企業説明会から履歴書のポイント、一次面接、そして最終面接まで、採用担当者が内定獲得のポイントを公開します!
新卒、第2新卒で内定をGETするためのポイント!
私は一部上場企業の子会社において、人事担当者として新卒採用・中途採用に携わってきました。
誰もが知っている大手の採用ウェブサイトに求人を出したり、合同採用説明会にも企業側の担当者として出展したりという経験もあります。
また、会社で個別に開催する説明会や筆記試験、書類選考から面接官といった採用に関する一通りの経験があります。
今回は私の経験から、就職を希望する新卒、第二新卒、そして中途採用の方向けにお話をしたいと覆います。
説明会
まず、応募者のみなさんは驚かれるかもしれませんが、人事担当者は会社説明会の時点から応募者を見ています。
そして、顔や学校名、その説明会でどのような質問をしていたかを覚えています。
説明会での態度が悪かった方などは、一次選考としての書類選考の時点で不採用とします。何百名という応募者の顔を覚えるなんて不可能でしょ?と思うかもしれませんが、こちらもプロとして仕事をしていますので、それぐらいは当然です。
書類選考
次に書類選考の時点で重要となるのは、履歴書・エントリーシートの見易さです。
昨今の採用コンサルタントや参考書などの影響か、強調したいことを太字で記入してくる方や、枠内にぎっしりと志望動機などを書き連ねてくる方がいますが、担当者としては初めに「書類としての見易さ」を重視します。
いくら内容が良くても、「読みづらい書類」はNGです。
「人が見る」という視点で書類を作れるかどうかは、センスの問題です。
入社してから研修等を通してビジネス文書の書き方などは教わりますが、その時点での実力、というのも評価対象となります。新卒の方であれば多少は大目に見ますが、中途採用者であれば、特に厳しい目で見ます。
内容については、
- 「当社のことをどれくらい理解しているか」
- 「業界にどのくらい興味があるか」
- 「なぜその職種を選んだのか」
という点を重視します。
上手に自己PRができていても、当社に就職したい、この業界で働きたい、という想いがない文章は担当者に響きません。「どこの会社にも同じ内容で応募しているのだろうな」と感じてしまいます。
少なくても、リクルート用のウェブ広告と会社のウェブサイトに掲載している内容は把握したうえで記入することをお勧めします。
一次面接
無事に一次選考を通過して面接に進まれた場合、人事担当者や若手社員、そして場合によってはは配属部門の管理職も同席して面接に臨むことになります。
実際に当社の製品やサービスを使っていたり知っている方はやはり好印象です。
逆に、当社のことをほとんど知らない方は、すぐにボロが出てしまいます。
「大手企業ということで経営が安定していると考えたので」などと抽象的なことを言われると、それだけでマイナスポイントとなりますのでご注意ください。
応募者の方が勘違いし易いのが、「自分は緊張してしまい、うまく話せないので自信がない」という点です。でもそこは心配無用です。採用担当者はプロです。
応募者が緊張しているのは「当たり前」だということを熟知しています。
そして、自己PRですが、あまり社会に出ても役に立たなそうな経験を熱心に語られても、採用官も困惑してしまいます。逆に、「私は学校の勉強を疎かにしないように気を付けながら、学費の足しにするために書店でアルバイトをしていました」といった回答は好印象です。
特に年配の方には、「学業を疎かにしない」という点とアルバイトで「社会経験」があるということで、ウケがいいです。
それでも、会社側が希望している人材と応募者の話している内容にミスマッチがあると感じたときは、早期退職を防ぐためにも、厳しい質問をすることもあります。
厳しい質問というのは、それだけその応募者に興味があるということの裏返しでもあります。その理由は、「絶対に落とす学生」には、会社に対して今後もいいイメージを持ってもらいたいので、優しい質問しかしないということです。
二次面接
二次面接や最終面接というのは、実質的に「ほぼ内定」という段階での面接となります。そこで面接官が気にするのは、「内定辞退」はないか、というところです。
「他に受けている企業はあるのか」や「何社から内定をもらっているのか」といった突っ込んだ質問をしてきたり、「当社から内定が出たら採用活動をやめるか」といった質問が出てきたら、もうほとんど「内定」です。
人事は採用計画よりも少し多めに内定を出して不測の事態に備えていますので、応募者側では必要以上に深刻に考えなくても大丈夫です。この最後の質問でためらいが見受けられる応募者に対しては、面接官や会社幹部は不信感を覚えます。
ここだけははっきりと伝えるように心がけてください。
最後に、全体を通して言えることですが、身なりはいつも清潔にすることを心がけてください。特に、靴とカバンが汚い学生が多いので、安物でもよいのできちんとした格好で採用活動に臨んでいただければと存じます。