インターンシップは企業活動を内部から知ることのできる貴重な機会です。実際にはインターンシップの様子から、採用活動につなげている企業も多いため、インターンシップに参加することが大事だということは皆さんなんとなく理解していることでしょう。
今回は改めて、インターンシップとは何か?どんな企業に参加すべきか?なぜ就職活動において有利になるのか解説していきます。
目次
インターンシップとは何か?
就活生には分かりきったお話ですが、インターンシップとは企業側が今後就職を希望する人たちに職業体験の場を与える機会です。インターンシップには大きく分けて2つがあります。
① 長期インターンシップ
② 短期インターンシップ
①の長期インターンシップはその名の通り、期間が長く1ヶ月程度から、長いものでは数年という期間のものもあります。
対して②の短期インターンシップは2〜3日など、期間が短く、最近では日帰りインターンも実施されています。
期間からもなんとなく想像がつくかもしれませんが、長期インターンシップでは企業の一員として通常業務を社員の方と一緒にやっていくものがほとんどです。通常業務をやっていく形になるため、対価として報酬を得られるものがほとんどでもあります。
対して短期インターンシップは企業が就活生の企業研究のお手伝いをする、という側面が強いです。実際に業務を行うわけではなく、企業の概要説明や他のインターン生と共同でワークを行なうなど、研修的な要素が強くなります。
長期インターンシップを選ぶべき人
長期インターンシップでは先にも述べましたが、実際に業務を行います。そのため、早い段階からやりたいことが明確でどの業界で働きたいか決まっている人におススメです。
もっと言えば、「私はこの会社で働きたい」という具体的なところまで決まっていれば長期インターンの経験は就職活動においてかなり有利になること間違いなしです。
企業側としては自社のことをよく理解している人材が欲しいですし、インターンでの業務経験があれば、企業内での研修の必要もありませんので、即戦力として期待されることになるでしょう。
また、ベンチャー企業では長期インターンをやっているところも多いので、業種はともかくベンチャーで働きたい方も、ベンチャーの風土を事前に体験することができるのでオススメです。
短期インターンシップを選ぶべき人
短期インターンシップは企業説明会の側面が強く出ます。企業が就活性に自社の事業概要を知ってもらうことが目的となっていることが多いです。
そのため、短期インターンシップは現時点で志望業界は決まっているが、具体的な企業を決めかねている方や、そもそもどの業界にすべきか迷っている方にオススメとなります。
長期インターんが採用に直結しやすいのに対し、短期インターンにはそこまでの効果はありませんが、企業研究を進める上で、社員の声を聞ける貴重な機会ですので、参加可能であれば是非参加すべきです。
どんな企業に参加すべきか?
当たり前のことですが、興味のある企業に参加するべきです。インターンシップはどの企業も期間を設けています。いくつか参加するといっても、ご自身にも都合があるでしょうから、せいぜい4〜5社程度の参加が精一杯のところでしょう。
この数少ない機会を無駄な時間とすることはとてももったいないです。就活中の貴重な時間ですので、自身の興味のある企業にまずは参加しましょう。
それ以外では、まず第一志望の同業界他社に参加することもおススメです。あえて他社から第一志望の企業を見ることで企業研究の深掘りにつなげることができます。
次に企業風土の近そうな企業に参加することです。ベンチャー企業と昔ながらの大手企業では、その企業風土が大きく異なります。自分が志望する企業風土を持つ企業に実際に参加して見ることでよりそのそれらを知ることにつながるでしょう。
なぜ就職活動に有利になるのか?
インターンシップに参加するとその後の就職活動が有利に進められると言われます。ではなぜ有利になるのでしょうか?短期の場合と、長期の場合とで考えてみます。
長期の場合
長期の場合は分かりやすいです。長期インターンシップではほとんど通常業務を行いますので、多くの場合、参加した方がある程度即戦力に育ちます。
企業としては取れるものであれば、当然教育の必要のない即戦力が取りたいと思っていますので完全に利害関係が一致しているのです。
企業としてもよく知った相手を採用することでその後のリスクを最小限にとどめることができ、就職試験において、有利な判断を下しやすくなるでしょう。
短期の場合
一方で短期の場合は、即戦力として期待できるわけではありません。短期インターンシップの実態としては、どの企業も、インターンに参加している様子、グループワークの様子などを見て就活生の品定めをしているのです。
もしこの就活生は良さそうだなと思ったら、その後のエントリーにつながるようにフォローしたり、こまめに連絡を取ったりします。
インターンは表向き就活生に職業体験の場を与えるための場ですが、企業側は就職活動の一部として捉えているのです。
したがってそこでいい印象をあたえることができればその後の就職活動に有利につながっていきます。