本当に残念なことですが、ごく稀に就活中に企業の担当者からセクハラに遭うことがあります。
採用する側という立場を利用した卑怯極まりない行為ですが、現実に存在することは知っておかないといざという時にパニックになります。
セクハラは男性が被害を受けることもありますので、誰にでも起こり得ることとして認識を持っておいてください。
目次
就活中のセクハラへの考え方
セクハラはいつどこで受けても不快なものですが、就活中ですと立場もあるので強く言えずに泣き寝入りしてしまう人もいます。
また、あり得ないと思っているからこそ裏切られた時のショックも大きくなるので気をつけてください。
企業の担当者は絶対ではない
就活に懸命に打ち込むほど、企業の採用担当者に対して絶対的な信頼を置いてしまうものです。
発言の一つ一つが選考のために必要なものだと思ってしまい、普通に考えればおかしいと思うことでもつい信じてしまいやすくなります。
答える必要がないと思ったら拒否をして良いですし、怪しいと思った場合は他の担当者に確認をとることも忘れないようにしましょう。
立場が弱くても毅然とする
就活中はどうしても自分の立場を弱いものと捉えてしまいます。
実際はそんなことはないのですが、採用されたいと思いが強くなるほど企業の担当者の言うことには従わないといけない気持ちになります。
セクハラをする人はまさにそこを狙っており、こちらが断れないと知って嫌がらせをしてきます。
あなたはそんな担当者がいる企業に就職したいですか?
不快である時は毅然とした態度で断るようにしてください。
自分が悪いと思わない
セクハラの被害者は自分に隙があったからいけなかったのだと自分の責任を感じてしまいやすいです。
仮に自分の不注意があったとしても、それは加害者を肯定することにはなりません。
自分が悪いと思ってしまうと被害を訴えることもできなくなってしまいますので、加害者を正当化しないようにする心掛けが大切です。
セクハラを我慢しても採用には関係ない
就活中にセクハラを受けた場合「ここで相手の機嫌を損ねたら落ちるのでは」という的外れな遠慮をしてしまいます。
繰り返しになりますがセクハラは許されて良いものではありませんので嫌なものは嫌と言わなければいけません。
それに残念ですがあなたが我慢したところで採用には関係することはないでしょう。
仮にそれで採用されたとしても安心して仕事ができませんので長くは続けられないということになります。
つまり不愉快な想いをするだけで我慢するだけ無駄なのです。
具体的なセクハラの例
セクハラ被害は具体的にはどのようなことを指すのでしょうか。
自分が不快に思えばそれでセクハラは成立するので人それぞれとも言えますが、就活の場で発生しやすいセクハラ被害をご紹介します。
体型について質問される
面接の最中に体型について言及された場合は立派なセクハラです。
3サイズやバストのカップ数のような就職とまったく関係ない質問をされればまだわかりやすいですが、太っているなどの発言もセクハラの対象です。
一部の職種を除けば体型は仕事に影響しないものですので面接にはふさわしくない質問ですので答える義務はありません。
恋人について質問される
質問の仕方にもよりますが、恋人の有無を確認してくるのはセクハラになります。
プライベートに関することであり、さらにそこに性的関係を連想させるような発言まで加えてきたのであれば不愉快になって当然です。
質問の仕方によるとしたのは、転職の場合ですと結婚してすぐに相手の都合で転勤などになる可能性があるので把握しておかなければならない場合もあるからです。
気になるのであれば質問の意図を確認するようにしましょう。
個人的に連絡が来る
採用活動とは関係なに内容で担当者から連絡があったり呼び出しを受けることが合った場合は疑ってみるようにしましょう。
担当者から連絡があると採用に関するものだと思うのも当然ですが、連絡をすると言っていた日より早かったりメールで送ると言っていたものが電話になっていたりと違和感を覚えたら注意するようにしてください。
就活は個人情報をオープンにしてしまっているので、悪意がある人からすれば狙い目になってしまいます。
採用をちらつかせて個人的な付き合いを誘ってくるなど論外の行動を取ってくる人もいるので絶対に応じてはいけません。
不要なボディタッチ
セクハラをしてくる可能性があるのは面接官だけではありません。
面接などの帰り際などに肩に触れて来るなどまったく意味のないボディタッチをしてくる社員も存在します。
さりげないだけに流してしまいそうになりますが、嫌だと思ったら拒絶をしなければエスカレートしてしまいますので笑って済まして良い話ではありません。
セクハラ対処法
不幸にも実際にセクハラを受けることになってしまった時には的確に対処をしなければなりません。
対処を誤ると相手を助長させてしまい、何よりもあなた自身が深い傷を負うことになります。
その場から逃げる
面接などの場で耐えがたいほどのセクハラを受けた場合は自分を守るためにもその場から逃げるべきです。
面接の途中であろうと関係ないので席を立って抗議の姿勢を示しましょう。
グループ面接などであれば他の人のことを考えて我慢してしまうこともあるでしょうが、それは否定しません。
自分で耐えられる範囲であれば自己判断でその場だけはやり過ごしても構いませんが、無理をしなくても良いのです。
企業に通報する
採用の担当者にセクハラをされてしまった場合はその企業に連絡をして担当を外すなどの処置をしてもらうようにしましょう。
しかし場合によっては隠ぺいをしようとしたり、あろうことか企業のトップがセクハラをしてくるケースもあります。
その場合は弁護士などに相談して法的な対応も考えることになります。
面倒事に巻き込まれたくなければもうニ度と関わらないようにするという手もありますが、苦痛を受けたのであれば訴えることも仕方がないでしょう。
まとめ
就活中にセクハラを受けるなど考えたくもありませんが、現実として可能性があることは覚えておかなければなりません。
重要なのは泣き寝入りをしないことで、我慢をせずに毅然として対処しましょう。
もちろん何も起きないことが一番ですので、そうなることを願っています。