面接でよくある質問が「自分をものに例えると何ですか?」です。
動物や食べ物など様々なバリエーションがありますが、少しユーモアを交えて特徴を知りたい時には有効な手段と言えます。
ですが質問をされる側としては何と答えればいいのかわからないので悩ましいところですね。
そんな時はどうしたら良いのか考えておきましょう。
目次
自分を例える時の基本
「自分を何かに例えてください」という質問は一見ゲーム性もある突拍子のないものに思えますが、多くの企業が取り入れているからには意味のある質問ということになります。
大袈裟ではなくそこから志望者の性格や人間性も見えてきますので、面接する側としては判断材料として有益なのです。
まずはこの質問に対する答え方の基礎を知っておきましょう。
自分の性格や特徴を組み合わせる
自分を何かに例える時に心掛けるのは、自分の性格や特徴を伝えるための例にすることです。
見た目が似ているとか、好きだからという理由で例えてもこの場合は面接官が求めている答えではありませんので無意味です。
何かに例えるということは自分にキャッチコピーを付けるようなイメージです。
後ほど例を挙げますが、「自分は○○です。理由は△△なところが似ているからです」という形が基本となります。
自虐も面白いですが、面接の自己アピールですのでなるべくポジティブな要素に目を向けるようにしてください。
被った場合は仕方がない
グループ面接であれば順番によっては他の人と回答が重複してしまうこともありますが、それは仕方がないことです。
同じものに例えたとしてもその理由が違っていれば問題はありませんので、急に変える必要はなく自信を持って回答するようにしましょう。
同じものでも理由によって印象はまったく違うものになりますのでそこでオリジナリティーを出すことができれば心配はいりません。
それでもあまり被りたくない場合は2つ3つ準備をしておいても良いです。
迷うくらいならすぐに答える
自分を例えてくださいという質問は少し変わった質問ですのでせっかくなら気の利いた回答をしたところではありますが、予想外のものが来た場合はそうすぐに思いつくものでもありません。
そこで迷って固まってしまうくらいであれば無難な内容でもいいのですぐに答えてしまった方が良いです。
大喜利ではありませんので面白くなければならないわけではありませんので、面接官の意図に応える方が大切です。
この手の質問は瞬発力もみられていますので何も回答できないと貴重なアピール機会が損なわれるうえ、厳しい企業ですと切り返しができないと評価されてしまうので無言にならないようにしてください
準備をしておけば焦らない
自分をものに例えるのは突拍子もない質問のようではありますが、対策が立てられないわけでもありません。
焦らないで済むように面接官が求めていることに沿って準備をしておきましょう。
自己分析をしておく
この質問のポイントはいかに自分を客観視することができているかどうかです。
そのため自己分析をしっかりしていれば実はそれほど恐れるものでもありません。
ただし普通に自己アピールする時とは違い、端的に自分の紹介をしなければならないので自分をよく知っておく必要があります。
自分のことは自分が一番よく知っていそうなものですが、実際は気が付いていない部分も多々あります。
そのため周りの人に訊いてみたり、同じ就活中の友達とお互いを例え合うなど他己分析もしてみることをオススメします。
何パターンかは考えておく
面接の極度の緊張感の中で瞬時に自分を何かに例えることが出来る人はそう多くはないはずです。
そうであれば想定問答として予め何パターンかは考えておくのは当然のことと言えます。
- もの
- 食べ物
- 動物
- 色
上記のような質問はよくあるケースですので少なくとも準備しておいた方が安全です。
就活中に一度も訊かれることがなかったとしても、例えるために自分のことを見つめ直していれば新たな気付きにも繋がります。
それでも予想外はあると思っておく
自分を何かに例える質問はそこまで珍しくもありませんので、テーマを意外なものにしてくる企業も中にはいます。
そうなると対策を立てることは難しくなりますが、その場合は開き直るしかありません。
予想外の事態になれば焦ってしまいますが、不測の事態への対処の仕方もチェックされています。
焦っているのは他の就活生も同じですので、冷静に今まで準備してきたものを応用して回答するようにしてください。
実際に質問された場合の回答例
個性は千差万別ですので自分を何かに例える場合も回答は人によってバラバラになります。
ですが悩み過ぎても時間が勿体ないのでいくつか例を挙げておきますので何かのヒントにしてもらえれば幸いです。
自分をものに例えるなら
定番のとも言える質問ですが、それだけに個性が求められる場面でもあります。
普段から使っている身近な物から考えておくとイメージがしやすいでしょう。
- 時計
- 画用紙
- エアコン
コツコツと一定のペースで時を刻み続ける時計は真面目さをアピールするにはもってこいです。
これからどんな未来でも描くことができる画用紙は柔軟性を、季節によって役割を変えるエアコンは万能性をアピールすることに繋がります。
家電などは機能がはっきりしているのでイメージが湧きやすいかもしれません。
「潤滑油」や「スポンジ」は定番として長く使われてきたので、そのまま使うと案直だと思われる可能性が高く出来れば使いたくないところです。
自分を動物に例えるなら
動物も定番の質問の1つです。
ここで言う動物は言うまでもなく「人間」以外ですが、動物の専門的な知識はいりません。
一般的なイメージに合っていれば問題ないので心配しないでください。
ですが例えば「猫」であれば俊敏さや人懐っこさがあるものの、気まぐれというネガティブなイメージも持ち合わせていますので説明は丁寧に行うようにしましょう。
コミュニケーション能力を売りたいなら「イルカ」がありますし、人懐っこさなら「犬」にもあるので別の動物で調整するという手もあります。
まとめ
回答する側のみなさんには申し訳ないですが、何かに例えてもらうのはその人の個性が出ますので、面接官側からするととても面白く参考になります。
理由を含めて納得できるような回答をすれば人物像が伝わるのでポイントは高くなります。
ですがもちろんこのような変わった質問でその人の全てを判断するわけではないので、もしもうまく答えられなくても挽回のチャンスは他にいくらでもあります。
対策は取って欲しいですが、極端に怖がることもないのでリラックスして考えてみてくださいね。