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「面接」この文字を見るだけで緊張が増します。緊張感は悪いことではありませんが、あいさつ後の面接時間はおおむね30分~60分未満とされています。緊張感が過度になりすぎてしまい後悔をしてしまう面接にならないようご自身の経歴や経験を伝え、入職、入社後の具体的なビジョン等について面接官へ伝える際の心構え、準備や対策をお伝えしていきます。

面接の心構えと第一印象

◎面接の心構え~緊張をやわらげましょう~
面接の最大の難所は緊張と思います。初対面であり、面接には理事、経営者、部門長など組織の上の方が多く対応します。どんな方でも面接は緊張します。その緊張を和らげる方法があります。

それは「準備と対策」をする事です。想像してみてください。ご自身の趣味についての事柄や良く知っている事について聞かれている時は、次から次へ言葉が湯水のようにわいてきます。面接もそれと同じ。過度に緊張する際は、面接本番前の心構えや準備をしていない事が考えられます。

しっかりとした準備がなされていれば、「この実績や今後の事をつたえたい」という状態になり、少なくとも過度な緊張でいつもの力が出せない、という具合にはならないはずです。面接が苦手!できれば受けたくない!と勝手に苦手意識になる前に、まずはしっかりとした準備をして、「いつもの力」「自然体の状態」になれる心の状態になれるようにしてください。

第一印象が勝負?態度が55%とは

面接における最初の山場は第一印象です。
第一印象についてビジネス先進国アメリカのことわざでは「第一印象を与えなおす2回目のチャンスは決して訪れない」約10~15秒の初見の際に印象付けられた第一印象は簡単には変えることは極めて難しいことと言われています。

そこで第一印象について4つのキーワードを上げました。

  • 自然な笑顔と元気なあいさつ
  • 清潔感ある身だしなみ(※面接前に必ずトイレなどで身なりなどの確認をしてください。)
  • きびきびとした動作
  • ハキハキ(明るい雰囲気と聞き取りやすい声)とした話し方(※面接前に活舌をよくするため舌の上下運動。口角の上下運動にて表情のこわばりの軽減対策)

緊張してしまうと笑顔がこわばり、動作はおぼつかなくなり、話し方もしどろもどろになってしまいますが上記の4つのキーワードを面接当日に思い出してください。
また第一印象について有効とされている学説を1971年アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」その法則とは、「言葉」「言い方」「態度」の喜怒哀楽が、それぞれ矛盾している方に対峙したとき、人は「言葉」「言い方」「態度」のどれを優先するかというものです。
実験結果では、言葉の内容(言語情報)が7%、言い方(聴覚情報)が38%しか伝わらないのに対し、態度(視覚情報)が55%を占めたと言われています。
緊張を緩和して、好印象の第一印象に心がけてください。

事前準備についてお伝えいたします。

面接当日の標準的な流れと準備

自己紹介

自己紹介では、先にお伝えように内容よりも話し方や印象(態度)を見ていると言って過言ではありません。一般的には1分程度で、ご自身のこれまでの経験や経歴をお伝えする程度です。しかし、いきなり何の準備もなしにまとまった話をするのは難しいですし混乱してしまいます。ではまずは文章に落してみて、1分程度でお話しできるように練習しましょう。(好印象を与えたいと過度な内容の詰め込みをついしすぎてしまう為、用意して本番で棒読みになっては何もなりません。面接官のポイントは話し方の時の態度や印象です)
また、自己紹介で重要とされるのが就職した社会人での職務経験の主要な部分です。新卒者の方やアルバイト経験が豊富な方はボランティアや課外活動、アルバイトでの仕事をしていた経験等を時系列にまとめ話せるよう準備をしましょう。

下記、例についてはまとめる際にご参考にされてください。(※職務経歴書の自己PRとの内容の整合性を意気しながら作成ください。)

