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旅行経験や知識が豊富でも旅行関連会社には採用されるとは限らない。

理由は、人と関わる仕事であるため「他人への配慮」という要素も重要になるからです。
これから就活を考えるみなさんに、採用に対してのスキルにはどのようなものがあるかをご紹介します。

【就活生必見!】経験だけでない!採用されるために必要なスキルとは!?

就職活動の面接において必ずといっていほど質問されることのひとつに「学生時代に取り組んでいたこと」があるかと思います。

一般的に、学生時代にレアな経験を積んだ学生は採用されやすい傾向があります。

しかし、旅行関連会社の場合、必ずしもそうではないように思います。その理由について今回は述べてみます。

旅行好きをアピールしすぎる就活生はNG

私は以前、ある旅行関連会社で人事担当をやっていたことがあります。旅行関連企業というと大体想像いただけるかと思いますが、旅行好きの就活生が自ずとたくさん集まってきます。

ある就活生は大学時代に休学をして世界数10ヵ国を巡ってきた極めて経験値の高い学生さんでした。高偏差値の大学に在籍し、英語もペラペラ。しかし、その就活生は不採用にしました。

理由は、面接で、いかに自分が旅行好きで経験豊富であるかを終始アピールしていたからです。途中からはこちらが質問もしていなのに、旅行先であった出来事を延々としゃべっていました。

 

その姿を観て、人事担当としては、この学生さんは確かに優秀だけれど弊社では馴染めないと判断しました。というのは、弊社はお客様が快適に旅行を楽しんでいただくためのサポートをするのが主な業務だからです。もちろん旅行が好きでいろいろ知識があることは大事ですが、それ以上に、人のお世話をすることに重点が置かれる仕事なのです。

ですから、志望動機については

  • 「旅行が好きだから」
  • 「旅行経験が豊富にある」

だけでは弱いというわけです。もちろんそれらを述べてもいいのですが、

  • 「人のお世話をさせていただくことが好き」
  • 「お客様の笑顔を見るためにがんばりたい」

といった視点があったほうが向いていると感じますね。

他人へ配慮が重要

上記したことにも関わることですが、 サービス業で最も大切なのは

「他人への配慮ができるかどうか」

だと私は考えています。ときには自分が一歩引いて他人を優先することも重要。いかなるときも他人に配慮して、自然とサポートをできるかどうかというのがポイントになります。

「他人への配慮」をできる人かどうかは、就活生と面接でしばらく話をしていると大体分かります。それは、まずは「話す視点」から。あまり他人への配慮がない人は、自分がいかにすごい人間かをアピールする傾向があるのです。

特にグループ面接ではその傾向が如実にあらわれます。

他の就活生が話をしているとき、全く違う方向を見ていたり、自分がしゃべるとき以外はヤル気がなさそうな就活生は、他人への気配りが足りない人だと判断していました。 自然とお辞儀をできるか、椅子をもとの位置に戻しているかなど細かい立ち振る舞いも観ていましたね。

なお、あまりしゃべるのがうまくなくても一生懸命対応しようとしている人は、好印象ですね。

コミュニケーション力は仕事をするなかで自ずと培われるものですから。

新卒、第二新卒の段階で重要なのは「真面目さ」「一生懸命さ」だと思います。

もちろんコミュニケーション力に長けているに越したことはありませんが、現時点での能力よりも伸びしろを見ていましたね。サービス業では人と人の信頼関係が重要です。

信頼関係を構築していくためには表面的にうまくしゃべることよりも、他人のことを思って一生懸命動けるかどうかがポイントになるのです。

一見すると旅行・観光業界は華やかな仕事に見られがちです。

しかし、実際は裏方に徹する地味な業務が多いです。

ときには理不尽なことでお客様からお叱りを受けることもあります。それでも腹を立てずお客様の立場に立ち、真摯に対応しなければならないのです。そのために重要なのが「他人への配慮」というわけなのです。逆に言うと、その精神がなければなかなか勤まらない業界なのだと私は解釈しています。

清潔感があるか

サービス業界の基本ですが「清潔感」はやはり重要です。リクルートスーツをきちんと着こなしているか、汚れは付着していないか、爪を切っているかなど。面接のとき、清潔感があるかどうかはかなり細かくチェックしていました。

その理由は、服装など外見は、他人に良い印象を与えることもあれば不快な印象を与えることもあるからです。

つまり、他人をどれだけ思いやれるかどうかをはかる指標になるということです。その点、就活をしている皆さんは、堅苦しいことだと思わないで、社会に出てお客様に喜びを与えるために重要だと捉えて身だしなみをしっかりと整えて欲しいですね。

面接で答える際の模範解答(一例)

弊社でどのようなことをやりたいのですか?

A,私がもし貴社に入社できれば、シニア層にとっても魅力的な旅行商品をつくって人をを喜ばせたいです。学生時代にボランティア団体に所属して、老人ホームの方々と共同で旅行を企画したことがあります。普段は旅行に行かない高齢の方々のお世話もさせていただき、喜んでいただくことができました。学生時代に学んだ福祉の知識や海外留学の経験も生かして、貴社で高齢の方々も安心して楽しめる旅行商品をつくらせていただきたいと思います。
まとめ

いかがでしたでしょうか?以上、今回は私が働いていた旅行関連会社を事例に、どのような視点で面接担当者は就活生を評価しているのかをお伝えしました。

どのような業界でもそうでしょうが、志望している会社がどのような業務をしているのか、社会にどのようなサービスを提供しているのかを調べておくとよいと思います。求められている要素を知っておくことで、自ずと面接での立ち振る舞いも分かってくると思います。

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