これから新卒として就活へ望むあなたへ。どういった心持ちで就活をすればいいのか。準備として何をすればよいのか。面接やエントリーシートは何をみられているのか。人事担当者が考える就活のコツ。教えます。
目次
新卒が持つべき、就活に向けた心持ち
目の前に迫った就活。話には聞いているけど、何をすればいいかよくわからず、結局何もわからないままに対策をせずに始まってしまうこともしばしば。この項目では、就活が始まる前に持っておきたい心持ちに関して人事担当目線で紹介します。
今後働いていくということ
就活を終え、ある企業から内定がもらえたとして、あなたはその次の年の春から社会人になります。今まで学生だった人からすると、この社会人と学生の明確な違いはなんだと思いますか。
社会人は、自身の労働を対価にお金をもらいます。これだけを考えると、学生の頃のアルバイトと同じではないかと考える人がいます。しかし、この労働にかける時間や、かかってくる責任は、アルバイトと比べると断然違います。
- 特殊な職種ではない限り平日の決まった時間に働きに出なければなりません。
- たまに有給を使うこともできますが、基本的に気分で休むことはできません。
- アルバイトで仕事をミスしてしまうことはあります。これは、そのアルバイト先にとって損失にはなりますが、そのアルバイト先を揺るがすほどの大きな損失になることは基本的にはありません。しかし、社会人になってからのミスが与える損失は桁が違います。何故かと言うと、自分自身が負う責任の範囲がより広がるからです。
社会人になったら、上に述べたような責任をしっかりと果たして行かなければなりません。基本的に上に述べたような責任を放棄した時、社会人を辞めなくてはなりません。親に頼ることも難しくなってきます。どうにかして、その責任を自分自身で負っていかなければなりません。
人事担当目線からすると、これが、社会人と学生の明確な違いだと思います。すなわち
“責任の大きさ”です。
これだけを書いていると、社会人というのはとっても大変そうだ。社会人にならずに学生を続けようと思う人もたまに出てきます。しかし、このような大きな責任を持つからこそ実現できることも出てきます。
”将来は、飛行機のパイロットになりたい”(たくさんの乗客の命を預かるという責任)
“将来は、レストランのシェフになりたい”(食中毒等は絶対に出しては行けないという責任)
以上のように社会人となって、責任を負うことによって、その対価として、あなたの叶えたい目標を実現することに一歩ずつ近づけます。
新卒の皆さんには、このような考えをしっかりと持っていただき、
といったところまで考えを進めることをおすすめします。今後の就職活動の流れにきっと大きな違いをもたらすことになると思います。
就活に向けた準備
さて、前項でみなさんには最も重要な準備である、就活前の決意を固めていただきました。この決意は、今後就職活動を進める上で非常に大事になっていきます。ときには迷うこともありますが、その度にスタート地点へ戻って来られるよう。この考えを忘れないようにしてくださいね。
さて、あなたの将来の夢が決まったとして、やらねばならないのは、志望業界の決定。志望企業の決定です。
仮に、将来の夢を考えたときに複数出てきたとして迷うことはありません。
意外と、将来のことを考えると、一つにまとまることのほうが珍しいです。複数出てきても、一つに決まったとしても、それぞれの夢を叶える方法をwebでのサーチや、両親等に相談してみましょう。
あなたの夢を叶えるような職種を実現できる企業はきっとたくさんあるはずです。
ここで、たくさん出てきた企業からいきなり一つを選び出すのは得策ではありません。なぜなら、その企業の特色や強みは様々だからです。就職活動が始まったら説明会等で、企業に触れる機会がたくさんあります。
まずは企業の紹介ページを確認してみたりしましょう。
最近だと、インターンシップと言って、企業の仕事の内容を体験できたりします。同一業種の企業で迷っている場合は、参加してみるのもいいと思います。
このインターンシップは、企業によっては早期選考として採用を早めたり、またエントリーシートにもかけたりするので、行く余裕がある場合は、行くことをおすすめします。
就職活動本番。人事担当が考える、エントリーシートや面接のコツ。
人事担当が考えるエントリーシートのコツ
皆さんに意識してもらいたいことは、企業によって強みや特色が違うように、評価しているポイントも違います。だから、ある企業で通ったエントリーシートがある企業では通らないということはザラにあります。この前提はしっかり持った上で、エントリーシートを考えていきましょう。
結論からわかりやすく書く。
就活時期になると、人事担当は、たくさんのエントリーシートを読むため非常に大変です。誤字脱字や、分かりづらい文章は、それだけで嫌になってしまいます。基本をきちんと徹底するだけで読まれるエントリーシートになりますよ。
個性を出す
これも、似たような文章が続くと印象に残りにくくなります。あなたなりの個性をしっかりと押し出して、あなたの印象を植え付けましょう。
上記2つができていれば大抵のエントリーシートは通ると思います。続いて、面接の対策に関して説明します。
人事担当が考える面接のコツ
面接まで来たら内定まではあと一歩です。人事担当目線で、面接対策のコツ、教えます。
エントリーシートをしっかりと読み込む
相手はほんの少しのあなたのステータスしか知りません。唯一、エントリーシートの内容だけはしっかりと理解しています。従って、質問もエントリーシートから来ることが多いです。もう一度エントリーシートを読み返して、質問に備えてください。
面接練習をする
面接は本当に突拍子もないことが聞かれることがあります。どんな話の流れからそのような答えに向かうかは面接になってみないとわかりません。そのために、面接練習を繰り返してください。自分がその企業に本当に行きたい理由を、なぜなぜを繰り返して明確にしてください。
これがしっかりしていたら、基本的にどんな質問でも答えることができるため、自身を持って面接に望むことができるようになります。