〇時間にして約3分~5分が一番伝わりやすいといわれております。
下記を参考にしていただき時間を図りながら文章校正を行ってください

  1. ご自身のお名前と、ご挨拶、面接時間の機会を与えていただいた相手側にたいしてのお礼の言葉(例:本日は大変お忙しい中、面接の機会をいただき誠にありがとうございます。)
  2. 最終学歴名~入職法人名・病院・社名と年次
  3. 入職・入社された法人・企業での部門・部署もしくは職種名と、主な業務内容
    例:医療法人○○では、2010年4月から新卒の看護師として内科の担当を約3年しておりました
  4. ご経験の中で出された実績や評価、得意な事柄、自身の強み、工夫されて改善できた事など1点挙げてみてください。
    例:内科勤務時にご高齢の患者さんより「あなたの雰囲気ははとても接しやすくて、話しやすいから言いにくいことも伝えることができる」と言っていただきよりコミュニケーション関係について自己研鑽を行い院外の研修など受けよりよい良好な関係性の構築について常に意識しております。
  5. 最後に頑張りたい!今後は〇〇をしていきたい!という意気込みと熱意をお伝えください。
    例:未経験ではございますが、業務を理解し必ず活躍できるよう、努力します。

※ワンポイントアドバイス(職務経歴書の自己PR作成との整合性を持たせてください)

アピールしたいエピソードを組み込む

自己紹介で全てを語るのは難しいと思います。
面接の後半部分で面接官に質問してもらいたい部分=経験した事やスキルアップの事など自己アピールしたい事実を組み込んでおきましょう。自己紹介後にその部分に質問をいただければ、アイスブレイク(氷が溶けるように緊張感が緩和される)の状態になり面接の雰囲気もより話しやすい環境になると思います。※あまりに盛り上がり話しをしすぎてしまい面接後「しまった!」とならない程度でお伝えください。
まずはまとめてみましょう。最初は箇条書きにしていただき、職務経歴書作成の下書きとして完成させてください。

転職理由について

転職理由のについては「これが正解!」となる確証たる理由などないと思います。事情は人それぞれです。面接において最も迷う部分かもしれません。
では?どう伝えれば正解というものはないものの、相手に誤解なく理解されやすい有効方法とは何かご説明いたします。
転職理由では、通常「ポジティブ」と「ネガティブ」の両面が必要となります。ポジティブな理由のみですと面接官の思いが「なんで辞めたの?」と疑問や疑念を
生んでしまいます。またネガティブな理由だけでは、また同じ理由で退職するのでは、長くここで働くことは難しいのでは?入職後の将来について具体的な事柄はあるのかと思われてしまいます。両面からなぜ転職するのか?を説明していきましょう。
まずは【ポジティブ例】として
・現在は国立系に所属しているがこれからは民間の病院勤務をしてみたい
・これまで病院・クリニックに所属していたがこれからは介護の現場での看護職を経験してみたい。
・昨年、ケアマネジャーを取得したが現状の職場(訪問・デイ)なので資格を生かしたい
職場でケアマネ業務にチャレンジしたい。
・これまで身につけた(新人教育、マネジメント経験、上位資格取得など)~のスキルを活かして、もっと大きな組織や違う場所で自分の力を発揮していきたい
・周囲や組織をサポートする仕事にやりがいを感じており、今後はそういった仕事にチャレンジしたい(例:介護員→相談員・管理者 病院看護→在宅ケア・訪問看護など)
より専門性(救急)高い仕事にチャレンジし、自分の武器を身につけたい
・より厳しい環境で、もっと早く成長したい
例として5項目を挙げてみました。ポジティブな理由については考えやすいですし、伝えやすいと思います。
問題はよく言われる「具体的な将来像」や「一貫性」をつけるという部分です。
ポジティブ(自身が叶えたい事や実現したこと)-現職では物理的または組織的に叶わない状況や状態(叶いづらい)=ネガティブとして整理してみると、比較的スムーズです。
具体例:
・総合病院外来担当にて長年経験をしてきたが患者さんとの接点が少なく、もっと接する
現場を考えたところ、昨今の訪問診療、訪問看護について興味を持ちより身近な看護師像を思い描いていたところ貴法人にて新設され展開されている在宅医療部門の求人を知り応募いたしました。
・特別養護ホームにて入居者への介護を約10年の担当してまいりました。先日、キャリアアップとスキルアップのため社会福祉主事の資格を取得しました。今後は 介護職から相談員へキャリアチェンジさらにケアマネジャー取得を考えおります。その思いを上司に伝えたところ相談員の空きがなく、異動や増員などもないと言われました。先日オープニングスタッフ募集の中、生活相談員の求人を拝見しこれまでの経験と新しい職場へのチャレンジがしたく応募しました。

