非常に多くのストレスに晒される就職活動の中で注意してもらいたいのが就活うつです。
文字通り就活によって引き起こされるうつ病症状ですが、うつ病は誰でもなる可能性がある病気ですので油断してはいけません。
就活どころかその後の人生も狂わせかねないことですので、適切な予防と対策が必要です。
目次
就活うつになりやすい人
うつ病はだれでもなる可能性がある病気ではありますが、やはりなりやすい性格の人はいます。
もっとも就活中は陥りやすい悩みばかりが条件には並んできますので注意はいくらしてもし過ぎということはありません。
自分に厳しく理想を追い求め過ぎの人
うつ病は真面目で完ぺき主義な人ほど罹りやすいと言われています。
自分の中での理想が大きいためにそこに追いつくためのストレスが強く掛ってしまうので自分を追い詰めることになります。
就活中は特に理想が高くなりやすいです。
自分の未来について真剣に考えているうちに理想が高くなっていきますが、そこで現実という壁に当たることで大きなストレスと感じることになるのです。
自分に厳しい人はここで「仕方がないか」と考えることができずに不甲斐ない自分を責めることになりどんどん追い込まれてしまいます。
失敗をしたことが少ない人
受験も順調に成功を納め、これまで目標にしてきたこともそれなりにクリアしてきたために、挫折経験を持たない人は少なくなからずいるものです。
就活は失敗の方が多いものですが、これまであまり失敗をしてこなかった人にとっては初めての挫折は大きなカルチャーショックとなります。
また、今まで本気で人と競い合う経験が少なかった人も同様に、多くの就活生同士で少ない採用の椅子を取り合う戦いに敗れることで敗北感を知ることになります。
辛い経験になると思いますが、それを受け入れる心を持っていないと打ち負かされることになってしまいます。
評価されることを気にし過ぎている人
人の評価を気にしやすい人は疲れてしまいますが、それでなくても就活は自分の評価がはっきりとわかってしまうのでダメージは大きくなります。
実際にはあなたを否定しているのではなく相性や企業の戦略によるものですので落ち込むことはないのですが「落とされた」ことにショックを受けるのは当然のことです。
またつい他人とも比較してしまい、同期は内定をもらっているのに「自分はどうして?」と考えてしまいます。
結果を求めている以上、それが繋がらないのは苦しくはありますが「縁がなかった」と切り替えることができる能力も就活を乗り切るには必要です。
自己否定をしやすい人
就活中は他人の評価も気になりますが、自己分析をする機会も増えるのでどうしても自己否定もしやすくなります。
あまりアピールポイントがないと「自分はつまらない人間だ」と思い込んでしまう人がいます。
誰にでも良いところがあるはずなのに、自分に自信が持てないのでつい悪い面にばかり目が行ってしまうのです。
自分を認めてあげなければ就活は辛いだけになってしまいます。
ネガティブな思考を持っていると自覚がある人は無理にでもポジティブに考えるようにしなければ、自己嫌悪に飲み込まれてしまいます。
就活うつを実感したら
自分が就活うつかもしれないと実感したのであれば無理は禁物です。
放置しているとどんどん自分が苦しくなるだけですので、自分の心が出しているSOSにきちんと向き合ってください。
うつを否定しない
うつ病に対する理解がなかった時代は「うつは甘え」という考えが世の中にはありました。
その名残なのか、他人のうつに対しては理解を示すことができるのに自分のことだと認めることができないという人は少なくありません。
「ちょっと疲れているだけ」などと自分がうつであることを否定するので適切な対処が遅れてしまいます。
うつになる可能性は誰にでもあり、精神力の強さは関係ありません。
うつになったら負けと思わずに、素直に受け止めてこれからどうするかを考えましょう。
適切な治療を受ける
就活うつになった場合は適切な治療を早急に受けることが大切です。
初期段階であればカウンセリングやお薬で対処することができるので就活を続けながらの治療も不可能ではありません。
何より早い段階で治療をしておくことであなたの負担が小さくなりますので何かおかしいと思ったらお医者さんに相談してみてください。
相談して何もなければそれはそれで喜ばしいことです。
就活を休む
就活うつも酷くなってくるようであれば一旦就活を休むことも考えるべきです。
大きなロスにはなりますが、ここで無理をしても良い結果を望むことはできませんし悪化させるだけです。
それならば一度直してから改めて就活をした方が希望の仕事に就くためにも自身の体調のためにも良いです。
就活を続けるとしてもお医者さんに相談をしながら無理のない範囲に留めるようにしてください。
就活うつのリスクを減らす方法
就活うつはいつでも誰でもなってしまう可能性があるものですが、予防できるならしておきたいですよね。
自分を追い詰めないように気をつけて、就活うつのリスクを減らしてください。
気分転換方法を持っておく
うつにならないためにはやはり気分転換をすることが大切です。
就活中は慣れないことの連続で心身ともに疲弊してしまいますし、何かと不安が尽きないので頭の中も就活一色になってしまいます。
そうすると知らず知らずと余裕がなくなり、疲れが抜けないままとなってしまいます。
そんな時には自分の好きなことをして気分転換を図るようにしてみてください。
真面目な人ですと「就活が終わるまで我慢」などと趣味を封印したりしてしまいますが、適度な息抜きは必要です。
切り替えの上手さも社会人には求められるスキルですので、この機会に覚えておきましょう。
相談相手を探す
心のもやもやは他の人に話すとスッキリするものです。
落ち込んだ時は家族や友達など相談できる相手をみつけて話をしてみてください。
大学の就活窓口などならアドバイスも受けられるのでより具体的かもしれません。
相談は格好をつけずに素直な気持ちを吐きだすのが良いですが、身近な人ですとなかなか話せないこともありますよね。
その場合は行政などが運営している電話相談の窓口もあります。
まったく知らない人の方が話しやすいということもあるので、適切な相談相手が見当たらない場合はそれらも活用してみてはどうでしょうか。
規則正しい生活を心掛ける
就活中はそれまでとは違った生活リズムになるので自分のペースを崩しやすくなります。
生活リズムの変化はストレスになりますので、意識的にリズムを整えるようにしましょう。
今までが不規則だったという人はこの機会に直して欲しいですが、適度な運動や午前中から活動して日光を浴びるといったことを意識してみましょう。
履歴書を夜に書くなどをしてどうしても夜型の生活にもなりやすいですが、工夫して規則正しい生活を身につけてください。
まとめ
就活中はストレスも多くうつになりやすいです。
自分は大丈夫だと思わずに、辛い時は相談したり休憩を取るなどストレスケアを怠らないようにしましょう。
うつになること自体は何も悪いことではありませんが、苦しまずに済むなら越したことはありません。
自分の心の声にも耳を傾けながらうまく就活を乗り越えてください。