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一斉採用する際には、候補者同士の間でかなり僅差の争いになります。
そんな時、合否を決めることになる細かなポイントを教えます。

最後に合否を決めるポイントとは

新卒の採用活動を行う際には、人事担当者も誰を採用するかで頭を悩ませることになります。
10人の採用枠があるとすると、上から5人くらいまでは満場一致ですんなりと決まります。
採用候補者を100点満点で採点したとすれば、80点以上を超えてきた優秀な人材なので文句なしです。

次に、各人事担当が推す採用候補者、所謂お気に入りで3~4人が埋まります。
もちろん、お気に入りと言っても私情で選ぶわけではなく、人事担当の直感に訴えるものがあった採用候補者です。100点満点中70点以上を取り、なおかつ他の候補者にはない長所や強みを持っている尖った人材です。
どの尖り方を評価するかは各人事担当の好みが反映され、お気に入りと呼んだのはそのためです。

さて、残りは1枠か2枠。この最後の枠を決める審査が一番難しい。
最後の枠を争う人たちは、ほとんど差がないと言ってもいいような状態です。
100点満点で70点の合格ラインぎりぎり、特別な長所や特徴はなし。こうなってくると、「そんなところで」と思う細かなポイントによって合否を決めることになります。

これから紹介するポイントは、ラスト一枠に滑り込めるかどうかを争う際に重要になります。

知っているか知らないかによって、採用不採用の結果が変わってくることもあり得ますよ。

 

靴に注目する

現在の就活では、身だしなみやマナーに関することは対策が進んで誰もが知る情報になっています。最終面接に進んでくるような人材は、身だしなみや受け答えやマナーといったところではほとんど差がありません。
しかし、採用候補者が注意を怠りがちなポイントが一つあります。
それが、靴です。

靴からは、採用候補者の素の情報を引き出すことができます。靴が汚れている採用候補者がいたとしたら、人事担当者は高確率でマイナスをつけます。靴もその人を印象付ける重要なアイテムです。

汚れた靴を履いたままお客様や取引業者に行くことを想像してください。
汚れた靴で敷地に入られては、お相手は嫌な気持ちになるでしょう。
靴が汚れている人は、注意力が足りないか相手の事を考えていないかのどちらかです。

就活・転職活動で面接に臨む際には、スーツや髪形だけでなく靴にも注意を向ける必要があります。汚れのようにマイナスポイントとまでは行かなくとも、どんな靴を履いているかもチェックしています。

特に、つま先の尖り具合は最もわかりやすいポイントです。

一般的な就活用シューズに比べ尖った靴を履いている人は、主張が強い人だと見なせます。没個性を嫌がり、ちょっとしたところでも自分らしさを出そうとオシャレをしている人たちです。オシャレをしたり個性を出そうとすることは悪いことではありません。

しかし、採用のラインギリギリのところに立たされた時、尖った靴で個性を主張する人は不利になる恐れがあります

面接の印象と合わせ、協調性に劣ると判断されがちです。

靴が個性的という理由で印象点が加点されることはほぼないので、無難な尖っていない靴を履いて面接に臨むことをおすすめします。人事担当者は、面接の際に採用候補者が履いてきた靴をよく観察していることを覚えておきましょう。

面接前後の雑談

採用面接が始まる前に、採用試験は始まっています。

また、採用面接が終わっても、家に帰るまでは採用試験は終わりではありません。
面接の前後は採用候補者の素が出やすい時なので、人事担当者は抜け目なく観察を怠りません。
面接での印象に差がない場合、その前後の様子を加味して採用不採用を決めることは珍しいことではありませんよ。

とはいえ、露骨に気を抜いたような態度を取る採用候補者はいません。

そこで、雑談という形で採用候補者に対して探りを入れていきます。

「昨日はよく眠れましたか」
「試験終了後は、この付近でランチでも食べるのですか」

こうした一見何気ない雑談が合否に関わることもあります。
雑談に対して「はい、いいえ」しか答えが返ってこない人は、マイナス印象ですね。

話していて面白くないので、コミュニケーション能力に疑問符がつきます。

将来企業に入社して仕事をしていくと、社内外で色々な人と出会います。初対面の相手とでも雑談を交わし、好印象を与えて距離を詰めていく能力は非常に大切です。他愛ない雑談でも話を振られたならば、その話を弾ませるような受け答えが求められているのです。

会話はキャッチボール、聞かれたことに答えるだけでなく話が続くように相手に話しを投げ返してください。

 

「昨日はよく眠れましたか」
「はい、よく眠れました。頭がスッキリさえているので、面接に万全の状態で望めます」
「そうなんですね、それでは今日の面接は期待していますよ」
はい、と答えるだけでなく一言を添えたことで相手との会話が続きましたね。

これがコミュニケーションです。
特に新卒の人に多いのですが、緊張して余計なことを言わないよう気を付けているためか雑談の答えも単調になりがちです。面白いこと、気の利いたことを口にする必要はありません。

自分の返答で会話を打ち切ってしまわないように注意しておくだけで充分です。

人事担当者も人間ですから、一緒に働く相手を選ぶならなるべく仕事をしていて楽しい人を選びたいと考えています。人間関係のウエイトの大半はコミュニケーションが占めます。
素の部分が出やすい雑談で好印象を与えると、人柄や性格といった面が高く評価されます。

学歴や経験や職歴のように明確化されない部分だからこそ、ちょっとした雑談の場面での印象が後々に大きく響いてくるのです。
まとめ

採用候補者の能力や面接での印象が甲乙つけがたい場合、人事担当者は細かいポイントで合否を決めます。

履いている靴や面接前後の雑談など、採用候補者が気を抜きがちで注意を払わないところに注目しています。

採用の当落線上では細かなポイントが大きな意味合いを持ってきます。面接の際には頭の片隅に入れておきましょう。

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