就活の筆記試験で時々遭遇すことになる小論文ですが、苦手としていて不安に思っている人も多いのではないでしょうか。
総合力を試される小論文ですが、その場で文章を書かされることになるので準備不足だと本来の力を発揮できない恐れがありますので、小論文で失敗をしないための心得をご紹介します。
目次
小論文に必要な能力
小論文を書くにはまずは必要な能力を身に付けなければなりません。
これがないとしっかりとした文章になりませんので、評価が低いものになってしまいます。
思考力
小論文で試されているのは、あなたが物事に対してどのような考えや意見を持っているのかです。
自分の考えをきちんと示すことが出来るかどうかは大切なのですが、それがロジカルになっていることが小論文では重要です。
「なぜそう考えるのか」という誰もが納得のいく筋道が立っていないと小論文にはなりませんので、反対意見に対する切り返しくらいまで考えるようにしておいた方が良いです。
小論文のテーマには正解がないものが多いので、理論さえしっかりしていれば自分の意見には自信を持って大丈夫です。
知識力
良い小論文を書くには知識も十分に持っていなければなりません。
正解がないとはいえ、トンチンカンなことを書くわけにはいきませんし、情報が足りない文章はどこか物足りないものがあります。
高度な専門知識までは求めませんが、せめて一般常識的な知識は持っていないと抜き打ちでテーマが出てくる小論文には耐えられません。
時事ネタがテーマに挙げられることもありますが、そのニュースをまったく知らないようでは書きようがありませんよね。
ニュースなどから常に知識を得ておくことが確実な小論文の対策になります。
理解力
そもそもではありますが問題が出題された時に何を求められているのかを読み解く理解力は必須となります。
テーマに沿った内容を書いていないとどんなに良い文章を書いても無駄になってしまいますし、求められている答えと違うものを書いても評価にはなりません。
読み手がどんな文章を書くように指示をしているかは必ず最初の説明でされていて、足りない部分は自分で判断しなさいということです。
条件を正しく理解して仕事をすることも、社会人には大切な能力ですのでそれが試されています。
小論文で気をつけること
小論文は書いている内容はもちろん重要ですが、試験ですのでそれ以外の部分もチェックされています。
その場で書かされる小論文では見られていることを意識しながら取り組むようにしましょう。
処理スピード
筆記試験では当然制限時間がありますので、時間内に書き上げなければなりません。
途中までが最高の出来だったとしても最後まで書くことが出来ていない文章は評価の対象外になってしまいます。
厳しいと感じてしまうかもしれませんが、実際の仕事では1つ1つにゆっくり時間をかけていられないことなど頻繁にあります。
最後まで書けていない最高の小論文なら、8割程度の力で書いた完成している小論文の方が仕事としては正しいです。
突然与えられたテーマに素早く対応するのは大変なことですが、それが出来る人材を求めているということですので頑張ってくださいね。
丁寧さ
スピードが大切とは書きましたが、早ければ適当でもいいというわけでももちろんありません。
特に現地で行う筆記試験の場合は手書きで書くことになりますので、文字の丁寧さや書く時の姿勢などもチェックされているので要注意です。
普段あまり字を書く機会がないと、多くの文字を慌てて書くと字が乱れて誤字脱字も出やすくなるので、急ぎつつも正確に書くようにしてください。
また、漢字が出てこないこともあり得るのですが、間違って書くと漢字を知らない人だと思われてしまうので自信がない人は練習しておきましょう。
ルールを守ること
試験内容によっては文章の書き方にも改行であったりのルールが設定されている場合もあり、これを守っていないとどんなに良くても読んですらもらえないこともあります。
きちんと説明を聞くなり読むなりして、ルールに沿った内容で書くようにしましょう。
制限時間もそうですが文字数の指定がある場合も調整しなければなりません。
自分が書きやすいように書いて認めてもらうのは無理がありますので、その場で与えられた条件に対応してください。
小論文をうまく書くコツ
小論文は急に書こうと思ってかけるものではありませんので、対策をしっかりと取って挑むようにしましょう。
事前の準備が試験本番での結果に繋がります。
文章構成を意識する
小論文に取る掛かる前に全体の構成を意識しておくことがポイントになります。
序文、本文、まとめという流れがきちんとしていないと読みにくくなってしまいます。
また、書きたいことも最初に考えてどこに配置するかも決めておくことをおすすめします。
何も考えずに書き始めてしまうと後から書きたいことが出てきて無理に付け足すこととなり、バラバラな文章になってしまいます。
酷い場合ですと最初に書いていたことと最後の結論が違うということにさえなってしまうので、そうなっては時間内の修正は厳しいです。
失敗作のまま提出することになればそこで終わってしまいます。
とにかく練習する
良い小論文を書くにはとにかく練習です。
何度も書いているうちに自分の中でリズムが生まれてきてスピードも上がりますし、課題も見つかりますのでどんどん良くなっていきます。
他の人の文章を参考にするのも良い練習となりますので、例えば新聞や雑誌の論文調の記事を読んで真似をしてみることも有効です。
書き写してみるだけでも構成や書くことの練習になるので時間がない時にはピッタリです。
テーマを探しておく
いきなり出てきたテーマに対応するのは誰だって大変ですので事前にどんなことを書けば良いかを考えておくと本番で有利になります。
小論文で出やすいテーマの例としては次のものが挙げられます。
- 学生時代に努力したこと
- 5年後10年後の自分
- 理想の社会人
- その他時事ネタ
このようなテーマが出たらどんなことを書きたいかを考えておくと本番で焦る必要はなくなります。
最低メモだけでもいいので書く内容を探しておくようにしましょう。
まとめ
小論文はいろいろな要素が試されるので大変ですが、自分の考えをじっくりとアピールできるので考えようによってはチャンスです。
対策が取れていれば怖いものではありませんので自信を持って挑んでください。