1年でいろんな就職希望者の方と採用面接を行ってきましたが、本当にいろんな方々がいらっしゃいました。採用に関してはケースバイケースではありますが、合格する方にはいくつか共通している部分がありますので、面接の成功の極意をお伝えしていきます。
目次
福祉分野の採用合格者の共通点からみる傾向と対策!
今回は社会福祉の分野で人事担当をしています。もちろん新卒の方も採用面接をしています。ここでは採用面接官としてこういう箇所を見ているというポイントを幾つかご紹介していきます。
採用面接官が見ているポイント1「服装やマナー」
これは面接する以前の問題にもなりますが、面接にカジュアルな服装で来る等はこの時点で採用面接官の首を傾げます。
新卒の方で本当に稀ですが、こういう方がいらっしゃいました。
この場合はいちいちその方に向かってなぜその服装を選んできたのかとは直接的に問わないケースが多いです。間接的な質問で服装に関してのことを聞き出すような質問はするかもしれませんが、一通り面接が終わったら不採用していくパターンがほとんどです。
並んで見られてしまうのがマナーです。
最近の若い世代の中には、こういう古くから一般常識やマナーみたいなものに反発し自分流を貫こうとする姿勢を持つ方を見かけます。
しかし、仕事によっては特に私たち社会福祉の分野であれば、個人プレーではなくチームプレイが大いに求められる分野になります。
自分が正しいと言う理屈で姿勢態度を貫かれてしまっては、会社にとってもあまり良い印象を持たれないことはほぼ間違いありません。
採用面接官が見ているポイント2「まっすぐな姿勢とシンプルな回答」
採用面接を行う際、だいたい面接官が質問するパターンはある程度決まってきています。
経験を積んだ中途採用面接なら話が別ですが、まだ社会経験を積んでいない新卒の方々に完璧な回答を求めていません。
中には大学で教えられたのかわかりませんが、ものすごく難しい言葉を使いながら完璧に話そうとする姿勢をしている方が見受けられます。
言葉を並べて時間を使ってお話しされる方がいらっしゃいます。自分のことをアピールしようとする姿勢はよくわかります。しかし厳しいことをいうかもしれませんが、採用面接官はだいたい事業所責任者レベルの人たちが担当します。
忙しい時間を割いて面接にきているので、長時間と話を聞いている時間もありません。こういう背景からも、短い時間で尚且つ自分の思いもきちんと伝えることができるやり方のほうが面接官の心をぐっと捉えやすくなります。
採用する側も新卒ということは十分にわかっている話なので完璧を求めません。新卒であれば色々と出来なくて当然です。そういう方々を教育し、将来会社を引っ張っていくリーダーを育てたいと思っている会社さんがほとんどですので、最初から完璧にこなしていくアピールは逆効果と捉えられてしまうケースもあるかもしれません。
採用面接官が見ているポイント3「笑顔は大切に」
これも当たり前のことだと言われてしまうかもしれませんが、面接時の笑顔は大切です。
無理やり笑顔を作ることには抵抗があるとおっしゃる人もいるかもしれませんが、笑顔をしていて損になることは何一つありません。
本当にこの会社に就職したいと思えるような会社の採用面接ならば、自分が笑顔になれるような工夫を心がけていかれると良いです。他の採用担当の方からこのような相談を受けたことがあります。
新卒の方ですが、学校時代に取得した資格が幾つかあり、面談でもハキハキと喋り決して性格の悪そうな人ではないのは面接の感じから分かったそうです。しかし採用とすぐに踏み切れないのはどうしても一点だけ引っかかってしまう点があるからということなので話を聞いていくと、面接中に笑顔が一切なかったそうです。
先ほども記していますが新卒に完璧は求めていません。求めていませんが、少しだけでも良いので笑顔を見せてくれると受け手側の印象に変化が生じるケースが多いです。それだけ表情をよく観察している採用面接官もいらっしゃいますので、今のうちにしっかりと自分が笑顔を作れるような工夫を行うことをお勧めします。
具体的な面接の質問と回答サンプル
なぜ私たちの会社を選んだのですか?
アドバイスとしましては、こういう質問が幾つか面接では飛んでいきます。先ほどから繰り返していますが、ここで完璧な言葉遣いなどを求めようとしてもかえって失敗してしまうリスクがあります。
多少、下手くそだと思ってしまうかもしれませんが、自分の思いをまっすぐに伝えてみることが良いと思います。
この有利な点をいち早く認識し、活用していければ採用合格に一歩近づけることができます。