このように、叶えたい事・今後やっていきたいこと、ポジティブ理由を叶えるために転職したい、というのが一番スムーズです。
しかし、全ての転職理由がそのような形に当てはまりません。どうしてもネガティブ中心になってしまうこともありますね。そんな一例を下記に挙げてみます。

【ネガティブな例文】
・休みが少なく、勤務時間も長いため、できれば続けたいが体力的に辛い。
・上司の一言で休日が急に変わってしまうので、自身の予定が立てられない
・入居者増員の営業業務におけるプレッシャーがきつく、他のスタッフの離職も多く責任感だけが重く耐えるのが難しかった
・人間関係の悪化により通常の業務に弊害(無視されたり、業務内容を教えてもらえないなど)もたらす。離職者が多くまったく休めない
・経営状況の悪化に伴い、給与の遅配が起こってしまった(または倒産した)
・転勤を命じられ、断ると退職しろ!と責められ、今の家庭状況を考えると転勤するのが難しかったため

ネガティブな理由について、全て話す必要もないものの(会社についての不平不満を言えば、きりがないのも現実かもしれません)、上記理由が本当に転職理由を語る上で一番の部分であれば、理由を話していかないと面接官に納得してもらえません。伝え方には注意も必要ですが、やはり嘘や虚偽、作り話をついてしまうと相手にわかります。正直にお伝えする方が良いかと思います。
※ワンポイントアドバイス

~転職理由の開示について~
面接官も人間です。ネガティブな理由に全て否定的な感情を持つかというと、そうでもありません。一般的な価値観からして度を超えているものに関しては、いくらネガティブな理由でも納得感を得られるケースがあります。
例:
・シフト上の問題(人員不足と経験者不足により1日14~18時間勤務が2週間続いて、月の休みが2~3日しかない)さらに給与が減給(経営者が使い込みをしていた)
・同僚や上司からの暴力、暴言やいじめ、セクハラが横行している
自分自身においての就職、転職先の選択のミスであったり、ちょっと甘えてしまった事などがある場合も、それに対して今どう思っていて、今後どうしようと思っているのかがあればかえって本当のことを話してくれる人として信用されます。
~違う視点(面接官の立場や法人企業側の気持ち)で考えてみる転職理由~
もしあなた自身が面接官だったら何を思い、面接者にたして何を期待するのかを考えることにより違う視点で面接をとらえることができます。
面接官は転職理由や今後のビジョンについて、うちを踏み台にしてまたどこかへ~採用したはいいが数か月で簡単に辞めてしまう方ではないか?という部分も見ます。苦しい事や納得いかない事に対して自身のみで解決することなく周りの同僚と上司に相談したのか?なぜ諦めてしまわれたのか?改善のための努力や提案、対案について具体的な対応策をされたのか?という部分です。現状を変えようとしたが組織的、人間関係上の問題にて難しい部分があった、また物理的に変える事が不可能だった、など厳しい現状に対して自身が何をしたのかも、合わせて補足できると良いです。

転職理由についてまとめましょう。

志望動機について(業界・職種・会社)

志望動機を語る際、3つの要素から整理するとスムーズです。何故その業界に興味があるのか、何故その仕事がしたいのか、そしてその仕事をするために何故この会社なのか。
3つまとめて一気に考えようとすると難しく感じるので、1個ずつ考えましょう。

