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就職活動の最初のステップとして多いのが会社説明会です。
新卒の就活生さんにとっても企業にとっても最初の顔合わせとなりますので、ここでお互いに良い印象をもつことは大切です。
選考活動ではないものの、会社説明会での振舞いは重要な意味を持ちます。
人事担当目線から会社説明会での望ましい振舞いについてご説明します。

学生の意欲を確かめたい

企業が新卒向けに会社説明会を行う理由は大きく2つあります。

1つは自社のことを就職活動中の人たちに知ってもらい、優秀な人材に自社を選んでもうらいたいからです。
そのため、人事担当を中心としたスタッフは何ヶ月も前から準備をして、どうしたら入りたいと思ってもらえる会社になるか企画を練っています。

もう1つの理由は新卒のみなさんの意欲を確かめるためです。

こちらこそ就活生のみなさんが気になるところでしょうか。
企業が時間とお金をかけて説明会を開催するのは自社アピールだけではなく就活生さんのことを見たいと思っているからです。就活生個人の意欲の他にも全体的なその年の傾向をを知ることで、その後の選考の参考にしている部分もあります。

説明会での振舞いが直ちに合否に影響するとまでは言いませんが、良い印象を与えてくれた学生さんのことは人事担当も覚えているものです。

すごく熱心に話を聞いてくれると、「この人はうちの会社に興味を持ってくれているな」と思うことになり、実際に面談でお会いすることがあればより嬉しくなります。

逆を言えば、「全然興味がなさそう」というのも印象に残ってしまいますので聞く姿勢には気をつけてもらった方が良いでしょう。

少し意地悪に思われるかもしれませんが、あえて説明会の感想を面談で聞くこともあります。説明会に参加していたのにも関わらずあまり感想を持ってくれていない場合は、熱意の面ではマイナスの評価をしてしまうことになってしまいます。

マナーはあって当たり前のもの

会社説明会ではマナーについてもチェックされていることを忘れないでください。

「挨拶をしっかりする」「受付の時にコートを脱いでおく」「帰る時にはお礼を言う」などは最低限のマナーです。

ただ、これらのマナーはできていて当たり前だというのが人事担当としての考えです。
特に挨拶の部分は新卒の説明会だから仕方ないなどということにはなりませんのでお気をつけください。

時々見かけるのが、人事担当や説明を行った人に対してはすごく丁寧に挨拶をしてくれるのに、たまたますれ違った他の社員のことは無視をする人です。

会社に呼ばれての説明会の時には当然普通の社員も勤務しています。

誰が社員かわからないと思うでしょうが、社員でなければ挨拶をしてはいけないわけではありませんので、出会った人には元気に挨拶をしておいた方が好印象になります。

よくあるのがエレベーターに乗り合わせるシチュエーションなどですが、話しかける必要まではないですが挨拶はしておきましょう。

お友達などと来ている人はエレベーターの中でおしゃべりに花を咲かせることもあるようですが、それもあまり良い印象とは言えません。名前を知られていないから大丈夫というわけではなく、心掛けとして注意してください。

説明会で印象付けるコツ

会社説明会は出欠は取っているものの、そこまで個人を厳しくチェックしているわけではありません。なので目立たないようにしていれば、良くも悪くも印象には残りませんので選考に影響を与えることはありません。

しかしせっかく会社説明会に出席するなら、少し良い印象を与えておきたいものです。

そこで一番効果的なのはやはり質問をすることです。

説明会の中では質問の時間が必ず設けられます。時間に限りがあるため、全ての方の質問を受けることができないのは恐縮ですが、ここで内容の濃い質問があれば印象を残すことができます。

コツとしては会社説明会に出席する前に、その企業のことはしっかりと調べ上げておきましょう。

説明会で聞くから問題ないと思わずに、予習をすることで説明会そのものの理解度もかなり変わってくるはずです。予めいくつか質問したいことを考えておいて、説明会でその部分に触れられなかった場合はそこを質問すると良いでしょう。

質問された側も、「細かいところまでみているな」という感想を持つことになります。

もちろん説明会の最中に出た疑問もどんどん質問して良いので、積極的にきてもらえた方が人事担当としてもありがたいです。

質問をする際には、立ちあがって自分の名前と本日のお礼、質問の回答をもらえたらお礼を言って着席といった流れがベターです。

質問のルールが決められている場合はそれに従うようにしてください。

気をつけていただきたいのは、「質問をする」ということに夢中になり過ぎて、既に説明があったものや他の人が質問したことと同じ質問をしてしまうことです。

「話を聞いていなかった」と思われてしまい印象が悪くなります。

また、質問の前後に自分の話を長々としてしまう人もいますが、それも的外れですし、他の人が質問する機会を奪うこととなるので好ましくありません。

質問以外では説明をしている担当者の目を見て、リアクションを入れながら聞いている人も印象に残ります。意外と話している最中でも、就活生さんの顔はよく見えますので反応がある人はわかりやすいです。

メモを取ったり、力を入れて話している部分で納得の表情を見せてくれるなどの反応があるとその人に目がいくようになります。リアクションを取ると、聞いている方も記憶に残りやすいのでお薦めします。

説明会でやってはいけないこと

新卒の説明会に出席する際には、立ち振舞いについては注意が必要です。次のようなことは、絶対にご法度です。

  • 居眠り
  • 遅刻
  • スマホを触る
  • 乱れた服装や髪型
  • 私語

ほとんど一般常識なので普通に振舞えば問題のないことばかりですが、特に就活初期の人ですと油断してしまうところです。特に遅刻やスマホを触ることは、他の企業での選考などにより仕方がないと思うでしょうが、自社の説明会の最中に他の企業の事情を出されても良い気持ちにはなりません。

スケジュール調整も大事な就職活動の一部です。

仕事が始まれば必須の能力にもなりますので新卒の就活の時から意識するようにしてください。

まとめ

会社説明会には多くの人に気軽に参加してもらえれば良いと人事担当は考えてはいますが、だからといって適当に参加して良いわけではありません。

名前が残らないから問題ないという気持ちではなく、新卒のみなさんとしては真剣に臨んでもらった方が良いでしょう。

そこで好印象を与えることができれば、その先に有利になる可能性もありますので、既に採用活動は始まっているつもりで緊張感を持って出席するようにしてください。

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