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相手が何を求めているか?そこに対して自分は何ができるか?採用現場の考え方はいたってシンプルです。シンプルなだけにどうアピールするかがとても重要。採用現場で行われていることから逆引きで求職側の「やるべきこと」をお伝えします。

採用現場では何が起こっているかをイメージしてESを書くことが大事

人材確保をしようとする場合、求人を出して募集をかけるのが一般的です。

広告の網を張っておけば、引っかかってくるだろう、とりあえず広告は打っといたから安心安心…なんて暢気なことを言っている採用担当者はまだまだ多く存在します。

Web広告掲載やハローワーク掲載すれば極論全国どこでも閲覧できるんだから、きっと誰かが見ることだろう

…どんな神対応を期待してるのか。

転職ブームも相まって、神対応を期待する多くの採用担当者が出した求人数はとどまるところを知りません。正直僕らエージェントでさえ拾い切れていません。

一方転職者側から見るとどうでしょう。

露出度の高い、SEO対策等により引っ張り上げられる、ハローワークがピックアップする等々の厳選された求人を目にするとは多いと思います。この厳選された求人は求人数全体の数%、ほんの一握りであることはご承知のことと思います。

…ということは転職希望者はほんの数%の選択肢から自分に合った(合っていると思っている)仕事を選んでいることになります。

結果としてうまくマッチングせず、仕事はあるのに労働力が枯渇していく、ねじれのような現象が起きるわけです。

採用側は何をしているのかを次に考える!

当然採用側は「求人を掲載しても思うように応募者が集まらない」と悩みを抱え、どうにか解決策を講じるわけです。

それに対して採用側ではどんなことが行われるかをお伝えします。

採用するターゲットを明確化しています

ん?そんなの当り前じゃない!

そうです。至極当然のことです。

が、例えば、

営業も欲しいけど、経理のスタッフも足りてないからどちらもそこそこできる人を採用したい。だからどちらにも当てはまる内容にしておこう…

とかとか、極端な例ですが求人募集の世界では往々にして発生します。

その気持ちわかります。

わかりはしますが欲張りすぎ。そもそも業務内容が全く違います。

その人財に求めるもの(到達点や期待点)も全く違うものになるはずです。

この時人事は欲しい人財の所属する予定の部署に「どんな人/スキルが欲しい?」と問い合わせしますが、大概の場合その部署は欠員が出たので補充したいがために欲しがります。

故に

  • 「営業経験者ならどんな人でも…、業界は問いません」
  • 「コミュニケーション力があれば未経験でもOK」

とか…、誰でもいいんかい!と思われるようなことを言ってきます。

どちらにも当てはまる内容にしてしまうのもわかる気がします。

そのまま出したらアカン!!とは思いながらも、何にでも当てはまりそうな内容になってしまう。とは言っても本音は誰でもいいわけではありません。ひとまず今一番困っているのはどこか(何か)?の優先順位を決めて、欲しい人財ターゲットを絞り込んでいます。

求人の内容の詳細化。

出した求人が魅力的なものでなければ人は応募しようとしないですね。

前述したように「きっと誰かが見ることだろう」と思って網をかけて安心する採用担当者はたくさんいます。

売り手市場だからそうしろということではありませんが、求職側の知りたいことは何か?金額なのか業務内容なのか社内の雰囲気なのか…。詳細に書くことはもちろん、皆さんを引き付けたり、目に触れさせるためのある程度の企業アピール、いわゆる「盛り」も必要になってきます。

なんだかんだ言っても求人内容は嘘が多い。100%合致しなければならないとは言いませんが、求人側は「嘘ではないけど実際は違うこともある…」で逃げ道を作ります。

育成の日本/いいとこどりの外国

新卒・中途で日本と海外との求人に対する姿勢を比べて感じたのは、

日本は「伸びそうな人を育て、ずっとその人に活躍してもらおうとする」のに対し、海外は「すでに成長した人を、随時社内へ呼び込んでいく」

 

というスタンスであるという点です。

これまでの日本式採用は、新卒採用の場合、その後の伸びしろを考慮して門戸を広く、脱落が出てもいいような設定で、二次新卒以降のいわゆる中途採用に関しては、同じ伸びしろでもそれまで培ってきたことがベースにある伸びしろ(そのスキルのその後の展望)、そして一括採用ではないためタイミングが大きく影響してきました。

が、近年日本企業も悠長なことは語っていられない状況になりました。新卒の通年採用では補えなくなり、中途採用の通年採用を実施する企業が目立ちます。育成が十八番だった日本企業は今や、その育成に手を付けられない状況に陥っています。

求職側の志

求人内容をうのみにして応募するのではなく、その業界のその職種でどんなことが求められているのかを先読みして(検索すると様々出てきます)、自分はできそうなのかどうかを判断し、できそうであればそれに沿うように「自分を売り込む」ことが非常に重要と言えます。

これに沿ったアピール度の高い職務経歴書の例文を以下に記載します。要点をご理解の上、ご利用ください。尚例文中の職務経歴には本来枠があります。

職務経歴を書く際のポイント

  • 職務経歴書だからと言っていきなり職歴はNG
  • まずは「職務要約」「貢献できること」「活かせる経験・知識・技術・資格」「自己PR」をA4ページにまとめる。
  • その補足資料として時系列の職務経歴を添付する。

