまで就職活動で仕事を探していることを忘れてはいけません。

そのイベント自体がワンマンを証明することにもなり得ます。

話をしないのにその場にいる人が多い

説明をする人は1人か2人しかいないのに、話をしないのにその場に数人いることがあります。

主な目的は説明を聞いている就職活動中の人たちの観察ではありますが、上席や人事担当が説明している人を見張っているという面もあります。

つまり説明する人が余計なことを言わないように抑止しているのです。

これが何を意味するかはお察しの通りで、あまり良い環境の会社とは言えません。

面接の質問に表れるブラック企業予備軍

ブラック企業であれば人材は使い捨てですのでよほどのことが無い限りは面接は通します。採用活動にはお金をかける気がないので、とりあえず採用をしようという考えです。

困ってしまうのが、一見普通の会社でありながら実態はブラックに近い会社です。採用活動はしっかりとやりますので気が付かずに入社して後悔することになります。

ブラック企業予備軍の特徴は面接の質問にあります。こんなことを質問されたら要注意です。

  • 休日出勤について
  • 通勤ルートについて
  • その場で入社の意思確認

ごく普通の企業でも質問してくる項目ですが、ことさら詳しく質問してくる場合はそこが重要なポイントであるということです。

 

募集要項には休日出勤がないとされても、面接で訊かれる以上は頻繁にあるということは覚悟しなければなりません。

通勤ルートも同様で、遠方だと残業をそれほどさせられないと考えますし、交通費の削減方法にも考えを巡らせています。
転職者に多いですが、その場で採用を決められることをチラつかせて入社の意思確認をしてくるのも焦りが見て取れます。複数の会社を受けていると知ればそこを断るように迫ってくる場合もあります。

考える時間を与えない作戦ですので、その場で結論は出さずに吟味するようにしてください。

まとめ

ブラック企業や職場環境が悪い会社に入ることは貴重な時間を無駄にすることになり、大きな損失となります。

あまりに酷い会社ですと心身にも影響が出てその後の仕事もうまくいかない恐れすらあります。仕事は多かれ少なかれ辛い部分はありますが、意味のある辛さと理不尽な辛さでは全然違います。

しっかりとその企業を見極めて、良い会社に就職することが長く活躍していくうえでは大切なことです。

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