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総務部所属で人事担当として携わってきており、その中で様々な方々の面接を担当してまいりました。面接と一口には言ってもその内容は本当に十人十色です。求人募集する職種でも面接内容も違いますし、求人募集をする時期によっても面接内容が違います。

採用時期・採用職種・採用待遇などによっても様々な方々が応募してこられますし、その方々も皆さんそれぞれのご事情がありそこでもまた違いがあります。

しかしこれだけ条件などがそれぞれ十人十色とはいえ、人事担当者としてその方がこの会社に採用するにふさわしいかどうかは根本的には同じだと考えます。そこにはいくつかの見極めるべきポイントというものを私自身持つようにしております。それらをいくつかご紹介いたします。

履歴書・職務経歴書について

面接時には必ず必要となる履歴書そして職務経歴書。

この書類の書き方でも人事担当者としては応募した方を見極めようとします。多くの場合は面接実施前に書類選考として先にこれら書類を応募した会社あてに郵送することから始まります。その後その書類選考にて数名に絞り後日面接を実施するという流れが多いと思います。

私が担当した中で一番重要視している箇所があります。それは学歴・職歴も大事ですがなにより履歴書で言えば右半分側になりますが自己PRや志望動機の項目を注視します。

よくある傾向かもしれませんが、履歴書の左側の学歴・職歴及びご自身の住所などはしっかり記入されていますが、右側の自己PR・志望動機の項目は

  • 「まじめな性格です。一生懸命頑張ります」
  • 「貴社に貢献したいと考えたから」

といったたった一行のみの記入が目立ちます。それではご自身が伝えたいものを伝えきれません。

履歴書・職務経歴書を作成する目的は面接質問に必要だということもありますが、一番は少しでも人事担当者の目に留まりいかに印象を残すかということです。逆を言えば人事担当者は面接以外ではこれら書類でしかその方の評価する方法がないのです。

これまで採用してきた方々は共通してこの項目をびっしりと4,5行に渡って記入されています。文章内容は新卒の方などは特に書き慣れていない分正直つたないところもありますが、それ以上にその方の採用してほしいという熱意をすごく感じられます。

一番はこの熱意を伝えるということです。

熱意を伝えたければ内容も多くなるでしょうし、それらを文章にすれば一行で済むはずがありません。そのあたりを含めて人事担当者は履歴書・職務経歴書から見極めようと考えます。少しでも熱意を伝えられるツールがあるのであれば出し惜しみなく最大限使うべきです。

面接実施連絡の際の電話応対

先に書類選考にて履歴書・職務経歴書を送付し、その中から人事担当者は数名を絞り込み最終選考として面接を実施しようとします。そのため履歴書に記載されている電話番号にて面接日時・場所及びその他関連事項を連絡します。

その際ほとんどがご自身の携帯に連絡する場合が多いのですが、その電話の応対も人事担当者は見極めるポイントとして考えます。

電話をかけご自身が出た際にまずこちらから

「お世話になっております。●●会社の人事担当●●と申します。この度はご応募いただき誠にありがとうございます。つきましては面接実施のご連絡を・・・」

といった切り口にて話します。その際まず相手が最初に何というのかすごく気にします

これまでの経験上

  • 「わざわざありがとうございます」
  • 「お世話になっております」

といった一社会人としてのあいさつがごく自然に出た方は採用したいと考えるポイントを獲得したと考えます。

そうではなく新卒の方などに多いのですが「あ~はい。」などといった第一声を聞いてしまった場合はこちらとしてはポイントが下がってしまします。

実際そういった方はあまり採用となったケースがありません。

要は電話一つ、応対一つからその方の面接が始まっているのです。そこも実は人事担当者から見れば選考基準の一つなのです。面接ではなくある意味その方の一番素の部分を見られる部分でもあり、その素こそどういった方なのか見極めたくなるポイントなのです。

それと声のトーンの高さです。本当に面接の連絡を待っている方なら電話に出られた際に嬉しさからか声が少し高くなり嬉々として応対されます。

それは電話越しであってもすごく伝わります。しかし不愛想なトーンですと「あまり面接に乗り気ではないのではないか」と受け取ってしまいます。そこもご自身の熱意をアピールできる場所でもあるのです。

面接時について

書類選考ののち後日面接を実施いたします。面接形式は会社により様々です。集団面接・個人面接と違いがありますが、私は個人面接を業務として担当しておりますのでその場合のお話をさせていただきたいと思います。

面接にはだいたい2,3名を選考対象として実施します。一人約1時間を目安に行い、その1時間後に別の方の面接を実施するというようにその日で面接を済ませます。

面接時の第一関門:入室時について

たいがいは個室にて行いますが、社会人として当然ですが入室の際ノックするかどうかで印象は大きく変わります

緊張のあまりノックし忘れる方もおられますがその様子は表情からうかがい知れますのでこちらはあまり何も言いません。

しかし中には表情からも「普段からこういうことを意識せずにずかずかと入室する人なのかな」と思ってしまうほど横着さを感じる方もおられます。その時点で人事担当者は面接を行うことにためらいます。

ノックは必ず行い、中の人事担当者が「どうぞ」との掛け声があってから「失礼します」の一言とともに入室する。これは絶対気を付けてください。これはすごく大事なポイントです。

第二関門:着席について

もちろんですが人事担当者が「お座りください」というまでは勝手に座らない。当然です。

しかしなかには横着さが目立つ方などは勝手に座ります。この時点で人事担当者側からすれば心の中で「不採用」の三文字を決めております。

そのうえあまり面接をしたくなくなります。あくまで相手の指示に従いましょう。さくめで面接を受ける側という立場をよく理解しましょう。

第三関門:人事担当者の質問とそれに的確な応答というキャッチボール

よく志望動機などを質問すると緊張のあまり話が脱線してしまい結局結論が趣味の内容になってしまったりする場合があります。人事担当者が何をきいているのかしっかりと聞きましょう

そして何度も説明しておりますがとにかく熱意をこめて話してください。自己PRも志望動機もここで一番訴えるべきです。しかし先に履歴書などでしっかり記入されておれば人事担当者ももう少し掘り下げて聞いてきますし、さらに補足してこちらも説明しますのでより多くのアピールポイントを出せるはずです。

それに面接に合格する方は共通して面接時間が長いことも特徴的です。それもそのはず、人事担当者は限られた中でできるだけその方がどういった方なのか見極めようと考えますし、もしいい人材ではないかと思えばさらにいろいろと掘り下げた質問をします。

逆に不採用だと思える人にはさほど時間をかけません。早ければ10分ほどで終了します。

まとめ

いろいろと私なりの見解を述べさせていただきましたが、面接には履歴書の書き方から面接応対の方法などありますが、まず何よりもその根底には「ぜひこの会社で働きたい」という熱意が伝わるかどうかだと考えます。

そこには新卒だろうが中卒だろうがあまり関係ありません。会社は一生懸命頑張ってくれることを期待できる人材を欲しがっています。

ご自身で採用を勝ちるためにも、ぜひこの熱意を忘れないでほしいと思います。

 

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