面接では、会社に来てから面接が終わって見えなくなるまで、どんな挙動も採用基準になります。よく見られるポイントを予習しておきましょう。
目次
採用時によく見られるポイント
社員それぞれへの態度
人事担当者が面接を通じて判断したいのは「質疑応答が上手か」ということではなく、「会社に入ったあと、やる気を持って協力しながら働けるかどうか」ということです。
「こちらの質問に対して用意してきた答えをいちばん上手に返せた新卒」を採用するわけではありません。そして、社内での態度をいちばん推しはかりやすいのが、人事担当者が入ってくる前、社員がお茶を出したときの反応です。
多くの企業では、面接を担当する社員が自分でお茶を運んでくるわけではなく、部下がお茶を出すため先に応接室へ入ってくると思います。
そのときにきちんとお礼を言えるか、またその社員への態度と面接担当者への態度に大きな開きがないかについて、面接後社員同士で意見交換をすることは少なくありません。
お茶を出した社員には笑顔を向けず、面接担当者には大きな声でハキハキ明るく返事をする方は、当たり前ですが社員からの印象が良くありません。
部下に無意識のうちに傲慢な態度をとったり、上司にだけヘコヘコしたりするクセがある人だと誤解される可能性があるので注意しましょう。
すれ違った社外の人への反応
今述べた内容と似てはいるのですが、テナントビルに入居している会社の場合、会社の入り口や廊下で社外の人とよくすれ違います。
その人たちに「こんにちは」「お疲れ様です」と自然な声掛けができる人には、ちょっとしたタイミングでの気遣いが出来そうな人だなとプラスのイメージを持ちます。
また、誰が社内の人で誰が部外者なのか、面接を受ける立場では分からないはずです。そのような状況下ですれ違う人にあいさつをしなかった場合、「あの新卒生は部長を無視したから採用しない」などと判断されるリスクがないとは言えません。
こちらが話しているときの視線
一般的に、面接のときには質疑応答だけではなく、社内の風土やビジネスモデルなどについての説明にも時間が割かれます。もちろん、第一の目的は社に対するイメージを共有してもらい、ミスマッチが生まれるのを防ぐためです。しかし、話している側は同時に話を聞いてくれている入社希望者の反応もよく見ています。
営業での採用を考えているのであれば、営業マンらしい「話を聞いていますよ!」と相手に感じさせる聞き方ができるのか、内勤スタッフであれば、ちゃんと話の内容を自分のこととして理解しながら聞いているのか、あるいは緊張で聞いていないのか、聞く気がないのか…。
今までに何百人もの人に出会ってきた面接担当者は、相手がどんな気持ちで話を聞いているか、視線を見ればおおよそ分かります。そして、入社したあとお客さんの話をどれだけ真摯に聴けるのかも分かります。もし話の聞き方が甘い、あるいは聞いていないと思われてしまえば、その時点で不採用の確率がぐっと上がります。
語尾を明確にするか?
意外にできない人が多いポイントなのですが、採用したあとお客さんに好感を持たれる話し方ができそうかどうかを判断するためには、発言を最後まできちんと終わらせるかどうかが有用な判断基準になります。
「今のは…」「○○をしようかなと…」「だと思って…」など、最後の「です・ます」まで発話しない方は、相手から質問をされたとき、咄嗟に明瞭な返答をできないことが多いです。
「分からないので確認します、お待ちいただけますでしょうか」
と言えばいいだけなのですが、
「えっとー…あのー…ちょっと待ってもらっても…」
などとオタオタしてしまい、お客様からのクレームを引き起こしがちな人の場合、普段から言葉を途中で終わらせて自分の意見を曖昧にするクセがついてしまっています。
考え方のクセは採用してから矯正するのが難しいので、話し方の傾向はそのまま不採用の判定基準のひとつになりがちです。発言するときには焦らず、最後まできっちりと、分からないものは分からないと誠実に話し終わることを意識してみましょう。
面接時の受け答えの方法
さきほど弊社のビジョンやお任せする業務内容の話をしましたが、魅力に感じたところはありましたか?
(質問を聞いて「ハイ」だけで黙ってしまって、こちらから「どんなところにですか?」など追加の質問をしないと続きが出てこないときは不採用です。答えの内容自体はそれぞれ違っていいと思うので、深い内容ではなくても問題ないです)