まず、「業界」。医療業界、介護業界、不動産業界、人材業界、小売業界、飲食業界、IT業界・・・など業界として様々あります。それぞれの「業」において、その価値や魅力について自分の言葉にしてみましょう。簡単な一例を挙げると、医業業界であれば、人の命に係わる大変重要で、大きな責任と同時にやりがいが感じられそうな業界、など自分なりにその「業」がどんな価値を持っているか、どんな魅力があるか、を考えてみましょう。
※注意点:その「業」の魅力が自分にとってどう良いのか、また「業」についてどの時点でめざしたのかのきっかけ(書籍・経験など)の具体性と整合性があればさらに好印象になると思います。業界として棲み分けることが難しい企業も実際に存在しますので、そういう企業体では無理をして「業界」について語る必要はないです。

「職種」ですが、こちらは転職理由として一貫性な理由を持たせる事が大事です。転職で実現したい職種である事を忘れずに面接の際に伝えるようにしておきましょう。生活環境面の転職理由の方は、今回志望している職種について求人票などを基本にしてしっかり理解し、その仕事に意欲的な理由を自分の言葉にてお伝えましょう。

最後に「組織」。業としての魅力、その職種の魅力を話せても、その業界・職種にはたくさんの法人や企業が存在するかもしれません。競合法人や企業ではなく、何故「この法人・会社」なのかを当然ながらここが一番大切になります。志望されている法人・企業が、他の病院や施設、事業所を比較して何を強み(地域に根差した・救急部門、在宅医療等)としているのか、法人・企業の考え方(理念や経営理念)大事にしているのかを志望するホームページや情報開示サイトを)調べ、それが自分にとってどう良いのかをお話しください。

例文:(同業の中でも)貴法人は地域密着を掲げ、地域の方に支持される医療機関と
して患者さんに信頼のおける病院運営を徹底されています。私も一看護師として
地域に住む方に安心感を持っていただける看護師を目指しております。
しております
志望動機は?と新卒面接のように聞かれる事は多くはないかもしれませんが、「なんで(これまで経験のない)この業界を志望するの?「なんで未経験で厳しい営業職にチャレンジしたいの?」などと小出しに質問が来る事があります。しっかり準備しておかないとお答えするのは難しいですね。

※希望する組織についての下調べ
・求人票でわからない言葉は全て調べる
・ホームページがある場合はその組織の情報(沿革・方針・理念)特徴など
を把握し、理事長・病院長・理事長・社長様の言葉などから組織して何を大事に
企として大事にしていそうなものを想像してみる。
志望動機についてまとめましょう。(※履歴書志望動機記入欄へ記載してください。)

入職後について具体的な将来像

実は一見難しそうに見える面接準備は、やればやる程完成度は増しますし、慣れてもきます。ですので、志望動機に具体性を持たせる事はある種誰でもできてしまいます。面接官が候補者様を見極める際に大事になってくるのが、その方が実際に入職して何がやりたいのかの具体性です。それに具体性がないという事は、ちゃんと考えていない、ただただ内定が欲しいだけの人なのか、自社への志望度が低い人なのか、どちらかに分類されてしまう可能性があります。もちろん、それでは内定になりません。何故貴法人か、という事を言葉にするのと同時に、具体的に何がしたくて入社するのか、を明確にしておきましょう。

