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ブラック企業を見極める&見分けるコツを人事目線から解説していきます。主に企業の求人、面接から把握できるポイントをまとめて、新卒の方が実践できる内容にまで落とし込んでいきますので、参考にして見てください。

ブラック企業に入社するとどうなるの?

新卒で入社する際に気をつけなければいけないのは、「ブラック企業に入らないようにする」ことです。

ブラック企業とは、長時間の労働、残業を強いて、かつ給料が労働量に見合っていない企業を差します。

働いた分、報酬として返ってくる企業はブラック企業とは言いません。

ブラック企業に入ってしまうと、肉体的、精神的にダメージが蓄積されていきます。ブラック企業は、新卒の社員を教育するというマインドを持ち合わせていないため、限界まで働かせて搾り取ろうとしてきます。このような企業には、初めから入社するべきではありません。

ブラック企業を見極めるコツは?

ブラック企業の求人、面接には人事目線から見て特徴がいくつかあります。新卒の人でも注意すれば確認できる範囲ですので、必ず確認するようにしてください。それでは、1つずつ見ていきましょう。

求人の給料額面に「見なし残業代」が含まれている

ブラック企業の求人に記載されている給料の額は、一見してみると他の求人よりも高い額が書かれていることが多いです。

ただ、よく見てみると「給料額面には、40時間の見なし残業代を含む」などと記載されていることが多いです。この見なし残業とは、給料の額面にあらかじめ残業代を乗せるというもので、残業時間が一定量を超えない限り、追加での残業代はつきません。また、残業を最初から踏まえているという表れでもあり、労働時間が多くなる傾向にあります。

基本給が著しく低い

求人に記載されている給料の額面が20万円以上でも、基本給が半分程度の場合は注意が必要です。

ブラック企業は、基本給に住居手当や交通費を上乗せした額を「毎月の給料」として求人に載せることが多いです。

 

毎月貰える額は、基本給が半分でも手当がつけば変わらないですが、ボーナスの額が著しく低い場合があります。

例えば、基本給が11万円で、給料の額面が手当込みで20万円であるとします。

「ボーナスは、基本給1ヶ月分」と書いてあった場合、貰えるボーナスは20万円ではなく、「11万円」です。

基本給を低く設定して、手当を上乗せするとボーナスの支給を抑えることができます。ボーナスの支給を抑えるということは、社員に企業の利益を分配しないということです。

このようなスタンスをとっている企業は、ブラック企業であるケースが大半です。

人事担当者が疲れきっている

人事担当者が疲労困憊で、顔から疲れを感じ取れる場合は、高確率でブラック企業です。人事ですが疲れきっているということは、それだけ人事以外の仕事に追われていることの裏返しです。

人事は会社の顔とも言えますので、その人事担当が異常に疲れきっている際は、入社を考え直した方が無難です。

ちなみに、ブラック企業の人事担当者に直接、労働環境について質問しても本当のことを言ってくれる人は皆無です。ブラック企業は、じぶんたちがブラック企業であるというのをひた隠しにします。ブラック企業だということ新卒にバレてしまっては、新入社員が減ってしまい、使える駒が少なくなるためです。

やたらと創業者のマインド、企業理念をプッシュしてくる

採用過程で実施される説明会や勉強会で、やたらと創業者のマインドをプッシュしてきたり、企業理念を唄っている企業にも注意しましょう。創業者のマインドばかり口にするということは、「思考が奪われている」ということです。

企業が求めている価値観を叩き込み、その価値観に従わせているのです。マインドを共有すること自体は悪いことではありませんが、行き過ぎると「サービス残業が当たり前」など、履き違えた方向へ熱意が向けられている場合があります。仕事は時間をかければよい、というものではありません。

採用数が多いにも関わらず、社員数がそこまで多くない

採用数が多いにも関わらず、社員数が少ないということは、それだけ多くの人が辞めているということになります。

ブラック企業は、社員が辞めるということを前提にして、大量採用を行います。ブラック企業が離職率を公表することはまずないので、採用人数と現在の在籍人数から考えるしかありせん。採用人数が多いと、入り口が広く見えるため、一見すると魅力的に見えますが、それはブラック企業の罠である可能性があります。企業に在籍している社員の平均年齢が20代の場合も注意しましょう。平均年齢が低いということは、長くその企業で働いてる人が少ないということです。すぐに辞める人が多いため、人材が定着しないのです。

採用の途中で関与してくるチューターがやたらと優しい

企業によって、入社希望者にチューターをつけるところもあります。

チューターを付ける意図としては、その入社希望者を他の企業へ行かせないようホールドすることです。

 

もちろん、ブラック企業以外の健全な企業もチューター制度を敷いてる場合にがありますので、一概には言えませんが、担当のチューターが頻繁にご飯をご馳走してくれたり等、やたらと優しい場合は注意を払ってください。

モノやお金で釣ってくるチューターは、何がなんでも入社希望者が自分たちの企業に入社するよう仕向けようとしているのです。多くの新卒の方は、社会人からご飯をご馳走になる経験をすると、その人に認められたような錯覚に陥り、「この人と一緒に働きたい」などという錯覚に陥りがちです。健全な企業は、新卒の方をモノで釣るということはしませんので、注意するようにしてください。

まとめ

求人の内容、人事担当の様子やチューターの行動から、ある程度ブラック企業を見極めることができます。総じて、新卒の方に企業の良い面をプッシュして、実態を隠そうとする傾向にあります。人事担当やチューターが人間的に魅力があるからといって、その企業全体が魅力的であるかどうかは分かりません。1つ1つのポイントを確認して、ブラック企業を見極めるようにしてください。

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