就活をしていく中でぶつかりやすい壁が敬語の問題です。
普段から使い慣れていないといざという時に戸惑ってしまいますが、正しいと思っていた敬語が実は間違えていたということもよくあります。
敬語で失敗すると面接も望まぬ結果になってしまいますので、改めて敬語については気を付けて欲しくこの記事を書くことにしました。
目次
敬語が使えないと不安視される
言うまでもないことですが敬語を使わずに就活を乗り切ることはまず不可能です。
必ず敬語を使うことになりますが、それは就活に限らず社会人として基礎とも言えるために必要とされているのです。
敬語が使えないことは社会人としての基礎が出来ていないと思われることになります。
仕事で敬語は絶対必要
敬語は相手に対する尊敬の念を伝える役割がありますので、特にビジネスの世界では必要となります。
親しくなって多少砕けた口調で話すことはあり得ますが、それは相手との関係が確立されてからの話であり少なくとも新社会人となるみなさんにとっては先のステップです。
就活もまた自分を売り込むある種ビジネスの場ですので、そこで敬語が使えないのは致命的と捉えられることになります。
準備不足が知れてしまう
就活生が敬語を苦手としていることは面接官も百も承知です。
そのため堅い職種でもないかぎり多少の敬語のミスを取り上げて採用の可否を判断することはありません。
しかし苦手だからといって放置しているようでは準備不足と判断されて就活への意欲を疑われます。
敬語についての指導は就活関連の記事を読んだり就職課の指導を受けていればいくらでも準備は出来るものですのでやれていて当たり前と思われているのです。
気を付けないといけない間違った敬語
敬語は簡単に言えば丁寧な言葉遣いですが、丁寧そうに聞こえれば何でも良いというわけでもありません。
自分では問題ないと思っている言葉遣いが間違えた敬語になっていることもあるのでもう一度見直しておきましょう。
使ってしまいがちな間違った敬語
- 了解しました
- ご苦労様です
- すみません
- ~になります
上に挙げた例は間違いがちな敬語で実際に社会人でも使ってしまっている人もいるくらいですので要注意です。
「です」「ます」が付いていれば良いわけではなく、特に上の3つは敬意が元々込められていない言葉です。
「承知いたしました」「お疲れ様です」「申し訳ありません」が正しい敬語です。
「~になります」も特に接客業をしている人は癖になっていることが多いですが、状態の変化などについて使う言葉ですので出来事や物を伝えるだけなら使う場面はありません。
癖になっていると違和感を覚えないので意識を強く持つようにしましょう。
「様」の使い方に注意
外部の人の名前を呼ぶ際には「○○様」とするのは基本ではありますが、肩書きに様を付けて「○○部長様」等とするのは過剰な敬語になります。
肩書きにはそれだけで敬意を示しているので様を付ける必要がない言葉です。
どうしても心配なら「部長の○○様」としますがあまり会話の中で使うには回りくどい呼び方です。
ちなみに郵便物やメールを送る場合は会社宛てなら「御中」ですが、会社内の個人宛てにする場合は「御中」は不要で名前に「様」を付けるだけで十分です。
「させていただく」の多様に注意
面接で少しでも丁寧に話そうと思うと必要以上な敬語が出やすくなりますが「させていただく」を使う人は多くいます。
この言葉自体は敬語としては間違ってはいませんが、問題は使い方です。
例えば「申し上げさせていただきました」は「申し上げる」だけで十分なので「させていただきました」を付けると過剰になってしまいます。
またサークルで代表を務めている場合に「代表を務めさせていただいております」と言いたくなりますが「~をさせていただいております」はその役職を与えてくれたサークルに対して敬意を示していることになっています。
考え過ぎるとしゃべりにくくなってしまいますのでほどほどで結構ですが、気になる言い回しは確認しておくようにしましょう。
クッション言葉をうまく使おう
敬語とは少し違いますがクッション言葉をうまく使えると面接でもその後のビジネスの場でも会話がスムーズになります。
クッション言葉とは次に発する言葉の印象を和らげる効果のある言葉であり、例を挙げると以下のようなものがあります。
- 差し支えなければ
- 失礼ですが
- 細かなところで恐縮ですが
- ご面倒をお掛けしますが
質問をさせてもらう時や相手の話しに口を挟む時に使うと良いでしょう。
その企業の商品やサービスについて消費者目線で意見を求められることもありますが、あまりストレートなことは角が立ってしまいます。
そんな時もクッション言葉があれば相手も受け止めやすくなるのです。
面接以外でもお願い事や質問をすることがありますので、そういったシチュエーションでも使うことは多いのでマスターしておくことをオススメします。
敬語は普段の意識が大切
敬語は急に使おうと思って使えるものではありません。
普段からまったく使っていないのもいかがなものかと思いますが、目上の人と接する機会がなければ習慣がないのは仕方ありません。
敬語をマスターするには普段の意識付けを行うことが大切です。
身近な人に敬語を使ってみよう
普段敬語を使う機会が少ないという人でも本当であればまったく使う機会がないというわけでもないはずです。
大学やアルバイト先でも本来敬語を使うべき相手はいるはずですので身近な目上の人に敬語を使うことを意識するようにしてください。
急に切り替えるのは難しいのであれば例えば買い物や食事の時に店員さんに対してなどで敬語を使ってみましょう。
それでも急に話し言葉は出てしまう
面接のような緊張する場でどんなに気を付けていても普段使っている話し言葉は思わず出てしまうものです。
普段から慣らしておかない咄嗟の時に敬語を出すことは難しくなりますので面接で失敗したと思わずに済むように敬語には馴染みを持つようにしておくべきです。
まとめ
敬語は基本中の基本ですが意外とミスが出てしまうところです。
多少のミスであれば問題はありませんが、そもそも使えていないようですと就活で苦戦することになります。
使いこなせていると思っても意外と抜けがあるということも多いのでしっかり見直しを行うようにしてください。