就職活動において、最初の登竜門となるのがエントリーシートです。多くの企業がこのエントリーシートを用いて書類選考をしており、ここを勝ち抜かなけらば面接にも至らないでしょう。そしてそこからさらに面接試験が2〜3度ある、というところが多いのではないでしょうか?
エントリーシートはもちろん書類選考に使いますが、その後の面接試験においても大切な役割を果たします。面接官は当然エントリーシートを見ていますので、エントリーシートに書かれている内容についての質問が来やすくなるのです。
そこで、面接試験を勝ち抜き、内定を勝ち取るためのエントリーシートの書き方について紹介します。
まずは書類選考
面接試験を勝ち抜くといってもまずは書類選考を通らなければなりません。ここでの注意点として以下の3つをあげます
- 決められた分量内でしっかりと書く
- 様々なエピソードを通して、自分の人間性を示す
- 入社したら何をしたいか、何ができるかを自分の言葉で表現する
まずは、基本中の基本です。エントリーシートには多くの場合文字数制限がありますので、その文字数に合わせて書く必要があります。半分程度の文字数しか書かないというのはやる気がないと思われても仕方ありません。書類選考をする人事担当は企業にもよりますが、何百というエントリーシートを読んでいることもザラです。そんな中で分量が圧倒的に少ないエントリーシートを見たらそれだけでもうそれ以上は見ないということもありえます。自分を表現する場である、エントリーシートはきっちりと書きましょう。
次にエントリーシートでよくあるのが、自分がこれまで頑張ってきたことや、自分はどういう人間か、を問う質問です。このような質問に対し、自分という人間をエピソードを交えて表現することができると説得力が大きく増します。自慢ではいけません。客観的にそのエピソードをみれば私という人間が他人に伝わるということ意識しましょう。
最後に、自分が何をしたいのか、はたまたできるのかを自分の言葉で表現することです。企業は自社をよりよくしていくため、成長していくために、採用活動をしています。その中で、どう貢献していくことができるのかは企業から見たら重要なことです。自分が入社した時のイメージを具体的に持って表現することが大切です。
エントリーシートを面接につなげる
無事、書類選考を勝ち抜くことができれば次は面接試験でしょう。面接の回数ややり方は企業により様々ですが、多くの場合面接官と初対面ということは変わらないでしょう。では、面接官は何を考えて質問しているのでしょうか?
多くの場合、面接官はあらかじめどんな人にも聞くことを決めています。そしてそれらはエントリーシートに書いた内容から答えられるものがほとんどです。
例えば、よくあるパターンとして、大学で研究に打ち込んできた人の例をあげます。多くの場合、研究はどんな内容だったのか?どんな分野に役立つものなのか?という質問がくることは容易に想定できます。エントリーシートに研究を頑張ってきたことが書いてあればなおさらでしょう。
ここで大切なのはここから話を広げることです。エントリーシートにみなさんが書くことは自分なりに得意なことや自信のあることであるはずです。話が広がっても対応できるケースが多く、より深いやり取りができます。エントリーシートに記載したことに対する質問が来たら、相手がさらに聞きたくなるような回答を返していくというやりとりをできるように準備しておくことでエントリーシートから面接までを一つの流れとすることができるのです。
エントリーシートが与える印象
人は思い込みの激しい生き物です。これは面接官にとっても例外ではありません。先にも書きましたが、面接官は必ずエントリーシートを読んで面接をしているでしょうから、すでになんらかの思い込みを持っているのです。よく書けているエントリーシートはそれだけでその人の印象をよくしてくれます。エントリーシートは面接試験のスタート前から面接官に好印象を与えることのできるツールなのです。
そのうえで、大切なのが、書いたエントリーシートを他人に見てもらうことです。自分ではよく書けたと思っていても、他の人が見てそうとは限りません。卒業論文の担当教官や就職を担当している教官などに見てもらい添削してもらうことでより良いエントリーシートになります。面倒だったり恥ずかしかったりもするかもしれませんが、一度他人に見てもらうというのは、いいエントリーシートを書くうえでとても大切なことなので是非やってみてください。