適切な職務経歴書例・サンプル

職務経歴書

2019年1月1日現在
■氏名 ○○ ○○(21) 男性
■現住所 神戸市垂水区・・・
■連絡先 電話 ・・・・・  メールアドレス・・・・・

職務の要約

大学卒業後、半導体装置の製造・調整を4年間経験し、リーダ、センタ長として、フィールドエンジニアを通算9年間実施しておりました。カスタマサポート、半導体製造装置の技術営業を経て、切削工具等の販売営業管理として実績を積み、現在需要予測と供給計画立案と実行、部下マネジメントに従事しています。

貢献できること

  • 利害の対立する各部署、社内外、双方のインターフェイス役を、双方の譲れるところ/譲れない所を見極めて提案し、まとめられる。
  • 製造現場やメカニックメンバーのマネジメント
  • 対クライアント向け技術営業

貴社で活かせる経験・知識・技術

数値管理・販売計画

時間軸(通期→半期→四半期→月毎→52W→日別)と商品軸(カテゴリー→単品)で売上と粗利計画を設定、数値進捗を日々管理、数値結果の要因を分析検証し、対策を立案し実施

仕入先・開拓

需要に応える商材の取扱いある企業の発掘する為に情報収集
設備や開発力や品質管理能力や納期厳守や経営状態や公正な商品価格等を数値化し客観的に評価

粗利益・改善

納価の中身で費用面の贅肉の有無やメーカーが余剰利益を附加しているかを探る計画
棚割でのフェース拡大縮小に伴う条件改善、取引金額ボリューム条件改善
相場観や価値観に見合った売価適正化

需給予測・在庫管理

需要予測し、時間軸と商品軸で予測し仕入と在庫を計画立案
商品単品毎に在庫管理し在庫回転率で数値管理し需要に見合った効率かつ適正在庫化

教育・マネジメント

個々の能力やキャラクターを掌握しタイプ別の指導、状況や進捗や課題を抽出、修正行動をフィードバック
定期的に研修や勉強会を実施、メンバー全員の平均の力量の底上げをはかる

PR

各種データ分析から課題と対策の抽出

アクションプラン立案現場や商品などリアルな物事の確認、また数値データ分析から読み取れる実情を認識し、リアルの現象と数値データの実績の両面を駆使して、課題の抽出と改善策の立案と実行、効果測定の検証等実行してきました。

商品供給トラブルに対する迅速なリカバリー対応

商材の需給予測以上の受注した状況で、短時間でリカバリー策を考案、原材料の再調達と生産の工場と計画を見直し再計画、期日に供給数量を作りあげ納品を間に合わせた経験。

苦しい業績の状況下での利益改善

会社全体として業績不振の状況で会社として大きな対策を見出せず苦しい中、自身の担当カテゴリーの利益改善の為の策として、単品各々の原材料~生産工程の見直し、取引先の見直し、生産ロットや物流効率化等々に着手に、1年で粗利率の改善に結びつけました。

*職務詳細は職務経歴を参照

職務経歴

株式会社○○
部署:△課
在籍:1年1ヶ月
従業員数:500名、雇用形態:正社員
事業内容: ~~事業

2000年4月~2005年12月○○サービスステーション

  • 近畿のお客様を中心に、売上管理、クレーム処理、メンバの指導教育、設置、修理対応
  • 海外ユーザへの対応(USA、韓国、マレーシア)も、出張ベースであるが、対応実施
  • 保守契約についても、後半10年間で、保守契約締結(4社 約2.3億円/年)
  • CS調査では、全国で1位の、サービスステーション獲得、ベンダーアワード受賞実績があります

2006年1月~2010年3月近畿サービスセンタ センター長

  • 近畿県のお客様について、保守契約の提案・締結
  • センターメンバ(5拠点 32名)の指導・教育、クレーム対応

2010年4月~2011年3月本社 カスタマサポートセンター

  • メンバの対応処理件数の進捗把握、指導、内容確認、電話対応で、全国のユーザの、修理対応
  • 一日の、対応件数を処理する中で、難易度が高い、案件を中心にユーザサポート

2011年4月~2014年12月株式会社▼▼ 出向 技術営業

  • 電子デバイス装置の、リースレンタル、販売を対応。
    年間予算(2~5億円)、粗利(50%)を持って、中古システムの購入、販売、リースを提案実施
  • 企画営業的な対応と、仕様の確認、提案を含めた、営業活動
    また、・・・・・
まとめ

採用側は「この人はこの企業に対して何をしてくれるのか」を聞きたいわけです。

皆さんは採用側に「この人を採用することによって当社は将来こういう方向に進めて、こういうメリットが想定される」といかに思わせるか…、それは実質的な利益に直結するような実績でなくてもいいということですね。

あなたが新卒であれ、2次新卒であれ、ある程度のキャリアを積んだ方であれ、採用側の答えはシンプルです。

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