→短期的、中期的視点(目標に向けての計画性)
ビジネスの世界では中長期的な戦略で物事を進めましょう!とセミナーにて聞きましたが
面接でも同じことが言える場面です
「主任になりたい、リーダー業務を任されたい!」と伝えた所で現実が見えていない方と思われてしまいますし、逆に、「とにかく勉強の連続です!学び続けます!」と伝えた所で、先の目標がない方を法人様、企業様も採用したくはありません。入職後のビジョンを短期、中期(長期)に分けてしっかり考えておきましょう。
主任になるためには、まずは現場でしっかり看護業務・介護業務の事を学び、患者、利用者のニーズを学び、そして周囲を納得させる高い実績を継続的に残す必要があると考えるのが通常でしょう。ですので、まず現場で戦力になるために、自分は何を学び、どのように戦力になるのか。(短期視点)そして、戦力になって終わりではなく、自分のなりたい姿にどうやって近づくのか(長期視点)というようにお考えいただければと思います。
特に短期視点においては具体性をわかりやすくこだわりましょう。具体的であればあるほど、「本気度」「覚悟感」「意欲」が面接官に伝わりやすくなると思います。
入職してやりたい事についてまとめましょう。(履歴書の特記事項などに記載してください。)

活かせるスキル・経験

自己アピールが不得意、という方は実際多いです。ただ、それはこれまでの実績や功績、頑張ってきた事などが言葉にできていない為です。もちろん、事の大小はあるものの、しっかり言葉にして整理する事ができれば、何かしら面接で堂々とお話しできる事はありますので、ここでは整理の仕方を共有させていただきます。

① これまでの良い実績や良い仕事を全て書き出す
┗業務内容によりこれまでの数字実績(営業、売り上げなどの貢献度など)また数字を追わない仕事をされていた方やアルバイト雇用だった方でも、組織に良い影響を与えた仕事、上司から褒められた仕事があると思います。それらを大小関わらず、全て言葉にしてみましょう。

例:
→5年以上の実践経験、看護系大学院修了過程を修了し専門看護師認定審査に合格
→特定行為看護師を取得
→保健師の資格を取得し行政職の経験がある
→初任者研修を修了し、3年以上の現場経験を経て介護福祉士取得、さらに介護支援専門員を取得した
→学生時代傾聴ボランティアの活動で老人ホームへ約200名の方と接し聴き方の基本的な傾聴の態度や聴きやすい雰囲気などを学んだ。

②それらを以下手順で分解してみる
【状況】→【考え】→【行動】→【結果】の順番。
これまでの良い仕事がたまたまではなく再現性があるものである事を示すためにも、元々どんな状況で、その中でどんな意図を持ち、どんな行動をとり、どんな結果を導いたのか。という事をお話しできると面接官としては「環境が変わっても考えて行動を変えていける方」=うちでも活躍いただける方。と判断します。

 

上の例の一番上のものを使って、実際に文章にしてみます。
【状況】
新卒で地元のクリニックへ配属し、あらゆる世代の患者さんに接する中、ある患者さんからここの地域の保健師さんは数が少ないみたいね!と言われ保健師を目指すきっかけとなった。
【考え】
何となくわかっていたが改めて保健師の業務内容やどんな所で活躍するのかを調べる
【行動】
保健師養成所に通い、受験資格を得る
【結果】
保健師資格試験に合格し、精神保健福祉センターに入職し〇○○地域の担当になる

② この経験からどんな力が身についたのか、をお話しする。
上記のようね事例でなくても、どう考えてどう行動し、どんな結果になったのか、その経験から自分にはどんな力があると言えるのか、また失敗してしまったがその結果を踏まえて活かせた事柄があるなどがあれば良いアピールにつながります。
面接でお伝えする際には、作文のように一方的に話すのではなく、面接官から「どうやったの?なんでやったの?」と質問が来る事が多いので、会話の経過していくで成功事例や失敗から活かせた体験談などをお伝えください。

上記のような事例を複数準備しておき、企業様の求めるスキルに合わせて、ご自身のアピールポイントの中で何を最初に話していくかも判断しておきましょう!

