多くの企業のエントリーシートや面接で質問される「学生時代一番頑張ったことはなんですか?」という質問。どこの企業を受験するにも答えを用意しておいた方がいい質問の上位に入るものと言えるでしょう。
この質問への回答は自己アピールにとても大切です。あなたが何を頑張って、その結果何を成し遂げてきたのか、これが面接官に見られているのです。
ここでは、この質問に対する回答について考えてみます。
テーマは何にする?
漠然と頑張ったことと言われても色々あるし……。と悩んでしまう人もたくさんいるでしょう。正直なところ、「何を頑張ったか」というのは重要ではありません。大切なのは「何を成し遂げたのか」です。学生の中にはアルバイトを工夫して頑張ったという人もいるでしょうし、研究を頑張ったという人もいるでしょう。最近ではよくボランティアを頑張ったというのも聞きます。それらの中であなたがいたから成し遂げられたことはなんなのか、その点をきちんとアピールする必要があるのです。
アルバイトの場合
アルバイトの場合、業務上の課題を解決して仕事が円滑に進むようになっただとか、減少傾向にあった売り上げを増やすことができたなどのテーマが考えられます。
ここで大切なのは、具体的にどんな課題に対して、どのようなアプローチを行い、結果どうなったのかを定量的に示すことです。
一例として売り上げ減少を改善したとして例文を考えてみます。
ほんの一例ですが、どうやって課題を認識し、それに対してどのようなアプローチをとったのか。そして、それを実現するためにとった行動とその結果について書いています。大切なのは、具体的に自分のとった行動を説明することです。そして、これらの経験から何を学んだのかという点にまで触れることが大切です。
こうすることで企業はあなたに対して、課題に直面した時に自分から解決方法を模索し、解決に導くことのできる人材だという印象を抱いてくれるでしょう。
研究の場合
では、研究の場合はどうでしょうか?研究の場合だと、学会発表に向けてどのように取り組んだか、または企業との共同研究にどのように取り組んだのかなどがあげられるでしょう。
こちらも一例として、企業との共同研究において企業側の要求に応えてきたとして例文を考えてみます。
現実の事例ではもっと具体的に書けるとは思いますが、このようなケースでは相手方からの要求に対し、どのようなアプローチで課題解決を進めたのか。また、どのようなコミュニケーションをとってきたのか。そして、その結果何を得ることができたのかにふれることが大切です。
企業側から見ると困難に直面しても誠実に業務に取り組み、またコミュニケーションんも取れる人材だと理解されると思います。
自慢はNG
自分の頑張ったことを説明しているうちに陥りがちなのが自慢話になってしまうことです。「私はこれを成し遂げた、だから凄いでしょ!」という文脈にならないように注意することがとても大切です。あくまで客観的に事実とそれに対する対処を具体的に並べ、そこから得られた知見や精神を説明することが大切です。
得意なことや頑張ったことほどくどくなりがちですので、その点には十分に注意しましょう。