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誰もが一度は経験する面接。それに関する基礎知識及び、それに紐づく「人としての在り方」に関して話していきたいと思います。

面接とは人と人との出会いの場

人間とは非常におもしろい生き物です。文字通り十人十色、様々な考え方、容姿の人がいます。

現在の日本企業は人不足問題に非常に悩まされています。有効求人倍率1.7倍、完全失業率2.4%と数字で見てもそのことは把握できます。私の所属する物流会社もその問題に非常に悩まされてきました。会社としてはとにかく人が欲しいので、若干”甘め”な採用基準になっているようにも感じるところです。

そんな中で私が行って来た面接の方法をご紹介します。

形式張った面接でないケース

私の面接は「変わっている」とよく言われます。なのでもしかしたら参考にはならないかもしれないですが、ご紹介します。

基本的に私の面接は形式ばった質問をせず会話をします。

こちらが相手を見るように、求職者だって会社を見ています。
双方分からないもの同士なのだから「あなたのことが知りたい!教えてほしい!」という気持ちで質問をし、前職の会社はどんな会社だったのか?そこでなにが大変だったのか?等、とにかく自分が気になったことを聞いています。

その中で一番なにを見ているのかと言えばその人の「人柄(中身)」です。人に対して「当たり前」のことを求めているからです。

端的に言えば、まともな人であればどんな仕事、どんなポジションについても力を発揮してくれると信じているからです。

経験年齢を気にしない採用、気にするのは〇〇

私は「経験」「年齢」を全く気にしていません。。新卒採用を行っていないという理由もあるが、問題はそこではありません。

それは、経験に関して言えば、誰もが最初は初心者だからです。

私自身、今の会社に入ったときは右も左も分からなかったですが、仕事など誰でも真面目にやっていれば覚えることができます。

「真面目にやる」というところがポイントです。

この仕事を真面目に行えるのか?仕事に対して熱意はあるのか?そういったところを重視します。

年齢に関して言えば、これも仕事をやらせてみないと分からないと思っています。。実際の話、10名の中途採用者を雇い入れた際、最も優秀だった人が60歳を超える人だったケースがあります。。これには私もすごく驚かされたが、年齢に囚われず、中身を見た結果であると思っています。

我々の会社は物流企業のため、ものすごく多種多様な人が面接に訪れます。一般的な会社の事務や営業職の面接に来るような人種は少なく、言い方は悪いが、まともな方が少ないように感じることもありました。その中で気になった点をいくつかあげようと思います。

身だしなみ

もし、直近で面接を受けようと思っている方がいたら、まず「身だしなみ」から気を付けてほしいです。

当たり前のこと過ぎて、「え?」と思われるかもしれません。

しかし、我々のような業界はスーツすら来てこない方もいます。。身だしなみに人柄が現れると思っておりますし、そもそものやる気がそこで図れると思っております。

面接と言えばプレゼンと同様、自分という商品を全力で売り込む場です。実際のプレゼンだって、きちっとした格好で行くはずです。そんな「当たり前」のことすら出来ない人は、会社に入社してもまともに働けると思えないわけです。

髭を剃り、髪型を整え、ピシっとアイロンをかけたスーツを着るだけでよく、高価な靴を履く必要はありません。
汚れを落として少し布で拭くだけで印象はずいぶん違います。面接に向かう前に鏡を見て、自分の第一印象がどう見えるのかは必ずチェックしてもらいたいと思います。

挨拶

次に気を付けるべくは”挨拶”です。これもしっかりとできる人が意外と少ないとおもいました。

会社に入る際「失礼します、本日面接予定の〇〇と申します。」これをしっかりと言えるかどうかでも判断されることが多いと思います。

部屋まで案内をしたスタッフに、人事担当者が「今の人どうだった?」と聞く場合もあります。。決して人事担当者だけの印象を良くすればいいわけではありません。会社の人全体に見られていると思い行動してください。

これも人としての「当たり前」のことで、挨拶など幼稚園児ですら出できること!
普段意識してなかった人だって、今この瞬間から出来ることです。

自分の身に置き換えて考えてほしいと思います。。「ありがとうございました!またよろしくお願いします!」と笑顔で元気よく去っていく業者と、下を向いて「ありがとうございましたー」と暗く去っていく業者、どちらが印象が良いかと、同じことだと思います。。

会話

挨拶をクリアしたら、次は”会話の仕方”の考えて見ましょう。

緊張して声が震えてしまった等は気にしなくてよく、誰だってそんな大事な場面では緊張もすると思います。問題は「受け答え」です。

こちらが質問したことに「はい」とか「そうですね」しか言わない人がいますが、会話として成立しないわけです。

 

私のような面接スタイルでない企業でも、最低限の会話は求めるでしょうし、例えば「体を動かす仕事が肌に合っている、と感じますか?」の質問に「はい」だけでなく「はい。日頃からジムで運動していることもあり・・・」のように簡単な「自分」を出せるものを話せるスタッフの方が一緒に働きたいと思うわけで・・・。

会話というのは非常に難しいです。「自分」を出すと言っても、長ったらしくアピールすればいいわけでもありません。

私はそういう部分も見ます。「この人、1聞いたことに10で返してくるな・・・」と思うこともある。話す基本は「分かりやすく簡潔に」ということも大切な要素なのかもしれません。

自分自身をしっかりと出す

会話もOKであれば、あとはいかに自分を出せるかになります。「面接対策アニュアル」のような本に書いてあるものを丸暗記するのは、私は全然良いと思いませんし、他の人事担当者も見抜いてしまいます。

相手の顔色を窺って「模範的な回答」をする必要もないと思います。人間はシンプルな生き物ですので

「自分の言葉で、思ったことを簡潔に分かりやすく説明する」

どの会社の新卒も中途も関係なく、面接もそれが基礎の基礎かと思います。

面接は告白と同じ

私が思うに面接は「告白」に似ていルカと思います。

  • 好きな人に告白するとき、定型文を暗記して言わないと思います。
  • 寝ぐせだらけの寝起きの顔でその場所に向かわないと思います。
  • ヨレヨレのシャツを着無いと思います。
  • そんな大事な日に遅刻していかないと思います。
  • なぜ好きになったか、自分と一緒であればどれだけ楽しませられるか、どれだけ相手のことが好きか。本気ならスラスラ言えると思います。

上記からも言えるように、まずはその会社に本気で恋をすることから始まります。。そうすれば本気度は相手に伝わるし、それがなければスタートラインにすら立てないでしょう。

もちろん、必要資格や最低限の条件を設けている会社もあります。面接時に計算問題を出す会社だってあります。しかしそれに挑む前に「気持ち」を作らなければ、せっかくのチャンスを棒に振ることになるかと思います。

まとめ

今回話したのは面接必勝法ではなく人としての基本のことでした。
。しかし面接で大切なのはまさしく「人として」という部分です。

会社も仕事も、国だって人で成り立っており、必ずどんなものにも人が絡み人を攻略できなければ面接なんて攻略できないわけです。

相手はもちろん、自分のことだって良く知るべきです。

それを念頭に置いて、大切な「告白」の日を迎えてほしいと思います。

 

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