※成功事例にのみでなく、これまでの経験を面接時にアピールする場合
例:
★現場業務におけるチームリーダー経験が5年あり、新卒者研修、育成等のマネジメントの経験をした。
→このような経験から、対人影響力や、育成力には自信を持っている
★傾聴ボランティアを経験し、約3年間で約50か所の施設に伺い約400人の方の傾聴した
→ボランティアであったがコミニケーション関係の基本である傾聴について多くを学び今後にいかしたい。
★大変シビアな環境で医療事務の経験が5年あり、様々な事務管理や総務などを任されていた。
→事務能力の向上とPCスキルの向上(ブラインドタッチなど)事務業務における臨機応変な対応には自信を持っている
★新規立ち上げだったためマニュアルもなく、教えてくれる人もいない環境からのスタートで立案をし他のスタッフと共同にて業務マニュアル、サービスマニュアルを作成しそれを乗り越えた。
→率先してマニュアル案を作成し、他のスタッフとの意見交換や共有をしながら作り上げ発案や協調性や責任感を持つという今後について目指す管理職業務への経験をした。

これまでの経験や体験を具体化してどんな能力が向上したのかを言葉して表しましょう。
成功事例、失敗から学んだこと、活かせるスキルについてまとめましょう。

 

法人・企業への質問について

面接の最後に面接官より「ご質問ありますか?何か伺いたいことはありますか?」という法人、企業側からの設問があります。
そこで「特にありません」という事であればこれまでの面接におけるプロセス(挨拶~自己紹介~これまでの経緯、転職、就職理由~志望動機などが一瞬して負のイメージに転嫁することもあります。
面接官としては、「本当にうちの病院・施設に興味があるのか」と感じます。質問に関しては、事前に3つ程度用意しておく事をお勧めします。
質問なので善し悪しはありませんが、法人・企業様の心理として、あまり労働条件面ばかりを積極的に聞かれて嬉しくはありません。この質問の場では、意欲を更にアピールする場としても使えるため、仕事の内容のより深い部分を伺ったりされると、意欲は伝わりやすいです。

~質問に自分の考えを少しだけ入れておくこと~
「今後の事業展望を教えてください」など定番の質問をしても面接官は「またその質問か、本当に知りたいのかな」と思うだけです。私は○○○と思う(○○○と感じたのですが)実際はどうなのでしょうか、の形を取ると良いです。例えば、「貴施設・事業所貴社の新規開拓では1日20件以上の訪問営業をする必要があると思いますが、実際皆さんはどのくらい行動されておりますか?」
訪問診療を新規事業として行うとお聞きしましたが、潜在ニーズとして具体的な連携(行政・介護事業所など)どの程度の連携を考えられていますか?
などです。

上記についてはあくまでも一例ですがなぜうちなのか?と面接官が聞きたい事でもあり確認したい部分でもあります。一例の面接の発言に一貫性を持たせる事ができていれば、他にどんな質問が来ても、ある程度のは対応ができます。上記にしっかり取り組みましょう。

重ねてなりますが、内容を詰め込み過ぎてしまい、いざ本番の際に棒読みになってしまったり、何度も練習をして機械的になったり、本番で用意した解答と少しずれただけで不安になり、自らリズムを崩すなど、準備したものを読み込みすぎてかえって失敗する事例もございます。あくまで「整理」をする事が目的ですので、暗記は絶対にお勧めしません!完璧に準備をした場合も、本番ではその5~60%程度が伝われば十分な内容です。言葉は生き物です、その際の雰囲気などもありますので完璧な対応は意外な落とし穴になるかもしれません。
質問についてまとめましょう。

あきらめないで最後まで~結論から話す?

→結論から話しはじめてください。
限られた面接時間を有効にするために、結論から伝えていきましょう。
面接中なので完全な結論からお話しをするのは大変難しいです。
ある程度のトレーニングする事でかなり改善します。
質問をされたら、まず答えになる前段階の過程と説明と補足をしていくという流れで話しの筋立て(話の順序:結論~結論に至るまでの過程の説明と補足)普段の会話からトレーニングをしていきましょう。

わかりやすい例です
面接官から質問:「学生時代に学業以外に学べたことや出来事などありますか?」
面接者の回答 :「校外研修へ積極的に参加しました。校外研修の中で特に印象残ったのは食品工場見学です。普段何気なく食している食品の様々な製造工程や食品開発の秘話などその場所に行かないとわからない情報に触れ刺激を受けました。
→最後まであきらめない事の重要性

