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エントリーシートを前にして何を書いていいのかわからないとなってしまいまう人は多いのではないでしょうか。
確かに学生時代に目立った活動をしてこなければ、「書くことがない」と思ってしまうこともあるでしょう。
しかし大きな活動がなくても、エントリーシートは十分書けます。
自分をしっかりと見つめ直して、自分がその会社で何をできるかを書けば大丈夫です。
人事担当の目線で、エントリーシートのポイントをお伝えします。

なぜエントリーシートの提出があるかを考えてみよう

ますエントリーシートを出す前に、相手は何を見たくてエントリーシートの提出を義務付けているのかを考えてみてください。面倒だなと思いながら適当にこなしていては、エントリーシートの突破率は低くなってしまいます。
新卒応募者がどのような人かを知るだけであれば履歴書だけでも事は足ります。
もっと深掘りしてその人のことを知りたいからエントリーシートは存在するのです。

ありがたいことですが、新卒採用の時期になりますと、毎年非常に多くの新卒の方が応募をしてくれます。本来であれば1人1人とじっくりお話をして、自社に来てもらいたいかどうかを判断したいとこですが、現実的にそれは不可能です。

そのため、本当は面接で質問したいことを書いてもらうようにしたり、面接の時に効率良く質問をするための材料として使うためにエントリーシートを求めます。

人事担当が気にしているポイントは次の2つです。

自社のことを理解しているかどうか

新卒でよくいらっしゃるのがエントリーシートの使い回しです。
多くの企業でエントリーシートの提出を求められているのでしょうが、質問内容はどこも似たようなものです。そうなるとせっかく考え抜いて産み出した自己PRやエピソードを流用したくなる気持ちはわかります。

しかし、しっかりとその自社に合わせた自己PRなどの文章にしなければ、どんなに素晴らしい内容でも人事担当としては来てほしい人材と認めるわけにはいきません。

志望動機もどこの会社でも通用するようなものにされては、あまり自社に興味がないのだなと判断することになってしまいます。多少の流用は仕方ないにしても、その会社のことを調べて業種や理念と自分がマッチしていることを伝える文章にしなければなりません。

文章力があるか

自分の考えや経験を文字にすることは簡単なことではありません。
面接で言葉にすれば話せるけど、文章にはできないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

ですが、仕事を始めれば文字にして伝えなければいけないシーンは頻繁に訪れます。

もちろん新卒であれば、入社してから経験を積むことで文章は上達するとも考えているので、多少のつなたなさは気にしません。

そうは言っても、文法の使い方があまりにもおかしかったり、こちらの質問から大きく逸脱しているものを見ると、自社では受け入れることはできないという判断になります。

エントリーシートはある種、一般常識テストを兼ねている部分もありますので、自信の無い人は書いた文章は他の人に読んでもらうなど徹底した見直しの必要があります。

人事担当はエントリーシートに見慣れている

人事担当は毎年膨大な数のエントリーシートに目を通しています。

効率化を図るためには、先述したような文章が明らかにおかしいものや、文字数が極端に少ないものは少し目を通しただけで弾いてしまいます。ちなみに過度に長くてもざっと目を通して「まとまっていない」となれば同じく文章が成り立っていないという判断になります。

まずそれらの選別が終わってから肝心の中身となりますが、それだけのエントリーシートを見てくれば似たようなエピソードなどにも頻繁に出会います。

「サークルの代表でリーダーシップを発揮した話」や「ボランティア活動の経験談」はよくあるエピソードと言えます。

それらの活動を否定するつもりはまったくありません。
貴重な経験は会社に入ってからも生かせる場面は多く出てきますので、学生のうちに是非いろいろと経験をした方が良いと思います。

お伝えしたいのは、印象的な活動をしているかどうかが合否のポイントになるとは限らないということです。どんなに素晴らしい活動をしてきても、そこから学んだことをどのように仕事に生かすかを書いてくれなれば、ただの活動報告になってしまいます。

反対にそのような万人受けする体験談を持っていない人でも、これまでの学生生活を仕事に生かす方法を提示してくれれば印象は良くなります。

大事なのは「何をしたか」よりも「どう生かせるか」です。

それが明示出来ているかどうかがエントリーシートの判断基準となります。

エントリーシートに使えるエピソード例

学生時代に目立った活動をしてこないとエントリーシートに何を書いていいのか迷ってしまいますが、日常生活の中からでも自己PRは可能です。
また、あなたの人格を作っているのは大学時代の経験だけではありませんので、もっと昔の経験を入れても問題はありません。

例えば次のような事柄も、掘り下げれば十分PR材料になります。

アルバイト経験

アルバイトは立派な職業経験です。
働いてみたことで労働について感じたことや、失敗談であったり成功体験は書きやすい内容でもあります。

友人間での立ち振舞い

友人との付き合いの中で、自分がどのような役回りになっているかは、人柄を知る上で重要な要素になります。
頼られていることや、ムードメーカーであることなど、自分が普段どうしているかを改めて見直してみてください。

親や先生などから教わったこと

小さなころの話でも問題ないので、教わったことで印象に残っているものや今の自分の性格の礎になったエピソードを織り交ぜると、あなたという人物がみえてきます。
劇的な変化は必要ないので、なにかきっかけとなった思い出を書いてみてください。

「ウソ」はバレると思った方が良い

エントリーシートを書いていると、つい自分を良く見せるために、話を大きく書いてしまいたくなることがあるでしょう。内容を多少膨らませることはあると思います。

人事担当もその程度は織り込み済みです。

しかし、まったく経験していないことや考えてもいないことを書くのは禁止です。
ウソをついても人担当にはそれを見抜かれてしまいます。

エントリーシートは面接に進んだ時の参考資料にもなります。
気になる項目があれば、もっとあなたのことを知るために質問を重ねることも多々あります。ウソをついていてもこの時に矛盾が生じるので確実にバレます。

採用は信頼でもありますので、ウソをつく人を採用することはできなくなってしまいます。

 

まとめ

エントリーシートは特別な活動をしていないと書きにくいものだとお思いでしょうが、実際にはそんなことはありません。

人事担当が何を知りたがっているのかをわかっていれば、日常生活も十分にアピール材料になります。

大事なのは無理に自分を良く見せることではなく、あなたがその会社に入って今までの経験をどう生かせるかを伝えることです。

エントリーシートの内容に困っている方は、改めてご自身のこれまでを見つめ返して、自分がどのような人物かを考えてみてください。

 

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