就職活動でグループワークを苦手としている人も多いのではないでしょうか。
対策が想定できる面接と違い協調性や即興の対応力を求められるグループワークは地力の差が出やすくなります。
とはいえグループワークにも対応策がないわけではありません。
グループワークに抵抗があるあなたのために評価ポイントをお教えします。
目次
グループワークで見られている部分
グループワークを苦手としている人は、グループワークはどこを見られているかがわからないから不安になってしまっている部分も大きいでしょう。
逆に言えば注目されている部分がわかれば対策も取ることも出来るということです。
見られているポイントとその対策をご案内します。
協調性
グループワークは1人の力でクリアすることはできません。
その場で初めて組むメンバーと協力して課題に挑むことになりますので協調性は必須となります。
それは社会に出てからの仕事でも同じことです。
自分1人でできる仕事には限界がありますので、メンバーと協力することは必須となります。
グループワークは課題を通じて他の人と協力する姿勢があるかどうかが注目されています。
自分勝手になり過ぎず、コミュニケーションを大切にしながら挑むことが重要です。
通常の面接などですと他の就活生はライバルということになりますが、グループワークでは仲間です。
グループワークを突破するためには協力し合う姿を見せることがコツとなります。
ただし親しくし過ぎるのは要注意です。
当然グループワークは選考の一環ですので他人と話す時の口調や態度も見られているということを忘れてはなりません。
課題に挑む姿勢
仕事はうまくいかないことが多く、常に壁にぶつかることになります。
グループワークではそういった困難な課題にぶつかった時にどうするかが試されています。
極端な話をすれば課題をクリアできるかどうかは重要ではありません。
中には解決不可能な課題を出す企業もあるくらいです。
それでも解決方法を模索して、それなりの答えを用意するのが社会人というものです。
テーマによってはゴールの設定がされていなかったり、与えられた課題のどの部分にスポットを当てれば良いかの指示も出ていない場合がありますのでそれらを整理するところから始めるようにしましょう。
課題が困難になってくると否定的な考えが湧いてくることもありますし、実際にそういった発言をするメンバーも出てきます。
そんな状況にも流されることなく前向きな姿勢を示すことが出来ていれば、例え課題解決には苦戦しても評価としては悪くないものになります。
自分の役割を理解する能力
仕事をしていると、自分に与えられた役割を責任もってこなすことが求められるようになります。
自分が何を求められているかを理解して行動をすることができなければ組織の中で浮いてしまうことになります。
グループワークではこの簡易版のことが行われます。
採用試験ですので目立つ進行役などに立候補しなければいけないと考えがちですが、進行役は数ある役割の一つに過ぎず必須のものではありません。
向き不向きもありますので、自分はこのグループにどのような形で貢献できるかを考える方が大切です。
目立てば良いというわけではなく、一見地味でもグループを成功に導く役割ができていれば評価は高くなります。
企業にとってのグループワークのメリット
グループワークを採用試験の中に組み込んでいる企業は多いですが、その理由は何故でしょうか。
確認したことを質問できる面接の方が就活生のことを理解しやすいようにも思えますが、企業としてはグループワークだからわかることも多々あります。
メリットがあるからこそグループワークを実施するのです。
積極性をみることができる
グループワークは自主性が求められますので、その人の積極性を確認することができます。
面接は面接官が質問を重ねることになりますので積極性はほぼ関係ありません。
与えられたことだけを完ぺきにこなすことができても社会人として働くには少し物足りないです。
自分から積極的に動くことができる人物かどうかを把握するは、オープンに話すことができるグループワークが適切です。
グループワークをする時には受け身にならずに、参加している意識を持って積極性を発揮しましょう。
コミュニケーション能力を把握できる
グループワークではその人のコミュニケーション能力を測ることができます。
言い替えれば普段の姿に近いものをチェックしています。
面接であれば畏まって話をすることになりますし、ある程度形式ばった形になりますのでコミュニケーション能力をみるには適していません。
面接官と話をするのと、同世代の就活生と接する方法が同じであるわけもありません。
コミュニケーション能力で特に注目されるのが聞く力です。
自己アピールのためにどんどん自分の意見を言いたくなる気持ちはわかりますが、他のメンバーの意見にもきちんと耳を傾けることが出来ているかは常にチェックされていることを意識してください。
咄嗟の対応力を見ている
グループワークでは咄嗟の時の対応力が見られています。
対策が立てやすい面接と違い、グループワークは準備がし辛い部分があります。
同じグループのメンバー次第で苦戦させられることもあり、予想が立ちません。
それがグループワークを苦手にしている人が多い理由となっているように、選考のプレッシャーがかかる場面で柔軟な対応をすることは簡単ではありません。
だからこその人の実力がわかるので採用をする側からすれば非常に参考になります。
機転を利かせることができれば理想ですが、慌てずに自分のやるべきことを遂行することを心掛けてください。
そのためには多くの試験を受けて離れしておくことも必要になります。
一度に見やすい
採用側の実務的な問題ではありますが、グループワークは一度に多くの人を見やすい側面があります。
そのため採用活動の序盤に行われることが多くあり、そこで志望者の人物像をチェックしています。
一人一人を面接するのは時間が掛りますので、志望者の多い企業などは自社に合いそうな人材を素早く見抜くために実施します。
第一志望の会社に簡単に篩にかけられてしまっては勿体ないので、しっかりと対策を取ってアピールしてください。
まとめ
グループワークは事前の準備が難しいですが、チェックされているポイントさえ押さえておけば対応は可能です。
対策さえわかっていれば苦手意識を持っている人も恐れることはありませんので、自信を持って挑んでください。