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相手先より面接実施の連絡を受け、その日に向けて色々と面接対策を行い、どういった回答をすべきか頭の中でシミュレーションを続ける日々が続きます。

そして面接を無事応えたものの後日不採用の通知。それは決して面接での回答内容が悪かっただけとは限りません。

面接回答以外にも不採用などを判断するケースがあるのです。これまで人事・労務管理業務を通じて、面接に立ち会ってきた私なりの観点でそのポイントを紹介します。

就職活動に専念してきた日々を思い浮かべること

履歴書・職務経歴書を一生懸命作成して郵送し、無事書類選考を通過して後日面接に呼ばれます。その日に向けて毎日頭の中で面接イメージを膨らませながら、いろいろなパターンの回答内容をシミュレーションします。

そして面接当日何とか無事回答できたとしても、後日不採用の結果通知。

面接では手ごたえあったにもかかわらず不採用だったのであれば、それは面接回答以外に不採用となる理由があるのかもしれません。それは基本的なことであったり、意外なことであったりと様々です。ここでは面接回答内容以外でも気を付けるべきポイント、やっておくべきポイントなどを紹介します。

遅刻は厳禁、そして連絡なしはもはや不採用

当たり前すぎることをあえて書きますが、面接当日の遅刻は厳禁です。

これをわざわざ書くのは、いくら当たり前と言えども、これまで多くの面接を担当してきた人事担当の私自身から言わせれば当たり前ではないのです。

実際に遅刻される方は10人中2人の割合で経験上おります。新卒の方が多いのも現状です。

理由の一つとしてはこちらが伝えた日時の聞き間違いです。

本人は単なる聞き間違いと言いますが、こちらとしては心外です。

何故ならばこういった面接日時の連絡を電話などでする際、一番念を押して重複してでも伝えているからです。

 

一回の電話で会話上私としては3回繰り返して日時をしっかりと連絡しております。

そして相手の方がその日時を発言されるのを確認します。それほどしっかりと伝えているにも関わらず聞き間違いであれば、単純に業務を行う上で、慎重さの欠けた方ではないかと判断します。それだけでマイナスです。

他にも何かしら交通渋滞に引っかかった、面接場所が見つからないなどの理由があります。

しかし、面接担当者としては厳しいことを申し上げますが、そういった事態に備えて事前に地図でしっかり調べておく、あらゆることを想定して早めに出るといった事前準備をすべきです。

 

これは業務遂行にあたっても言えることです。いついかなる時に想定外の事態が起きるかわからないのが常です。ですからそういった観点からも、危機管理能力はいかがなものかと疑ってしまうものなのです。

ただこういった理由に関して、マイナスイメージを持たれることを事前に回避する方法があります。

それは即座に面接担当者に理由とともに遅れる旨を連絡することです。
こちらは約束の日時で会場設営など準備をしており、あとは本人が来るのを待つだけの状態です。

その相手への配慮からも電話一本くださればそこまで問題ではないにもかかわらず、到着するまで連絡もなく、ただ待たされるだけの方が多いです。

業務において上司や他部署への報連相は大事です。

まさにこの遅刻の件も同様です。会社という組織においては自分勝手な判断では周囲が困ります。じつはこういった部分も採否を決める上での重要なポイントなのです。特に新卒の方はご注意ください。

面接日時連絡の際の電話応対、この時点ですでに面接は始まっている

書類選考通により数名に絞り込み、面接実施の連絡を日時とともに本人へ電話連絡します。

多くは携帯電話の番号が履歴書などに記載されているため、ほとんどの方が電話に出てくださいますが、中には都合が悪いのか電話に出られない方もおられます。

場合によっては留守電に要件をお伝えするのですが、実はこの後が大事なのです。

携帯電話ですので、まずいつ頃どこから連絡があったのかわかるはずです。おまけに留守電のメッセージを聞けばなおわかります。

しかし人によっては、一切かけなおしてこずに、当日面接会場に現れてくるのです。

ちなみに人事担当者としては留守電に入れたとしても基本的にはしっかりと本人に口頭で伝えるべきだと考えますので、その後も一定時間おきに数回かけ続けます。

それにも関わらず、本人は留守電の面接日時の連絡だけを受け当日その通りに来るだけです。

もちろん日時連絡は記録として残っていますが、こちらとしては一切返信がないので辞退したいがために着信拒否しているのではないかと考えてしまうものなのです。

しかも面接が始まるまで、連絡を受けたことに対するお礼も返信しなかったお詫びもないケースがほとんどで、面接前からこちらとしては非常に気分を害された状態にあります。

 

ご本人は面接で回答することに緊張して意識していないようですが、これはマナーの問題です。電話に出る出ないの対応も、実はその人にとっては面接をされているようなものなのです。

他にも電話に出られたとしても

  • 謙譲語・丁寧語がめちゃくちゃな返答をする
  • 相手先が自分の応募した会社にもかかわらず愛想がすごく悪い
  • 面接自体が面倒くさそう

など、たった一本の電話からその人となりが判断されています。しかもこれが最初の会話だけに、その人の第一印象が決定づけられてしまい、面接前からマイナスポイントがつけられます。

面接前からその人の合否を判断する審査は始まっているのです。いついかなる時も気を抜いてはいけません

面接が終わったら必ずお礼状を送付

面接が無事終わったら、その日のうちになるべく早くお礼状を書いて送付する。これは面接以外に関連する不採用となるポイントではなく、採用に少しでも近づけるためのポイントです。

面接が無事終われば、多くの方は、数日間面接結果による採否の連絡を電話なり郵送なり通知されることを待っています。

ただ正直待つだけでは勿体何と思うのが私の本音です。

面接が終われば、即面接をしてくださったこと自体に対するお礼や、ぜひ御社で働きたいという熱い思いを込めた文面でお礼状を書き送付してください。

 

お礼状の書式というものはありませんが、普通はがき一枚で結構です。とにかく面接が終わった直後ぐらいに面接のお礼をしましょう。一番望ましいのは当日書いて当日郵送することです。

ただこれを書いたからと言って、必ず採用されるということは保証できません。ただ採用に向けての最後の一押しになる可能性が高いからです。

私の経験をお話しします。

面接を終えたものの結局どちらも甲乙つけがたいほどいい人材でした。私も上司もどちらを採用するのかその日悩んでおりました。できれば両方採用したいほどなのです。その時に一通のはがきが来ました。それはどちらを採用にするか悩んでいるうちの一人の方からでした。

面接をさせていただいたことに対するお礼と、本当にこの会社で働きたいという熱い思いが感じられる文面でした。私も上司もそのはがきから、その方の心遣いや熱意に胸をうたれ、この方を採用することにしました。

このように面接の回答以外でも、たった一通のはがきがその方の採否を左右する実例だってあります。最後の最後まであきらめず、とにかくあがいてください。このお礼状作成郵送をもって、採否の連絡を待つようにしてください。

まとめ

面接回答以外にも不採用などを判断するケースを私なりの観点で紹介してきました。

電話対応など、意外なところで判断されてしまうことからも、書類選考か通過した時点で面接はすでに始まっているのです。

そして最後の最後までできうることは、出し惜しみすることなくやってください。お礼状作成が採否を左右することが現実にあるのです。

「あの時ああしておけばよかった」では遅いのです。とにかく一歩でも先に進んでください。

ぜひとも採用を勝ち取られることをご期待いたしております。

 

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