最後で触れたように、面接を完璧にできる方などいません。用意した内容が伝えきれていない・・
面接官の顔がイマイチな反応、言っていることを聞いてくれていない態度など、面接中、弱気や卑屈になってしまう事はあるかもしれません。
しかい面接官も緊張をしている場合があります。初見や自己紹介の時点で採用候補または二次面接から今回はお見送りにしようと思えば、簡素的な質問や社交辞令的な対応と笑顔にて5~10分で面接は終わります。面接官から質問が続いているという事はまだまだ「採用の候補」であるという事です。あまり負の事を考えることなく諦めず、最後の質問の所でも意欲やアピールをするなど、最後の最後まで諦めずに頑張りましょう。
→一次面接と二次面接(最終)の違い
中途採用、経験者採用、またマネジメント候補の中には二次面接(役員面接)が行われるケースがあります。大手企業にて管理者・ホーム長・エリアマネージャーの役職になりますと三次面接まであります。

一次面接は通過するが、軒並み二次面接がお見送りなる事があります。その要因についてはお人柄、能力は良いが入職・入社意欲が見えないという事です。一般的に一次面接では、その方の志向性や人柄、力量などを判断し、基準を超えていれば通過。二次(最終)面接では入職・入社についての具体的な事柄が多くうちに入職・入社するのか?気持ちの確認という目線とまた本当にこの方は活躍できるのか?具体的にどんなポジションがいいのかという目線が入ります。組織として、1人の職員、社員を採用するという事は大変大きな決断です。仮にその方が管理職などのポストの採用、一生涯勤め上げた場合などの生涯賃金や社会保険負担など組織としてみれば数千万円~数億円の長期にわたる人材への投資となる可能性もあります。そのリスクを冒してまで採用するのか?と組織としては当然候補者への目線は厳しくなります。質問もより具体性を持つ設問が予想されます
質問例:失敗をどのように好転させるのか?またそのエピソードを。経営する立場として部下に対してどう具体的なマネジメントをするのかなど?
無理な回答によりしどろもどろになり力量を感じず今回は採用せずにお見送りの選択する可能性があります。
その場合は、現時点での気持ちや出来ることを伝えください。
例:入職後、業務の経験を積み重ねて様々な試行錯誤を繰り返し、社内での信用を得ながら社外研修や他業種のマネジメント研修を受け管理業務や人材マネジメントができるよう頑張りたいと思います。
企業法人側からも今はできないが前向な気持ちで今後の事もしっかり考えている人材に来てほしいと思います。
今はできなくてもできるようになる具体的な方法や努力、自己研鑽などのメッセージも強みになります。
例えば未経験職種へのチャレンジである場合、一次面接では能力と経験を評価されたが二次面接では本気度、覚悟、意思や意欲が見えずお見送りという事が結果としてあるそうです。
一次面接が受かったからといって二次面接の準備なしに臨むと思いもよらない結果につながりやすくなります。極点に言えば別物ととらえてください。
二次面接では、通常の面接準備にプラスして、ご自身の入職・入社への強い一貫性の気持ちが固まっているかが問題です。相手組織の理事長や企業の社長様の立場になってみると分かりやすいですが、未経験の方を正職員・社員で採用向かい入れること経営者として慎重かつ重要な決断を要します。

まとめ

全ての組織・企業様に入職・入社意思を固める事は物理的に不可能です。
二次面接前には懸念される事など挙げてそれを一つずつクリアしながらご自身の気持ちをしっかり整理していき、第一希望なのであれば入職・入社意欲→意思と呼べるレベルまで気持ちを固める事ができれば、法人・企業様の採用に対する迷いなどが生じず良い結果につながる可能性が高まると思います。

面接準備や対策、心構えをしていただき、後悔のない面接にしていただければと存じます。

いざ本番へ!応援しております!!

 

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