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企業の印象面接でよくある質問に「弊社の印象はどうですか?」という趣旨のものがあります。

そんなに捻った質問ではないですが、意外と言葉に表すのは難しく適切な回答については少し迷ってしまいますよね。

相手の意図を理解していないとトンチンカンな回答をして貴重なアピール機会を失うことになりますので対策をしっかりと立てておきましょう。

評価を落としかねない回答とは

面接で印象について質問をしてくるのはその就活生が自社のことをどこまで理解しているかを確認するためというのが大きな理由です。

当たり障りのない内容にして意図に合わせていない回答は面接官には何の印象も残らないどころか、評価を落としてしまうことになります。

 

お世辞が聞きたいわけではない

会社の印象について質問された時に思わずしてしまうのがとにかく褒めちぎることです。

志望企業の印象を悪くしてはいけないと思えば当然の行動ですので責めることは出来ませんが、この質問で聞きたいのはお世辞なんかではありません。

自分が良いと思ったことを良いと言うのはもちろん問題はありませんが、薄っぺらな言葉でとにかく相手を気持ち良くさせようなどとは考えない方がいいです。

 

漠然とした回答は無意味

同様に相手の良いところを挙げようとするとやってしまいがちなのが具体性を欠いた薄漠然とした回答です。

「とても素敵な会社だと思いました」なんて言われたらツッコミどころ満載なのはなんとなくわかりますよね。

素敵と言っても企業理念なのか、事業内容なのか、職場の雰囲気なのかなどがありますのでどこに感銘を受けたのかはわかりません。

どの部分についてなぜそう思ったのかを説明出来ないのであればその回答はほとんど意味を成しません。

 

どの企業でも良さそうなものでは物足りない

「職場を見学させてもらった時に見た先輩社員の表情がとてもイキイキしていまいました」

一見悪くない回答に思えますが、これだとどこの企業でも使いまわせますよね。

職場見学というエピソードを加えてはいるものの、これも具体性に欠いていて自社の印象を聞きたい質問者の意図からは外れてしまいます。

その企業ならではの取り組みを混ぜ込んだ内容にしなければあまり相手の心には響かないこととなります。

 

求められている回答とは

面接官は何を思ってこんな答えにくい質問をしてくるのでしょうか。

あくまでこれは自分をアピールするための面接だと思えば自ずと回答の仕方も見えてきます。

 

企業研究が出来ていることがうかがえるもの

入社したい意思を伝えるのであればしっかりと企業研究をしていることがわかる内容で話すことがベストです。

志望企業が特に力を入れている点や企業理念などを挙げて共感できたから志望したと話すのが綺麗な流れでしょう。

競合他社との比較も含めて業界の動向なども頭に入っていることもしっかりとアピールできると好感触がつかめます。

 

自分の特徴をうまく組み合わせているもの

その企業を志望したからには何か自分と合っていると感じた部分があったのではないでしょうか。

それであれば自分の特徴と企業の特徴を組み合わせて自己アピールをしつつ質問に答えるようにしましょう。

「御社であれば私の強みである○○が生かせると感じました」などそつなく自分を売り込むことで評価を高めましょう。

 

客観的な意見

働いていると自社の商品のことや社風に、業界の常識については慣れきってしまい客観的な視点で見ることは非常に難しくなります。

消費者の生の声を聞ける機会などは限られていますので、面接に来た就活生から客観的な感想を聞いてみたいという思惑も企業側にはあり、その場合は人数が多い初期の面接でその質問を入れてきます。

この質問が来た場合は良いと思ったところを具体的な理由と共に述べながら、こんなところが改善されるともっと良いのではないかなどと答えると良いです。

 

悪い点を訊かれることもある

企業の印象について質問されれば大抵の人は良いことを答えますので、面接官の方は敢えて悪い点について質問してくることもあります。

面と向かって悪い点を挙げるのはさらに難しいので言葉を選びながら慎重に答えるようにしましょう。

 

上から目線にはならない

悪い点を挙げるかといって上から目線でダメ出しをしているようでは印象が悪くなってしまいます。

求められていますので思っていることを言うこと自体はおかしくないですが、相手がどう受け止めるかを考えて発言をするのは社会人としてのマナーでもあります。

完全否定をしないこともそうですし、指摘をする際にはビジネス枕詞を使うようにしましょう。

ビジネス枕詞とはクッション言葉とも言い換えられるもので、「恐縮ですが」や「申し上げにくいですが」など遠慮を示す言葉です。

難しい言葉を使わなくても「生意気を言って申し訳ありません」と言うだけでも十分に柔らかい印象は与えられます。

 

改善点を挙げる

何か相手のことを指摘する場合は改善点も一緒に挙げた方がちゃんと考えているということをアピールすることが出来ます。

そうは言っても先方にも事情があってわかっているけど手が付けられていない部分もありますし、いくらあなたがよく調べてきていたとしても素人であることには変わりないので偉そうな言い方は厳禁です。

ここでも自分ならこうしてみたいなどといったアイディアや消費者目線での改善希望に留めておきましょう。

 

「ない」では答えになってない

相手に向かって悪い点を挙げるのは難しいですが、だからといって「何もない」では答えになっていないのでいけません。

「悪い点は見当たりません」などと言っておだてようとも無意味で、それは何も考えていないことを証明してしまっているだけです。

企業は常に成長をしないといけないので改善点が尽きることはありません。

それを冷静に分析できない人は働きだしてからも活躍があまり期待できないことになってしまうので評価を落とすことになります。

 

まとめ

評価される立場でありながら相手企業に対して意見をするのはとても難しいことに思えますが、しっかり企業研究をしていれば恐れるような質問ではありません。

むしろ志望企業のことをどれだけ考えているかのアピールに繋げていきましょう。

言葉の選び方だけは気を付けないといけませんが、そこが出来ていればなんの問題もないでしょう。

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