「意識高い系」という言葉を耳にすることがあると思いますが、褒め言葉で使われることはあまりないですよね。
就活でも同じで意識高い系は敬遠されがちですが、自分をアピールしなければならない就活の場では意識高い系の人は急に増えてきます。
あなたも知らないうちに意識高い系になっていないようによく気をつけておきましょう。
目次
意識高い系は就活で苦しむ
意識高い系は就活に熱心ですので有利になりそうなものですが、面接をしていれば中身がないことが簡単にわかってしまいます。
さらに意識高い系の人は感違いをしているケースが多いので、社会人経験の長い面接官からすれば不快に思えてしまうことすらあります。
意識高い系は就活で苦戦することになりますので早めに直しておいた方が良いです。
自分を過大評価しているので素直になれない
意識高い系は自分のことが大好きで凄い人間だと思い込んでいるところがあります。
自分に自信を持っていることは悪いことではありませんが、自分の実力を正しく把握できていないことは時に痛手となります。
自分が誰よりも優れていると根拠のない過大評価をしてしまっていると、他の人からのアドバイスを素直に受け入れることができません。
また面接で失敗してしまった時にはどこかに課題があったはずですが、それさえも振り返ることができませんので何度でも同じ過ちを繰り返してしまうことになります。
空気を読めないのでコミュニケーションの評価が下がる
意識高い系の人は自分の世界を強く持っているために周りのことに気を配ることが苦手です。
ついつい自分を主役にしたくなってしまいますのでグループ面接やディスカッションでは場を乱してしまいやすいという特徴があります。
それを個性として好意的に受け止めてもらえれば良いですが、調和を乱す恐れがある人物を採用したい職場はそうはありません。
意識高い系は感覚が人とズレているために、コミュニケーションの部分で評価を落とすことになってしまいます。
企業に対してさえ上から目線の態度を取ってしまう
意識高い系の人はとにかく他人を見下しがちですが、こじらせてしまうと企業に対してまで上から目線の態度を取ってしまいます。
確かに完ぺきな企業というものは存在せず、少なからず問題や改善すべき部分は抱えているものです。
そこに対して社会に出てもいない若者がダメ出しをしたら、それも自身の考えではなく世界の一流企業の成功している部分だけを切り取って知った顔で批判してきたのであれば、おもしろくないのは当然です。
悪いのは課題を解決できていない企業側ではあるでしょう。
それでも物の言い方というものがありますので、受け取る側の気持ちは考えるようにしなければなりません。
こんな特徴があると意識高い系かも
さて就活に不利になってしまう意識高い系ですが、あなたは当てはまっているところはないでしょうか。
熱心に就活をしていると誰もが陥る罠ですので気をつけておかなければ危険です。
もちろん多少はアピールとして必要ではありますので神経質にならなくても良いですが、他人の目にどう映るかは意識しておきましょう。
他の人と違うところを強調したがる
意識高い系の人は平たく言えば自慢話が好きで、他人と比較したがります。
自分より出来ていない人をみつけてきてはいかに自分が頑張っているかを強調して、自分だけは違う立場だと思わせようとしてきます。
人脈という言葉も大好きで、自分の知り合い自慢をすることで自身の価値を高めようとしてきますが本当に知り合いかは怪しいものです。
名刺交換をしただけやたまたま飲み会などで言葉を交わしただけでも自分は選ばれた人間だということをみせつけてきます。
自慢話ばかりをしていると誰も寄りつかなくなってしまいますので、思い当たるところがあればすぐにやめましょう。
SNSでアピールしたがる
SNSによって誰もが簡単に自分の近況や考えを発信できる昨今は、人から認められたがりの意識高い系の人にとって最高の環境と言えます。
事あるごとに就活を頑張っている姿や将来の夢をUPして称賛の声を求めます。
時には有名な経営者の言葉を拡散して「有名人もしっかりフォローしている自分は凄い」と見せつけてきます。
ですがそんなことを頻繁にやられてもいちいち反応していられないというのが周囲の人の本音でしょう。
意識高い系の人は自分が認めてもらえないと、周囲の人を「理解が出来ない人たち」とまた見下すので溝は深くなる一方です。
専門用語や横文字を多用する
意識高い系でよくあるのが、専門用語や横文字など知っている言葉を使いたくて仕方がないという特徴です。
略語もそうですが、その分野のことは勉強していて他の人よりも進んでいるということを知らしめるために意識高い系の人は極力難しい会話をしたがるところがあります。
ですが会話とは、特に面接のように短時間で自分の考えを正確に伝えないといけない場では、話はわかりやすいのが一番です。
意識高い系の人が問題なのは自分で言葉の意味をよくわかっているのであればまだしも、言葉を知っているだけなので話している内容が薄くなってしまうところにあります。
勉強して用語を覚えるのは良いことですので使い方を間違えないようにだけしましょう。
本当に意識が高い人になるために
「意識高い系」は少し残念な人になってしまいますが、本当に「意識が高い」人であれば就活の成功はもちろんその後の仕事でも大活躍することができます。
せっかく目指すなら上辺だけではなく本物の意識が高い人を目指していきましょう。
周りの目を気にしない
意識高い系の人は周囲に自分がどう思われているかが気になって仕方がなく、褒められたり尊敬されたいという欲求が強いです。
ですが本来の自分磨きは他人の評価は関係がないものですので、周りに認められたいとは思う必要はありません。
努力もやたらと「頑張っている自分」をアピールするのではなく陰でコツコツしていれば良く、その積み重ねがあれば最終的には周りに尊敬される人物になっています。
他人のアドバイスを真摯に聞く
意識が高い人は自分が万能ではないことはよくわかっています。
その中で足りない部分を埋めていこうと努力をしていきますので、他人のアドバイス等はしっかりと聞きますし、頼るべきところは頼っています。
失敗から学ぶこともできるのできちんと反省して修正をするので成長の速度も早くなります。
意識高い系になってしまうと自分の力を客観視できていないので、何かを失敗しても自分以外の部分に言い訳を求めて反省しようとせずいつまでも成長しないことになります。
個性を認める
意識高い系の人は自分が何でも一番だと思ってしまい他人を認めることができません。
たまに認めるのは自分とは接点がないほど遠い立場の相手であり、それもまた「謙虚な自分は偉い」という演出に過ぎません。
本当に意識が高い人は個性を認めて相手の良いところを引き出そうとします。
その方が仕事もコミュニケーションも円滑に進み、自分の助けにもなってくれるとわかっているからです。
お互いを補いあってこそ人間関係はスムーズにいきますので、自分だけが特別だなんて思わないことです。
まとめ
少し極端な例が多くなってしまいましたが、意識が高い系の人は見ていても痛々しいのでもしも思い当たるところがあれば改善するようにしましょう
ですが意識高い系の人の、誰よりも努力を重ねて理想を追い求める姿はとても良いことだと私は思っています。
その力の使い方さえ間違わなければ優秀な人材になる可能性は十分に秘めていますので、変なところで印象を悪くして損をしないようにしてください。