就活をしていると、まれに食事会に誘われることがあります。
内定前に企業から誘ってくるのですから選考の一種として考える必要があり、事前の準備が出来ていないと戸惑うことになってしまいます。
かしこまった面接とは違うアピールが出来るのはチャンスでもありますので、うまく食事会を活用出来るようアドバイスをさせていただきます。
目次
食事会を開催する目的
企業が開催するイベントには何かしらの目的があるものですので、当然食事会も企業にとって意味があるから開催しています。
企業の意図を汲み取ることが出来ていれば、おのずととるべき行動もわかってくるでしょう。
人間性が出やすいから
こんなことを書くと問題があるかもしれませんが、面接はその気になればある程度演技で通すことが出来ます。
想定される質問に対して準備をしていれば大崩れはしないので、対策次第で好印象を与えることが可能となり、企業側からすると落とす理由がないので本音が見えなくても採用することになりやすいです。
そこでアドリブや雑談が必要で素の人間性が出やすい食事会の場が企業にとってはその人のことが良くわかる貴重な機会となります。
礼儀やマナー、周囲に与える影響力など普段の生活が見られていると思っておいた方が良いでしょう。
社風に溶け込めるかをみるため
食事会はいまのところ少人数の会社やベンチャー企業が活用しているケースが目立ちます。
そういった企業はそれぞれ独特の社内の雰囲気がありますので、ここに合わないと仮に入社しても苦しんですぐに辞めることになるだけです。
入社後の日常に関わることですので、リラックスした食事会のような場の方が実際に溶け込めるかどうかの判断がしやすいので自社の雰囲気を紹介することを兼ねています。
企業側から社風には合わないと判断されることもありますが、あなたのほうからやり難いと感じるならそこでその企業のことを諦める判断も必要です。
好印象を与えて囲い込みたいから
ここまで来ると面接ではありませんが、ほぼ内定を出せる状態にある就活生を囲い込むことを目的に食事会を開催する企業もあります。
この場合はゲストに近い扱いになりますが、それだけに社員の人たちや一緒に呼ばれている同期とのコミュニケーションは大切にしておかなければなりません。
既に仕事が始まっているという捉え方も出来るのでその意味では面接以上に緊張してしまいますが、楽しみながら自分のことを知ってもらいましょう。
食事会での主なチェックポイント
食事会の開催目的から見えてきていると思いますが、食事会では社会人としての常識がチェックポイントになってきます。
普段の生活から気をつけていればそれほど難しいものではありませんが、初対面の人が苦手だという人は意識的に行動しなければなりません。
社交性
食事会のようなフランクな場で必要なのはとにかく社交性です。
私も雑談が苦手なタイプでしたので社会人になってからもいつも苦しんでいましたが、面接のような話をする順番やテーマは決まっている時には問題なくても、自由に話をすることになると何を話して良いのかわからなくなってしまうものです。
食事会では企業の人も気を遣って話しかけてくれますが、自分から積極的に話しかけていかなければ好印象にはなりません。
話しかけて貰った時も話を広げる工夫をするなど、会話を盛り上げる社交性が大事です。
笑顔で話しかけやすい雰囲気を出しておくだけでも印象は変わってきます。
気配り
食事会のように人が何人も集まる時には周囲の人への気配りを忘れてはいけません。
例えば料理を取り分けたり、飲み物がなくなっていたら注ぐなどの行動は特に一番立場が下の人たちがやらなければなりません。
空気を読むとも言い換えられますが、アピールチャンスだからといって自分のことばかり話したりするのではなく、人の話も聞くようにしてみんなが楽しめるようにすることも大事です。
社員の人ばかりと話さずに同期となる人たちともコミュニケーションを取ることも忘れないで下さい。
マナー
食事でのマナーが悪いとそのまま一般常識まで疑われることになり信頼を失うことになることもあるので特に注意が必要です。
完ぺきなテーブルマナーまでマスターしておかなくても大丈夫ではありますが、一緒にいる相手が不快に思わない程度のマナーは知っておくべきです。
食事会のお店によってマナーの種類は少し変わってきますので予めどのようなお店に行くのかがわかっている場合はよく調べておくと安心です。
食事のマナーは働きだすとあらゆる場面で使うことになりますので、この時期に覚えておいて損はないです。
食事会の場で気をつけなければならないこと
食事会には食事会ならではの注意点がいくつかあります。
就活に限らず目上の人と食事をする際の注意点になりますので、心掛けるようにしてください。
お酒の飲み方
食事会ではお酒を飲む機会もあるでしょう。
お酒は上手につかえばコミュニケーションを円滑にしてくれますが、度が過ぎると思わぬ失敗を呼んでしまいます。
普段お酒が強いと自負していてもその場で酔うこと自体があまり印象が良くないので我慢するようにした方が無難です。
あまりお酒が強くない人は乾杯だけ付き合ってあとはお断りしても大丈夫です。
まったく飲めないならそのことを伝えれば角は立ちません。
ただし理由もなく遠慮をし過ぎて固辞するのは相手に対しても失礼になるのでほどほどにしておきましょう。
お礼の徹底
食事会が終わったあとはお礼の言葉はハッキリと伝えるようにすることが必須です。
帰り際にお礼を言うことはもちろんのこと、担当者のメールアドレスがわかっているならなるべく早めにお礼のメールを送ります。
お店で食事会が開かれた時もお金を出すことはまず考えれらませんが、出して貰って当然という態度ではなく「ごちそうさまでした」くらいは言えるようにはしてくださいね。
服装は清潔感を大事に
食事会の場合は服装は自由でと言われることが多くなりますが、だからといってどんな服装でもいいわけではありません。
スーツにしないとしても就活生らしい清潔感のある服装を意識してあまり派手な格好は避けましょう。
まとめ
食事会は通常の面接と注意点が違うので難しいとも言えます。
リラックスが求められますがリラックスのし過ぎは危険ですのでさじ加減が絶妙です。
ですが社会人になればよくあることではありますので、この機会を生かして慣れておくのも良いでしょう。
楽しみながら採用に結びつけば最高ですね。