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企業の公式HPや転職サイトに載せられている、給与待遇や福利厚生などが書かれた「募集要項」。
この募集要項においても、ホワイト企業とブラック企業では差が出てきます。
ここでは募集要項の情報からブラック企業を見分けるコツやポイントをいくつか紹介していきます。

勤務時間が特殊

メーカーや商社など一般的な企業の勤務時間は、概ね9:00始業~17:30分就業のパターンが多いです。

この勤務時間が、例えば「11:00~20:00」のように夜型になっていたり、「9:00~21:00 原則8時間勤務」のように勤務時間を選択可能のように表記する企業があります。

このような勤務時間が特殊な企業の場合、勤怠管理が十分に行われておらず、過度の残業が発生する恐れがります。

もちろん開発職や研究職などクリエイティブ系の職種、飲食業や製造業など交替制の業種であれば、ホワイト企業でもこのような特殊な勤務体制を採る事があります。

一方で総合職や事務職など一般的な職種で、勤務時間が特殊な場合は注意が必要です。

給与額が不明確

ホワイト企業の募集要項には、「初任給〇〇万円」、「月収〇〇万円」、「賞与年〇回」、「残業代手当」など、給料額が具体的に明記されています。

一方ブラック企業の場合は、給与額がアバウトに濁してあり、入社後に具合的にいくらの給与が貰えるかのイメージができないことが多いです。

見分けるポイントとしては、

  • 「月収〇〇万円”前後”」、「月収”約”○○万円」など、濁して記載されている
  • 「月収”最大”〇〇万円可能」、「月収”最高”〇〇万円可能」、と最大値として記載されている
  • モデルケースのみ記載されている
  • 月収額は高いが、賞与の記載がない
  • 年収額は高いが、残業手当についての記載がない
  • 開発職など特殊な職種でないのにも関わらず「裁量労働制」の金額として記載されている

など・・・。

こういった企業の場合、入社後に希望していた給与が得られなかったり、最低賃金にすら達しないなど、給与関連のトラブルに見舞われる恐れがあります。給与額がアバウトな場合、事前に人事担当者に詳細を確認することも大切です。

休日が不明確

ホワイト企業の募集要項には、「週休〇〇日制」、「年間休日〇〇日」、「年次有給休暇数」などが休日や有休休暇に関する情報が明記されています。

一方ブラック企業の場合は、休日に関する記載がなかったり、アバウトに記載されていることが多いです。

見分けるポイントとしては、

  • 週休の記載がない
  • 「週1日~2日休み」のように、週休が何日なのかハッキリしない
  • 「月〇日休み」と休日が月ベースで記載されている
  • 有給休暇についての記載がない

など

こういった企業の場合、入社後に休日や有休休暇が取れないなど、ハードな労働環境に置かれる恐れがあります。
休日についても、事前に人事担当者に詳細を確認することも大切です。

残業に関する記載が多い

転職者向けの求人は別として、新卒や第2新卒に対しての募集要項では、ホワイト企業であれば残業についてあまり大々的に明記はしていません。一方ブラック企業の場合、残業に対して少々過剰なほどの記載があることが多いです。

見分けるポイントとしては、

  • 「残業あり」、「配属部署によって残業あり」などの記載がある
  • 「残業、日平均〇時間」、「残業、月〇時間程度」などの記載がある
  • 「繁盛期は残業あり」、「繁盛期は残業多め」などの記載がある

など・・・。

こういった企業の場合、入ったばかりの新卒や第2新卒社員でも、過剰な残業が課せられる恐れがあります。

平均年齢が極端に低い

新興企業や設立間もないベンチャー企業は別ですが、設立後10年20年経っている企業であれば、平均年齢は概ね30歳以上になるのが基本です。

平均年齢が極端に低い企業の場合、新卒が入っては辞めていき長年勤めている社員の少ないブラック企業である可能性があります。

見分け方のポイントとしては、

  • 設立からある程度の期間経っているにも関わらず、平均年齢が低い
  • ある程度の企業規模があるにも関わらず、平均年齢が低い
  • ITやデザインなど若年層の多い業種でないにも関わらず、平均年齢が低い
  • モデルケースに、30代40代以上の社員の情報がない

など・・・。

こういった企業の場合、長年勤めている社員が少なく、長期的なキャリアが形成できない恐れがあります。またベテラン社員がいないことで十分な教育や指導も受けられない恐れがあります。

成果報酬について過剰な記載がある

「成果報酬」や「インセンティブ報酬」、「歩合給」の記載がある場合、ノルマが強制される恐れがあります。もちろん営業職等であればノルマが発生するのが常ではありますが、あまりに過剰な記載がある場合は、過度なノルマが課せられるブラック企業の可能性があります。

見分け方のポイントとしては、

  • 成果報酬やインセンティブ報酬の額があまりに大きい
  • 「初任給 月〇〇万円(インセンティブ込み)」、「月収〇〇万円(歩合給も含める)」のような記載がある
  • 開発職や事務職など成果が明確化しにくい職種にも関わらず、成果報酬を採用している

など・・・。

成果報酬が悪いわけではありませんが、余りに過剰な記載がある場合は注意した方がよいでしょう。

社会保険の記載がない

ホワイト企業の場合、「社会保険制度あり」、「雇用保険あり」など、社会保険に関する記載があります。企業が正社員を雇用する場合、社会保険に必ず加入させるのが法律上の義務であり、募集要項にも記載する必要があります。

社会保険に関する記載が一切ない場合、社会保険制度が完備されていないブラック企業の恐れがあります。違法ではありますが、実際社会保険を出さない企業もあります。社会保険の記載がない場合は要注意と言えるでしょう。

まとめ

このように募集要項に記載されている情報からも、ある程度ホワイト企業とブラック企業を見分けられます。

もちろん今回紹介した内容に該当するからといって、その企業が100%ブラック企業であると断定はできません。

とはいえ余りに該当する箇所が多かったり、違和感のある表記がある場合は、やはりブラック企業の可能性が疑われますので、警戒して就職活動を進めることをおすすめします。

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