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契約社員契約社員という雇用形態について、よく知らないけどあまり良い印象を持っていないという人も多いのではないでしょうか。

契約社員にはデメリットもありますが、仕事に対する考え方、働き方は人それぞれ違いますので実は契約社員の方が合っているという人もいます。

自分の選択肢を広げるためにも「契約社員」を知っておきましょう。

契約社員と正社員の違い

まずは契約社員と正社員ではどのような差があるかを整理しておきましょう。

違いを知った上でメリット・デメリットをご紹介していきます。

そもそも「正社員」という言葉は法律になく、定義はありません。

どこを持って正社員とするかは企業によって違うということは覚えておきましょう。

定義はないものの、一般的に雇用期間が定まっているかどうかで契約社員と正社員を分けることができます。

 

契約社員は期間更新のお仕事

契約社員とは企業と雇用契約の期間を予め設定している社員を指します。

期間については企業との契約時に決めますが、満了の時期が近くなれば再度交渉を行い、契約を更新するのか契約終了となるのかを決めます。

元々その期間しか契約をしていませんので、更新をするかしないかはお互いの判断となり、企業が更新しないと告知してきた場合でも不当な解雇ではありません。

 

正社員は更新不要のお仕事

対して正社員は雇用期間が決まっていない契約となりますので、その気になれば定年まで働くことは可能です。

もちろんいわゆるリストラなどで辞めざるを得ない場合はありますが、仮にリストラをするにしても企業は相応の対応をしなければなりません。

その意味で安定して仕事を持っていたいと思うのであれば正社員を目指すという選択肢になるのです。

 

「無期転換ルール」を覚えておくこと

2013年に契約社員の地位を守るために無期転換ルールというものが施行されました。

これは更新も含めて5年以上同じ会社と契約をした場合に、労働者の意思で無期限の契約に切り替えることができるというものです。

これによって契約満了による打ち切りのリスクがなくなり契約社員の人も安定して仕事を確保できるようになりました。

ですが、契約期間が無期限になっただけであり、正社員になるというわけではありません。

契約内容や待遇に正社員と差があった場合は何もそこは変わらないことをご注意ください。

また、自動で切り替わるわけではなく、自分から無期限契約にしたい意向を伝えなければならないということも気を付けなければなりません。

 

契約社員で働くことのメリット

契約社員は正社員とは立場が変わってきますのでイメージされている就職とは少し違うことになるでしょう。

契約社員には契約社員として働くメリットがありますので選択肢として検討材料にしてみてください。

 

キャリアアップがしやすい

契約社員は自分の実力で勝負をする世界です。

そのため実力さえあればどんどんキャリアアップをすることも夢ではなく、自分のスキルで上がっていきたい人にとっては最適な働き方です。

正社員であれば退職も簡単ではありませんし、他の社員との兼ね合いから給与面でも差が付けられないことが多いですが、契約社員であれば自分を高く買ってくれる企業に売り込むことも可能です。

それだけの実力を身に付けなければならないのは当然ですが、逆に考えれば生き抜くためには否が応にもスキルもついてきます。

 

企業の都合に左右されない働き方ができる

契約社員の場合、契約の内容は遵守されますので企業の都合で突然働き方や給与面に変更が起こることはほとんどありません。

正社員の場合ですと急な転勤をさせられたり、体制変更で部署の異動があって仕事内容が変ってしまうことは多々あります。

自分の仕事に対して強いこだわりがある人は契約社員として自分のやりたい仕事が出来る環境を選ぶことになります。

 

入社のハードルはやや低い

考え方によっては契約社員は企業にとって「お試し」で採用することが可能でリスクは小さいため、就職がしやすいというメリットはあります。

まずは仕事を確保しなければならないという場合には契約社員から正社員を目指すという選択もあるでしょう。

安易に契約社員を選ぶことはおすすめしませんが、奥の手にはなります。

 

契約社員で働くことのデメリット

契約社員は実力の世界ですので能力さえあれば正社員より稼ぐこともできて魅力的です。

一方で立場が正社員に比べると不安定になりがちなところはデメリットと言える部分です。

 

ずっと同じ仕事ができる保証はない

契約社員は企業が契約を結んでくれなければ始まりませんので、同じ仕事がずっと出来るとは限りません。

無期限契約ルールはありますが、企業がわざと5年にならないように調節をすることもあり得ます。

どんなに能力があっても企業の経営状況や戦略の問題で契約更新とならないこともありますので立場は安定しません。

 

待遇が正社員とは異なる

正社員と契約社員では待遇がまったく違うものになっている企業も少なくありません。

正社員のことは将来の幹部候補として扱うなか、契約社員については必要な時に必要な人材として雇用しているという考えですので最低限の福利厚生しか用意されていない場合も十分あります。

労働環境も大切にしたいのであれば少し物足りなさを感じるかもしれません。

 

社会的信用は低くなりやすい

契約社員は一定の収入がある保証はありませんので、ローン契約の時などに社会的信用の低さを感じることがあります。

例えば住宅購入のためにローンを組む時に銀行は長期的な返済能力をチェックしますが、いつ仕事を失うかわからない契約社員の場合はどうしても厳しい審査になる可能性はあります。

もちろん絶対に組めないということはありえませんが、こうして様々な場面で契約社員であることが足枷になることがあると覚えておいてください。

 

結局どちらが良いの?

正社員で働くことと、契約社員で働くことのどちらが良いかは私から述べるつもりはありません。

一般的には契約社員の方が不利になりがちで印象が良くない部分がありますが、実際にはあなたが仕事に何を求めるのかです。

こだわりを持って専門的に働きたい人や、事情があって条件重視で働く必要があるなら契約社員は悪いものではまったくありません。

デメリットは少なからずあるので安易に契約社員を選ぶことはおすすめできませんが、キャリアプランが描けているのであれば自信を持って選んでください。

 

まとめ

主に契約社員の働き方を中心に正社員との違いを説明させていただきました。

働き方が多様化していく中で契約社員は今後も選択肢として重要になりますので、これから社会に出る人も転職活動中の人もよく覚えておくようにしてください。

誤解をしているだけで実はあなたにピッタリの働き方かもしれません。

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