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コネ入社物語の世界ではよく聞くコネ入社ですが、実際に世の中にはありふれた採用方法の一つです。

ですが何となくコネ入社と聞くと、実力が伴わない入社だと悪い印象を持ちませんか?

ですがコネ入社も楽なものではありませんし、自分にそのチャンスがあるから安泰というわけでもありません。

ここではコネ入社の誤解についてを解いていきます。

コネ入社は実在する

コネ入社の「コネ」は「コネクション」つまり人間関係による入社ということになります。

「縁故採用」などと言われることも多いですね。

コネ入社は公に言う人が多くないだけで、一般的な採用方法ですので実在します。

まずはコネ入社の基本を押さえておきましょう。

 

中小企業にとっては効率の良い採用方法

コネを使って採用を行うことは、企業にとってはある程度計算が立つのでメリットは非常に多いです。

採用活動は費用も多くかかりますが、それだけかけても売り手市場の昨今では内定辞退ということも珍しくありません。

特に中小企業にとっては優秀な人材の安定した確保は重要な課題ですので、低予算で内定辞退にもなりにくい縁故採用は効率が良いものとなります。

あからさまに「良い学生がいたら紹介しろ」と社員に言う企業もあるくらい、縁故採用は重要な採用方法なのです。

 

コネの定義はない?

コネ入社と聞くと「役員の親戚を強引に入社させて…」などと妄想が膨らんでしまいますが、コネに厳密な定義などありません。

役員の親戚も確かに縁ですが、近所に住む知り合いのおじさんが紹介してくれたものも、コネと言ってしまえばコネです。

大学のサークルのOBやアルバイト繋がりなど縁を挙げればいくらでもあるので、誰にでもチャンスがあると言えます。

紹介者の社内での力というものは運といえますが、就活において運やタイミングで影響を受けることはいくらでもありますので、非難されるいわれはないでしょう。

 

コネ入社で覚悟すべきこと

人間関係を生かして就職するコネ入社はとても楽に感じられるかもしれませんが、相応の覚悟をしておかなければならないので良いことばかりとも限りません。

考え方によっては、普通に就職するよりも辛い経験をすることになる可能性も十分あります。

 

ギャップを感じる可能性がある

コネ入社の場合「良い会社だからおいで」などと誘われて行くことになるでしょうが、聞いている話と実際に働いてみるとそのギャップは大きいものです。

誘うときは基本的には良い話しか聞かせないので鵜呑みにしてはいけないのは、自分で企業選びをする時と同じですね。

また、普通に付き合っている分には優しくしてくれる人であっても、仕事では全然違う厳しい人というのはよくある話です。

仕事ですので当たり前で、その人はむしろ正しい行動をしているのですが、甘く見ていると痛い目に遭います。

 

周囲の目は厳しい

コネ入社の人に対して大歓迎という人は滅多にお目にかかれず、多くは事情も知らずに穿った目で見てくることになります。

そうすると、管理職の人はまだ正当な評価をしてくれたとしても、周囲の同僚の評価は非常に厳しいものになりやすいでしょう。

少し頑張ったくらいでは「できて当たり前」「楽な仕事を回してもらったから」となり、ミスをしようものなら「使えない」「コネだから仕方ない」と不当な扱いをされて辛い想いをする可能性は高いです。

コネ入社の場合、認めてもらうには人一倍の努力が必要です。

 

紹介者の立場も考える

コネ入社の場合は紹介してくれた人の立場というものもあります。

もしも紹介で入社したあなたが会社に多大な迷惑をかけてしまったりしたら、紹介した人も非難されてしまうことになります。

そうなるとせっかく築き上げたその人との人間関係にもヒビが入ってしまいますので気を付けましょう。

自分の都合だけを考えるとしても、紹介者が立場を失えば後ろ盾がなくなることになるので自分も苦しくなります。

 

退職、辞退が難しい

コネ入社の場合、それが自分の志望の業界ではないということは大いにあり得ます。

しかし、入社の方向で話が進んでしまってから「やっぱり辞めます」と言うわけにはいかないので、一度コネ入社を選んだらもう断れないと思っておきましょう。

何も考えずにとりあえずで入社してしまった場合も、想像していたのと違ったとしてもそう簡単には退職もできません。

コネ入社は自由度を失う確率が非常に高いのです。

 

☆採用が100%ではない

そもそもですが、縁故があったとしても100%採用されるとは限りません。

有利であることは間違いないですが、問題のある人物を入社させるわけにはいきませんので事前に審査などはされるので油断は禁物です。

また、先に説明した通りコネ入社と言っても種類は様々ですので、入社が保証されていなかったということもあり得ます。

絶対に入社できると思っていると就活プランの練り直しを迫られます。

 

コネ入社は悪いことなのか

コネ入社が簡単なわけではないことを説明していきましたが、なぜこうもコネ入社は偏見を持たれるのでしょうか。

コネ入社を考えている人は次の2つを心がけてください。

 

縁は人生の積み重ねでもある

コネ入社をさせてもらえるほどの縁というのはとてもありがたいものですよね。

ですが、その縁もあなたの人生の積み重ねで得たものですので、決して他人に非難される筋合いなどありません。

就職活動を数か月の努力の結果と考えている人がいますが、実際は大袈裟に言えば生まれてからこれまでの人生の集大成ですので縁も同じ話です。

親や親戚関係は確かに運の要素が大きいので他の人からするとズルに思えるでしょうが、それも就活に関わる様々な運の一つに過ぎないので罪悪感を覚える必要はありません。

 

立場を悪用してはいけない

コネ入社が悪く言われてしまうのは自分の立場を悪用する人がいるからです。

後ろ盾があることを良いことに努力をしなかったり、他の人に横柄な態度を取れば嫌われるのは当たり前です。

そうした人として間違ったことをしなければ、たとえ最初は偏見を持っていた人も、次第にあなたの良いところに気が付いてくれるようになるでしょう。

「自分は特別」などと変な勘違いだけはしないようにしていれば、問題が起こることはありません。

 

まとめ

コネ入社はネガティブなイメージが先行しますが、悪いものではありませんのでチャンスがあるなら検討しても良いでしょう。

リスクも付き物ですのでそれも踏まえた上でベストな選択をしてください。

コネ入社を選んだとしても自分らしさや前向きな気持ちは失わないようにしてくださいね。

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