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近年は新卒内定率が毎年上昇している状況で、相対的には就職希望者が優位に立っていると考えています。そのため一部の大手人気企業以外は、できるだけ多くの新卒者と面接してその中から良い人材を採用する事を目指しています。

そのため書類選考の時点で必要事項が正しく全て記入されていれば、必要な資格がないなどよほどの内容ではない限り落とすことはありません。

今回はそのコツをおしらせします。

当たり前のことをする

必要事項が正しく記入している事は当たり前に感じるかもしれません。

むしろ、出来て当たり前な事です。

でもその当たり前が出来ない場合は相当のマイナスポイントになります。

場合によっては致命的になりかねません。

多くの企業が新卒採用で求める人材は、当たり前のことができることを基本としています。

応募書類の上での『当たり前』とは何か

氏名等の必要情報の記入箇所

必要情報の記入箇所では正しく丁寧に書くことが必要です。

フリガナもれや住所の郵便番号もれなどは少なくない必要情報漏れの部分です。

簡単なこともうっかりでできない人、または自分の仕事を一度見直すことができない人なのか、と疑いたくなる時もあります。

例文として

(悪い例)

〒   -
フリガナ
東京都千代田区永田町1丁目□―△△
郵便番号も住所のフリガナもありません。

(良い例)

〒100  -0014
フリガナ トウキョウトチヨダクナガタチョウイチチョウメシカク
東京都千代田区永田町1-□

志望動機等の内容が問われる記入箇所

志望動機などの記入であれば、最低限の下調べをして書くことが必要です。

多いのは新卒採用求人サイトに書かれた内容をサラッとみているだけなのが分かる文章になっている人です。

正直に言えば、失礼な人という印象を抱いてしまいます。

新卒採用求人サイトでは事業内容、仕事内容、PRを整理して掲載しています。人事の担当になると掲載文章作成に毎年相応の時間を費やしています。

それなのに斜め読みしかしていないのにぜひ御社で働きたいといわれても寒々しい気持ちになるだけです。

志望動機の例文

(悪い例)

金融業で自分の学んできたことを生かせると思い、御社を希望しました。

何が悪いかといえば、金融業で絞って企業を手当たり次第に手当たり次第に同じ志望動機で応募しているのではと思ってしまいます。

就職して働いてもらっても、力を抜いたてきとうな仕事をしそうな印象を抱いてしまいます。

一方で、下調べをしたうえで過去のやってきたことを肯定し、今後の戦略に同調する姿勢をみせられると期待が高まります。

(良い例)

他社とは異なる金融商品である(商品名)を継続的に成長させた事が御社の大きな強みであると理解しています。

さらにその強みを伸ばすために御社は海外展開を行っており、ぜひ私は御社で海外勤務に挑戦したく応募致しました。

顔写真

記載内容ではありませんが、顔写真選考において重要な要素です。

ここでも当たり前のことが実践できているかチェックするポイントになります。

  • サイズが指定サイズ以外である。
  • 写真がはみ出ている、または斜めに貼られている。
  • 服装が適切ではない。
    (NGではないですが、男性であればネクタイが曲がっているやボタンが外れている。女性であればボタンの開けすぎなどは残念なポイントです。)
  • 髪型が適切ではない。
    (NGではないですが、寝ぐせなどがあると残念なポイントです。)
  • 男性では無精髭が生えている、女性では化粧が濃すぎる。(NGではないですが、目が半目である、口を開いているなども残念なポイントです。)

顔写真は学生時代で考えれば決して安くはないと思います。ただし、顔写真こそ使いまわしができる唯一のツールです。しかも書類選考で最初に目がいくのは顔写真だったりします。

ぜひ適切に準備し勝負の一枚を選んでください。

具体的な履歴書の書き方について

趣味や特技の書き方

自分が自信をもって記載できるものがあれば、迷うことなくその事を記載してください。

趣味や特技はその人の人間性が出ます。

そのため面接時に趣味や特技の話を振り、さらには掘り下げることが多いです。

趣味や特技としていながら薄い興味関心や知識だった場合、そのことが露呈してしまいます。

またできるだけ、今興味がある趣味や特技を記載する事をお勧めします。

昔好きだったが、今はそうでもないとなった場合、好きな事でも長続きしないと思われてしまいます。

 自己PR

真剣に取り組んだことを記載している例が多いのですが、多くはどれだけ熱心に取り組んだかを中心にアピールすることが多い気がします。

人事側は熱量も重視しますが、それ以上に何に取り組んだかを重視しています。

大学時代にバイトを頑張りましたとどれだけアピールされても、本業である学業はおろそかにしていないかを心配になるだけです。

本業である仕事を差し置いて副業を頑張ろうとするタイプの社員を会社は採用したいと思うかという話です。

この応募者は仕事に集中して頑張れそうだと思われる自己PRを書くことが重要です。

 本人希望記入欄

ここは『貴社規定に従います』と記載する事が一般的です。

それで終わるのは無難な方法です。

ただし本当に伝える必要なことがあれば記載してください。

新卒の3年以内の離職率は3割というニュースはご存知かと思いますが、人事担当者は良い人を採用したいと思う願いと同じくらい入社してから辞めない人かどうかも見ています。

とても良い人だが、すぐ辞めそうという人は採用をためらわれるケースは多くあります。

言いたいことと伝えなければいけないことは違います。

ぜひ、伝えるべきことは伝え、それに応えてくれる企業で働けるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

伝えたかったことを改めてもう一度言いますが、履歴書など書類は、丁寧に当たり前のポイントを押さえましょう。

コミュニケーションで重要なのは、受け手がどう思うかを考えることです。

人事担当者がどう思うか、どう評価してくれるかを考えて記入をすることを強くお勧めします。

そしてもう一つ覚えておいてほしいことは、書類選考はあくまで第1の関門です。

書類選考を通過したらほぼ間違いなく面接があります。
面接官はあなたが書いた書類に目を通し、質問を考えています。

提出した応募書類はコピーや携帯カメラで撮影しておくなど、面接の前に読み返す準備も忘れないようにして下さい。

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