こちらからシェアできます!

グループ面接ではどんなことを意識していますか?
服装、受け答え、姿勢…色々あるとは思いますが、面接官も準備してきていることは百も承知なのです。
短い面接の間でどう人となりをみるのか…、新卒採用時には毎日30名の面接をしていた人事の私はココをみています。

グループ面接でのチェックポイント

グループ面接時はほかの人が話している時にどうやって聞いているか

新卒・第二新卒の面接ではグループ面接が1次面接という会社も多くあると思います。

志望動機、長所と短所…聞かれるであろう質問には全て準備をしてきていると思います。油断しがちなのが、グループ面接で他の人が答えているときの態度です。

グループ面接では「前の人が答えた内容とかぶってしまったらどうしよう」「自分の番までにうまく言えるように整理しておかないと」などと他の人が話している間は、いろんなことを考えてしまいがち。

答える内容が全く関係ないとは言えませんが、他の人が話しているときの態度も人事担当者はみています。グループ面接でも質問は、一般的なものが多いため難しい質問はあまりしません。

そのため、内容よりも受け答えの態度や聞いている態度を重視します。

過去の面接にこんな学生さんがいました。

その学生さんは受け答えは完璧でした。

でも、前の人が話している間は全く聞いている様子がなく、下を向いてずっと考えていました。自分の番が終わると、次の人の内容は聞いているような態度でした。

これでは、協調性に不安が残ります。

面接は自分をアピールする場でもありますが、個人面接とグループ面接では雰囲気も違います。自分だけが成功する!とうような学生を採用したい会社は、それでもいいかもしれません。

大半の会社はそうではなく、チームで仕事したり、部署間で連携して仕事をする会社がほとんどです。グループ面接という場では、その場の雰囲気を制す学生さんはとても評価が高いです。

グループ面接で評価が高い学生

ほかの人の話にうんうんと、相槌をうっている

その場も雰囲気にもよりますが、声を出さずにうなずくような相槌は、他の人の話をよく聞いている表れです。

話す人も、相槌をうってくれる人がいれば話しやすいですよね。特にそれが同じ学生さんであればとても心強いでしょう。

グループ面接は、その場の雰囲気も評価に影響します。

ガチガチにみんな緊張している面接は、人事担当者だって疲れてしまいます。

その会のグループ面接は、みんな型にはまった学生さんだったな…と思うこともあります。グループ面接での答えやすい雰囲気をつくるのは、面接をする人事担当者の仕事でもありますが、学生さんだっていい雰囲気をつくれるのです。

お互いがお互いのために、答えやすい雰囲気をつくるグループ面接は、参加している人はみんないい気持ちですよね。

人事担当者も人ですから、楽しい面接は記憶に残り情も残ります。自分やほかの学生さんが答えやすい雰囲気を作れる方は、仕事するうえでも協調性は高いと考えます。

前の人と答える内容が同じであれば、「〇〇さんと少し内容はかぶってしまいますが…」と言える。

グループ面接ですから、答える内容がかぶってしまうこともあります。それ自体は何の問題もありません。

そういう時は、前に話した人の名前をメモしておき、「〇〇さんと少し内容はかぶってしまいますが…」と一言添えればバッチリです。

ちゃんと前の人の内容を聞いていたんだなということと、他の人の名前も覚えていることに評価は高くなります。

人数が多い場合は、名前なんて覚えてられない!ということもあると思います。そういう時は、「〇番目に話した方と一緒ですが…」「〇〇大学の方と同じで…」でも大丈夫です。

前の人の話を聞いていたということと、それを覚えているということが評価につながります。

自分が話す内容も大切ですが、他の人の話も聞いていればそれをアピールに使用することもできます。

実際のグループ面接でこんな学生さんがいました…。

グループ面接は一日数回あります。30人くらいの学生さんに会う日もあります。そんな面接を何度もしている中で、印象的な学生さんに会いました。

その学生さんがいたグループ面接では、「学生時代にがんばったことはなんですか?」とややありきたりな質問をしました。

部活、バイト、卒論…答えは様々でしたが、なかでもイタリアンのお店でバイトをしていたという話がとても印象的でした。

その学生さんのエピソードとは…
毎日毎日、たまねぎのみじん切りばかりしていた。それはたまねぎ数キロくらいだったと思います。単純作業のバイトかと思いきや、イタリアンの調理手伝いのバイトだそうです。

たまねぎを切る以外にも、デザートの盛り付けや、具材を混ぜ合わせることも仕事にあります。でもその学生さんは、バイトしていた期間ほぼ、たまねぎのみじん切りしかしてしていないそうです。

なぜが聞くと、理由は単純で他の人が一番嫌がる作業だったから自分が率先してやっていたそうです。

自分が率先してやるうちに誰よりも早くきれいにできるようになったとここと。そいてお店でエキスパートになりました。

バイトで頑張ったエピソードはよく聞きますが、お客様からこんな感謝の言葉をもらった、チームで仕事をする大切さを学んだ、というような回答が多いです。

たまねぎのみじんぎりというエピソードは、初めて聞いた衝撃と、そんな誰もが嫌がる単純作業を進んで引き受けて、極めたという逸脱した学生さんが興味をもちました。

この学生さんは、今どきの学生さんに多い「自分に合う仕事をしたい」という考えよりも、目の前にある仕事を全力でできるひとではないかと思いました。

たまねぎのみじんぎりという地味なエピソードですが、そこから感じる学生さんの可能性を大きく感じました。

地味な作業とは裏腹に、熱意をもって話す学生さんに最後は声をあげて笑ってしまいましたが…。その学生さんのおかげでその会の面接はとても楽しく盛り上がりました。

それはエピソードだけでなく、その学生さんが場の雰囲気をよくしてくれたからでした。

「最初に話した〇〇大学の方のバイト先と同じで飲食店でのバイトですが…」と冒頭に話していましたし、自分の話が終わっても、その学生さんだけはずっと他の人の話にも相槌をうっていました。

中には緊張もしていた学生さんが、話している最中に泣いてしまったときは、ティッシュを差し出していました。

面接中になかなかできることではありません。

まとめ

グループ面接とは、受け答えよりも他の人が話しているときの態度や、まわりの人をまきこんでいく力をみています。個人面接とは違いますので、しっかりと他の方の話を聞くことも重要です。過剰なリアクションはいりません。

少しでも話しやすい雰囲気をつくっているという気づかいは人事担当者には評価が高いです。

グループ面接は個人面接とは見られているポイントが違うということを意識して頑張ってくださいね!

 

関連記事


こちらからシェアできます!